ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

No Frills / Bette Midler

2015年05月20日 | エイティーズ

No Frills / Bette Midler (1983)

シンガーであり、女優であり、コメディアンでもあるベット・ミドラー(Bette Midler)の1983年の作品。当時はレコードを持っていた訳ではなかったが、ストーンズ(The Rolling Stones)のカヴァー「Beast of Burden」が収録されていて、この曲のPVにはミック・ジャガー(Mick Jagger)がボーイフレンド役でカメオ出演していて愉快だったので、VHSビデオテープに録画したものを何度も何度も繰り返し見た覚えがある。ベットの歌いっぷりも豪快でさすが。数多いストーンズのカヴァーの中でも、自分の中ではかなり上位に位置している傑作だ。この曲のレコーディング・メンバーを調べるためにライナーを見ていてびっくり。ジム・ケルトナー(Jim Keltner)がドラムス、ティム・ドラモンド(Tim Drummond・1月に他界)がベース、ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar)がギター。これってすごくないか? 彼らがバックだとは全然知らなかったが、アメリカン・ロックを語るのに欠かせない裏メンバーじゃないか。しかも他の曲にはのちにキース(Keith Richards)とつるむ事になるワディ・ワクテル(Waddy Wachtel)の名も。

日本でベット・ミドラーはそんなに大きな扱いを受けていないけど、本国アメリカではまさにショービズ界の女王といった感じで、そのスーパースターぶりに驚いたことがある。音楽的には彼女が主演を演じた、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)がモデルとも言われる映画「ザ・ローズ」のサントラが一番有名なのかな。その後は色々な種類の音楽をやっているが、なんでもこなせる天賦の才能があるのだろう。このアルバムでも80年代らしくポップなサウンドの中に、軽快なロック、しっとりとしたバラード、トロピカルな雰囲気の曲を織り交ぜていて、こんなにいいアルバムだとは思わなかった(←本国では彼女にしては珍しく全然売れなかったらしい…)。

ブックオフにて購入(¥280)

 

 


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