The Kids Are Alright / The Who (1999)
ザ・フー(The Who)の1979年の傑作ドキュメンタリー映画「キッズ・アー・オールライト」のサントラの紙ジャケCD。もちろんレコードは持っているし、CDも最初のMCA盤とリマスター盤を所有。映像の方は、まだ日本で観られなかった頃に最初にアメリカで買ったVHS(写真下)と、後に発売されたDVDも所有しているので、全く必要の無いCDだが(笑)、ネットオークションで安く入札しておいたらラッキーにも落札出来てしまっていた。
一応サントラという形で、音源は時代のばらつきがあるのだが、ベスト盤としても機能する内容なので、あまりザ・フーを聴いたことがない人のお試しにもお勧め(本当は映画の方を先にお勧め)。
中袋も忠実に再現されており、現在ではCD1枚に収録出来る長さなのにわざわざレコードのように2枚組にしているのもいい感じ。これのアナログは聴きまくったなァ。当時、80年代半ばでも日本でのザ・フーの扱いは大きくなく、今のようにしっかりとカタログが揃っていなかった。入手困難とまでは言わないが、レコード屋の店頭で見かけるアルバムの数は極端に少なかった覚えがある(特に田舎では)。自分はレコード屋に座り込んで分厚い発注用カタログを見せてもらい、高い定価の日本盤を1枚づつ注文して買っていたっけ。学生の分際でよく1枚¥2,000~2,800もするLPを買っていたものだ。
収録曲の内容は様々。スタジオ音源、テレビ等出演時、ライヴなど色々。ライヴだけとってもモッズ・スタイルで初期のビート・バンド然とした演奏から、長尺のインプロヴィゼーションを挟み、演奏力の高さでライヴ・バンドとしての地位を確立した60年代後半、スタジアム・バンドになった70年代前半、そして奇行で有名だったが愛されたキース・ムーン(Keith Moon)の死直前のシェパートンでの素晴らしい出来のスタジオ・ライヴ(完全版ってあるのかな)等。濃度が高過ぎてとっ散らかった印象がない訳ではないが、自分にとってのザ・フーのアルバムをひとつだけ選べと言われたら、やっぱり「My Generation」でも「Tommy」でも「Who's Next」でもなく、コレだ。
ネットオークションにて購入(¥710)
- Label : ユニバーサルインターナショナル
- ASIN : B00002ZZGJ
- Disc : 2
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