ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

1999 / Prince

2015年05月11日 | エイティーズ

1999 / Prince (1982)

言わずもがなの名盤、プリンス(Prince)の「1999」。自分はこのアルバムを「貸しレコード屋」(死語)で借り、カセットテープに吹き込んで(死語)、聴いていた。プリンスとのファースト・コンタクトはテレビ朝日の洋楽番組、小林克也の「ベストヒットUSA」で、チャートではなく、注目株を紹介するコーナーで見たのが初めてじゃなかったかと記憶する。まだ洋楽のポップやロックをかじり始めたばかりの小学生には、その音楽的背景(ソウルやファンク)や、彼の立ち位置を理解する事は出来なかったが、番組のほんのわずかな時間とは言え、怪しい容姿(PVではなかった)と、シンセ・ドラムを使って軽い感じがする割にはヌメッとした感触が引っ掛かり、すぐに既に働いていた長姉に頼んで、当時名鉄(名古屋鉄道)犬山線の某駅前にあった貸しレコード屋で借りてもらったはず(←ただ名古屋ではない駅前の貸しレコード屋に、そんなに早くまだヒット・チャートにも上がっていないプリンスが入荷していたとは信じ難いので、自分の記憶違いで、もうちょっと後なのかもしれない)。たしかアナログは2枚組で、当時一般的だった46分、あるいは60分テープでは収まらず、苦慮した覚えまである(笑)。小学生にとって自分の小遣いで買うカセットテープってまだ貴重だったのです。

CDで買い直して久々に聴いてみると、有名曲が並ぶ前半と、後半(つまりアナログの2枚目)では若干温度が違う感じがする。もちろんガキの頃はポップでエキサイティングな前半ばかり繰り返し聴いていたが、今聴くと、後半が心地好い。目立つ曲こそ無いものの、クールに進行していくシンプルな音に身を委ねるのが気持ちいい。昔からモコモコとした音だと思っていたが、CDでもその印象は変わらず。プリンスはNPG位まではなんとか聴いていたが、その後は一部を除いてあまり聴いていないので、今どんな音楽になっているか想像も出来ないが、この頃の過剰に性的で、ある意味汚らしい感じが懐かしくもある。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (1994/10/19)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Warner Bros / Wea

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