ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

平和園 @名古屋市昭和区・川名

2017年11月22日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の昭和警察署の横にある中華料理店「平和園」。創業は昭和44年(1969)だそうだ。以前その店の(まだ上に看板があった頃の)佇まいを何かで拝見して、いつか必ずと思っていた憧れの店。でもその道は遠かった。昭和区近辺をよく散策するようになった今年の初夏以降に店を目指したのだが、いつも店は閉まっている。ある日、車を降りて店に近寄ってみると貼り紙が。この店が”夏休み”を取るとは知らなかった(有名らしい)。7月からの3ヵ月間は夏休みなのだ。10年程前からそうなったとのこと。貼り紙には「体力不足のため」との記述が。それから10月になるのを心待ちにして、10月になったばかりの1日に伺うと、色褪せたサンプルが並ぶショーケースの上にまたもや別の貼り紙が…(写真下)。

曰く、「お客様へ・長い夏休みを戴き有難う御座いました・勝手では有りますが近日中に営業させていただきますので、よろしければ又、名古屋の味 ラーメン定食など喰べに来て下さい・平和園」とある。しまった…勇み足(涙)。近所ならまだしも遠くからわざわざやって来ているので仕方なく別の店を探す。最近この近辺の店の記事が多かったのはそういう訳だ(笑)。

そしてある日曜の昼にやっと念願の店内へ。年季の入った店の入口のレースカーテンをくぐる。良かった、営業していた。カウンターに座る。先客は数名。老齢の主人は夏休みを取るくらいだから余程弱った方かと思いきやそうでもない。奥様と2人で切り盛りしていらっしゃる。定食が値打ちだということは知っていたが、ごはん粒を制限していたので「特製チャーシュー麺」をお願いした。待っている間にも懐かしいピンク電話がジリリリと何度となく鳴り、予約なのか出前なのか注文が沢山入っている。みな再開を心待ちにしていたんだろう。自分の分の麺はすでに茹で湯の中に入っていて麺を上げるかどうかという時に、奥さんが電話で訊かれたことを主人に何度も確認するもんだから、途中で手を休めて「もう餃子は無いよー」なんてゆっくりとやり取りをしている。「オレの麺が伸びちゃうよー」とハラハラ…。

少しくらい他事をしても問題ないと言わんばかりに泰然として調理が進み、渡された「特製チャーシュー麺」は、デカいチャーシューが3枚、炒めたもやしと刻みネギ、メンマがのっており、炒め油だろうかほんのり胡麻油の香りがする。麺は中細ストレート。スープを啜ってみると、なんとも優しい味。でも物足りなさがある訳ではない。年代物のラーメンだから化学も使っているようだが醤油味がピタッと決まっている。いやぁ、旨いなァ。麺は少し柔らかめではあるがこのスープにはピッタリ。チャーシューもしっかり肉の味が残るバラ肉で旨い。これが店自慢の”名古屋の味”なのだ。あっという間に手繰り終わってしまい名残惜しいほど。この旨いラーメンがワンコインだというから恐れ入る。他のメニューも全部食べてみたいなァ、願わくばビールと共に。(勘定は¥500!)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 


 

↓ 南区にある「道徳公園・クジラ像」(昭和2年・1927・建造)。愛敬ある顔のクジラ像は市の認定地域建造物資産に指定されている。昨年ボランティアによって綺麗に再塗装された。

 

 


 

 

平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

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