岐阜県羽島市で100年以上の歴史がある川魚料理の「魚勝」に再訪。創業は明治末期だとか。店は木曽川と長良川に挟まれた地帯にあり、決して分かり易い場所ではないが、時分どきともなると来客でごった返す人気店だ。この日も自分が到着した時間はまだのんびりとしていたが、帰る頃になると客で溢れていた。靴を脱いで板間に上がり、まずは勘定場へ。こちらは先に注文会計を済ませてから席に着くシステム。以前は自分も戸惑ったが、家族とかで店に入ってすぐに全員が何を食べるか決めるのって難しいと思うんだけれどな。この日の会計は若い女性が担当。決め打ちで来ていたので「うなぎ丼・並」と「こいさしみ」と告げ勘定を済ませる。「席はどちらで?」と訊かれたが、どこが空いているかは見えないし、そもそも店内のレイアウトも覚えていない。適当に「あっちで」と答え、札を貰って奥の座敷に進んだ。庭の見える卓が空いていたので腰を下ろす。すぐにおばちゃんがお茶を運んで来てくれた。
さほど待つことなく「こいさしみ」が運ばれる。こちら創業時は渡船場に店があって、時間制約のある客に素早く料理を提供していたのだそうだ。なるほど。鯉の刺身は濃い酢味噌でいただく。もちろん味噌は赤味噌。あしらいは大根のつまとパセリ。独特のコリッとした食感で旨い。でもやっぱりこれは酒のつまみだろうナ。車なので我慢だ。すぐに「うなぎ丼」も届いた。べったら漬け付き。上にのったうなぎは3切れだが、飯碗とかではなくちゃんと丼に盛られていてご飯の量は普通。たれはやや多めにかかっている。身はふっくらと焼けていて香ばしく、旨い。たれはたまり醤油由来の濃く甘い味がよく馴染んでいる。これでこの値付けなら充分だ。平らげて表に行くと、次から次へと入ってくる客で勘定場が渋滞していた。次は是非冬の時期に鴨の料理を頂きたいナ。(勘定は¥1,900程)
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岐阜県羽島市桑原町八神5234
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