ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

香月 @岐阜県美濃加茂市

2021年02月10日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃加茂市にかつてあった古い食堂。残念ながらその店「丸徳」は惜しまれながら閉店してしまったが、そちらでいただいたような特徴的なかつ丼を出す店があるらしいと知って尋ねてみた。店の名前は「香月」。店はかつて「丸徳」があった場所からすぐ近くで1ブロックしか離れていない(驚いた)。道を挟んだ駐車場に車を停め暖簾をくぐる。店に入るとテーブル席が1つ、左側に小上がり席が3つ並んでいる。昼過ぎの遅めの時間だったが、小上がりの奥で店主と女性(ご夫婦?)が昼食を摂っていたらしく、慌てて立ち上がってお茶を出してくれた。品書きは無く、ランチの品は立て掛けられたホワイトボードに書いてある10種類ほどのようだ。目当ての「かつ丼」をお願いする。それ以外は「みそかつ」「からあげ」「生姜焼き」「塩サバ」「天丼」など。奥の調理場に主人が入り調理が始まった。

しばらくして盆にのった「かつ丼」がうずら卵を落とした味噌汁と漬物と共に供される。「かつ丼」はまさしく「丸徳」タイプ。「丸徳」のようにつゆに溶いたとろとろのとじ玉子がたっぷりと丼ぶりを覆っている「とじ玉子のせ」タイプ。かつは一面にのっているが、それがほとんど見えないくらいの量。早速たっぷり玉子をまとったかつを1切れ持ち上げいただいていく。つゆはやや甘めの味付け。旨い。とじ玉子はゆるく、すぐ下のご飯にまで侵食してくる。いわゆる片栗粉でとろみをつけた瑞浪の「加登屋食堂」の”餡”のような感じでもなく、もちろん箸ではすくえないので最初のうちは飲むように口に入ってくる。だんだん玉子の量が減り、かつの衣をふやけさせ、食感が変わってくるのもミソ。時間が経ってしまっているので「丸徳」と同じかどうか比較は出来ないが、少し一味唐辛子を振りかけたりしていただいた。以前からこのタイプだったのか、それとも「丸徳」以後なのか。次もまた「かつ丼」を頼んじゃうかナ。

自分はこの地方に点在する「カツ丼」の”亜種”(特に岐阜県東濃地方は独特)をたくさん食べ歩いたが、一旦絶滅してしまったかと思われた特徴あるカツ丼がひっそりと残っていたことに感激(しかもすぐ近くで)。同じ美濃加茂市のとある店が件の「丸徳」のかつ丼を復活させたという話もあるので、そちらも行ってみないと。(勘定は¥700)

閉店した「丸徳」(美濃加茂市)の記事はこちら

 


 

↓ 以前にも訪れた「ぎふ清流里山公園」(旧・日本昭和村)内にある建物「双六学校(旧・上宝村立双六小学校)」(昭和6年・1931・建造、移設)

 

 

 


 

お食事 香月

岐阜県美濃加茂市太田町4351

 

( 美濃加茂 みのかも かげつ 大衆食堂 食堂 ラーメン 玉かつ丼 まるとく たくあん 亜種 かつ丼亜種 近代建築 日本昭和村 )


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