ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

宮鍵 (2) @名古屋市中村区・納屋橋

2017年11月04日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

久しぶりに明治32(1899)年創業の鶏・鰻料理の老舗「宮鍵」へ。すでに昼の部は売切御免の札のかかった、いつも大行列の近くの鰻屋「イチビキ」を横目に、納屋橋の袂に建つ昭和34年建築だという年季の入った店の暖簾をくぐる。何人もの板の姿が見える調理場を横に見て奥に入ると給仕の女性が忙しそうに動き回っていた。どうも上階に多人数の客が入っているようだ。女将の居る帳場横の一番手前のテーブル席が開いていたので座らせてもらう。見上げると壁に掛かった額には「王貞治」氏のサイン色紙が。自分の年齢だと巨人ファンでなくとも氏のサインだと分かるのだ(笑)。それにしても「決断」と書かれたサイン色紙の日付を見ると今年の元旦(笑)。なぜ元旦にこの店に? それはさておき、この日は数少ない昼から呑める日だったので、お酒をぬる燗でお願いし「焼鳥」を塩で注文した。

すぐに店の銘が入った徳利と猪口で酒が運ばれる。銘柄はどこか分からないが、昔ながらの本醸造のどっしりとした味。しばらくして運ばれた「焼鳥」はもも肉が5切れ程。甘酢生姜とレモンの輪切りが添えてある。シンプルに肉の旨味が味わえて旨い。一味の代わりに好きな山椒粉を振ったりしてゆっくりと堪能。自分の席からはあわただしい給仕の女性の動きぐらいしか見えないのが残念だが、普段なかなか取れないこういう時間が嬉しい。徳利を空にした後には「親子丼」を追加。程無くして運ばれた「親子丼」はこちら特有の、ひき肉が玉子でとじてある独特なもの。つゆは淡い味付けでふんわりとした口当たり。一杯呑んだ後にはこたえられない旨さの”締め”だ。たくあんと牛蒡漬け、それに吸物を間に挟んできれいにいただいた。そういえばこちらの鰻を頂いたことないナ。次は食べてみようかな。(勘定は¥2,000程)

以前の記事はこちら

 


 

 ↓ 「サイアムガーデン(旧・株式會社加藤商會)」(昭和6年・1931・建造)。タイ領事館などを経て、現在はタイ料理レストランとギャラリーになっている。※国登録有形文化財

 

 

↑ 柳の下に「納屋橋」の風格ある親柱(親柱のみ大正2年・1913・建造)、その向こうに「旧・加藤商会」のビル。

 


 

 

かしわ・うなぎ料理 宮鍵

愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13

 

( 名古屋 なごや 納屋橋 なやばし 名駅 めいえき みやかぎ かしわ 鳥料理 鰻 うなぎ 池波正太郎 近代建築 加藤商会 タイ領事館 シャム領事館 )


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松月堂 @岐阜県中津川市 | トップ | 洋酒天国 @岐阜県岐阜市 »

コメントを投稿

名古屋(中村区・西区 老舗)」カテゴリの最新記事