岐阜市でオーセンティックなバーと言えば必ず名前の挙がる「洋酒天国」へ初めての訪問。創業は昭和50年(1975)というから、生き残りが厳しい飲食業界、しかもお酒の店にあって長く慕われている店だと分かる。「洋酒天国」といえば開高健や柳原良平らを輩出した壽屋(現・サントリー)の広報誌の誌名として有名。そこから店名を採ったのかな。店の入っている建物には他にも色々な店が入っているようで、建物の外には客を見送る女性らの姿も。建物の脇を通って奥に進むと店の看板が見える。中の様子が伺い知れない店の扉を開けるのはいつでも緊張するものだが、思い切って入ってみる。
落ち着いた照明の店内はカウンター席とソファ席があり、バーテンダーは背筋のピンと伸びた高齢の主人。カウンターには年配の先客が1人。新参者なので端っこに座らせてもらう。ソファ席にはグループ客が2組。そのグループ客が次々とドリンクを注文するのでかなり忙しそうだ。カウンターの先客が帰ると「エアコンの調子が悪くてそちらは暑いのでこちらへどうぞ」と真ん中の席を勧められた。移動してやっと自分の順番が回ってきた。まずは「ギムレット」を注文。最近はどこのバーへ行ってもこれが最初のオーダーだ。鮮やかな手つきの主人は丁寧で物腰柔らかく、とても話し易い。安心して任せられる雰囲気。キリッとした口当たりのギムレットを楽しんだ後は「モスコミュール」を。主人と少し話ながら銅のカップで供されたしっかりと冷えたモスコミュールを美味しくいただいた。
この日は後ろのソファ席に座る男性4人客がかなり賑やかで、声もやたら大きいのでせっかくの落ち着いた店の雰囲気が台無し。どっか居酒屋でも行けばいいのに…。主人も「ちょっと騒がしくてすいません」と恐縮している。2軒目か3軒目か知らないが、やはりバーではもう少し場をわきまえないと。普段ならもっと居心地いいのだろうが、やかましいおしゃべりが止みそうにないのでこの辺りで勘定してもらう。また日を変えて呑みに行こうっと。(勘定は¥2,800)
洋酒天国
岐阜県岐阜市八ツ寺町2-4
( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 ようしゅてんごく バー オーセンティックバー 老舗バー カクテル ウイスキー )
>岐阜市でオーセンティックなバーと言えば必ず名前の挙がる「洋酒天国」
ハリーさん、何とも魅力的で、すてきな書き出しですね。
「洋酒天国」のあるビルは、雰囲気のある赤煉瓦の建物ではなかったですか。
ちょっと分かり難い感じで、一見すると、このような造りで流行るのかなあ~とこちらが心配してしまったことを思い出します。通っただけなのですが。
旧岐阜市立図書館本館や、よくお弁当をいただく宇乃さんの近くですよね。
バーをそれとなく、利用できるなんて素晴らしいです。
ぼくも雑誌などで、男がクラッシックホテルを利用する時の醍醐味は、「いかにバーを楽しむかだ。」 というような特集をみるとそうなりたいと思うのですが、この年になると無理ですね。
私が時々行っているバーでは人数制限やよっぱらいお断り、写真禁止などのルールがあって割とルールを守る人が多いのですが(まあ騒ぐ人は下の階にあるバルへ行くことになります)。
初めにギムレットっていいですね。きりっとしていて、、バーテンダーによって味も違ってきますし。
ここ最近はジンを郡上八幡で作られ始めてますので面白いギムレットも出来てくるかもしれません。
このビルは見覚えありピンときました。
1975年からやってるってことはもう42年かな、歴史あるBARなんですね。
洋酒天国って店名もステキです。こんなお店にお一人でふらりと入ってくハリーさんがカッコよくて羨ましいです。
いつか勇気出して行ってみます。一杯目はギムレットですね(^_-)-☆
>バーを気軽に利用
とんでもありません(汗)。いつだって入ったことのないバーに入る時はドキドキです。自分が選んで入る
バーは古い店が多いので大外しはあまりありませんが、やっぱり相性はありますよね。
今でこそ色々調べてから出掛けられるので昔と比べて度胸は少なくて済むと思いますが、いくつになっても
なかなかドアを開ける決心がつきません。まだ勉強中の身でございます。
>私が時々行っているバー
情報からいくと「バロッサ」ですかね。私も最近何度かうかがっています。素晴らしいバーですよね。
どのカクテルもひとつ上のクラスといった感じがします。
>初めにギムレット
昔から馬鹿のひとつ覚えなんです…。まだまだ修行中の身。迷ったらギムレットかマルガリータ(笑)。
>バーテンダーによって味も違って
おっしゃる通り、あんなにシンプルなカクテルなのに千差万別で面白いんですよね。
>歴史あるBAR
私も緊張しながら初めて伺いましたが、主人の物腰も柔かく、とてもいい感じでしたよ。
>ふらりと入ってく
ウソウソ、ふらりどころか「やっぱ止めようかー、どうしようかー」と逡巡しながら
入りましたよ(笑)。そんな度胸無いですー。
あそこのギムレットは中垣さんが「あいさつ代わり」というくらい代表的なカクテルですので、、ぜひ。
しかし、バーのドアを開けるときって確かに緊張しますね。自分もなんだかんだ言って20年以上ご縁があるのですが、ドアを開けるときのドキドキ感はずっと変わりません。
>あそこのギムレット
ハイ、頂いてまいりました。ひと口で「旨いっ!」と唸りましたよ。
>20年以上
そんなにキャリアのある方でも”ドキドキ感”、ちょっと安心しました(笑)。