ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

恵比寿 @岐阜県高山市

2020年08月19日 | 岐阜県(飛騨・老舗)

高山市内散策。雨は上がって時折パラパラする程度。ギリギリ自転車で廻ることが出来た。以前は繁華な場所を自転車で走り抜けることはほぼ不可能だったが、観光客は沢山居るものの前ほどの混雑はなく、聞こえてくるのが日本語ばかりというのもある意味新鮮。そんな中でも人気のラーメン屋には行列が出来ていたが、それを横目に向かったのは上二之町の風情ある建物が並ぶ通りにある手打そばの「恵比寿(恵比寿本店)」。創業は明治31年(1898)と市内でも屈指の老舗だ。店前に自転車を停めると外に何人かの人が。並んでいるのかなと暖簾をかき上げ中を覗くと「どうぞー。」とあっけなく案内された。奥の座敷でもと言われたが、最近右脚が不調で胡坐が辛いのでテーブル席にしてもらい、ビニールで仕切られた席に腰掛けて品書きを眺める。普段蕎麦屋に入ると大抵ざるを注文するが、この日は種物を食べたい気分。種物の種類は多くなく、天ぷら以外は山かけとなめこがあるくらい(冬なら鴨があるんだけどなァ…)なので、「天ぷらそば」をお願いした。

店員も老若男女沢山居て、活気がある店内。客も間断なく入ってくる。しばらく待っていると、やや小振りな丼ぶりに盛られた「天ぷらそば」が運ばれた。水面には中サイズの海老天と山菜(?)の天ぷら、ほうれん草、大根おろし、刻みネギがのっている。さっそく蕎麦を手繰っていく。表の麺打ち場でまさに打っている所だった蕎麦は細切り。熱いつゆの中にあってもしっかりと張りがあり、だれていない。旨い蕎麦だなァ。海老天はカラリと揚がっていてプリプリとした食感。時折おろしを溶いたり、七味をかけたりしながら熱いままいただく。少し天ぷらの油が落ちて風味の増したつゆもほとんど飲み干すくらいだった(汗が止まらないけれど)。次は「ざるそば」にしてみようか、それとも鴨の季節に来られるかな。(勘定は¥1,500)

 

 


 

↓ 高山市の景観重要建造物にも指定されている馬場町の「〇五みそや」(大正前期・建造)。人混みからも離れていて、これぞ高山の商家といった感じの風情ある建物。来る度に買おうと思うが、たまり醤油はなかなか消費しきれず、まだ他のが残っているのでまた購入は見送り。

 

↓ 上一之町にあるお茶の「長瀬茂八郎商店」(大正2年以降・1913・建造のち改修)。こちらは国の登録有形文化財にも指定されている。

 

 


 

名代手打ちそば 恵比寿 (恵比寿本店)

岐阜県高山市上二之町46

 

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