岐阜市役所新市庁舎周辺が暑い。もとい熱い。新しい店がいくつか出来ている界隈。旧庁舎から移転することによって人の流れも少し北に寄るだろうか。こちらは4月にオープンしたばかりという「そば家・吉右衛門」。店は長良橋通り沿いのビルのテナント地下にある。道路際の壁には品書きが貼ってあるのだが、蕎麦に加えて「中華そば」なんかもあるようだ。短い階段を降り、店のある奥に進む。外から店内は見えないがドアを開けてみた。中にはテーブル席に加えて壁向きのカウンター席も。ちょっと洒落た感じで前も飲食店だったろうか。広くない店内だが給仕の女性は3人も居る。口開けの時間だったので先客は無し。カウンター席に腰掛け品書きを眺めた。「五目いなり」が2個付くというランチメニューにも惹かれたが、ここは初志貫徹「冷したぬきそば」を注文した。「冷やしたぬき天国」「岐阜市役所大食堂」と、京町の老舗「更科」で有名な「冷やしたぬき(そば)」を新しく提供する店が界隈でいくつも出来たので再注目している品だ。
しばらくして吉右衛門流の「冷したぬきそば」が運ばれた。黒い鉢に盛られていて、具材は定番の揚げ玉、刻み揚げ、刻みネギ。刻み海苔が珍しいか。振りかけてあるのは煎った胡麻かな。鉢の縁には練りわさびがすりつけられている。”たぬき”なのに揚げが入っているのはやっぱり岐阜市ならではの”更科オマージュ”だろうな。早速そばを手繰ってみる。新しい店で「更科」のあの麺(実は小麦粉7割だという)を再現しようとする店は無いだろうが、こちらは細切りで上品な口当たり。つゆはしっかりと濃いめ。極細の切りの刻み揚げはかなり甘い味付け。わさびをちょこんと箸に付けながら、具材をかき混ぜてそばと絡めていく。全体的な印象も変わらず上品だ。外は暑いので冷たいそばが喉を通るのが気持ちいい。するするとあっという間に手繰り終わった。同じ「冷やしたぬき」でも他所の店の味はすぐにどんなだったか忘れてしまう(ま、そういう食べ物だが)。いつかハシゴして食べ比べてみるか。次は「天ぷらセット」にしてみよう。(勘定は¥700)
そば家 吉右衛門 KICHIEMON
岐阜県岐阜市七軒町19 コートハウスツジ地下1階
※令和6年6月22日を以って閉店されました
( 岐阜 ぎふ きちえもん 蕎麦 そば 冷やしたぬき ひやしたぬき 更科 さらしな 中華そば ソウルフード 閉店 廃業 )
こんなとこに新店が。さすが隅々まで探索されてますね。
夏のうちに訪店してみたいです。
驚いたのは更科のそばは小麦粉70%なんですか。
それってもううどんじゃないですか。
>それってもううどん
以前のHPに芸能人だったかの訪問記事といっしょに主人の証言として書いて
ありました。自分もびっくりしたのでしっかりと覚えています。現在のHPから
その記述は消えましたので今もそうかは分かりません。記事当時はまだ食品表示法は
無かったと思いますからね。でも食感とかは変わっていないような気もしますね。
ブログには書いていませんが、新しい店の「冷やしたぬき」は”旨すぎる”(笑)
と思うのは、あのそばと味に慣れてしまっているからでしょうね。
隣りに坐っていたKさんが、
「アレ、こんな所にお蕎麦屋さんがあったかなぁ! なかったよねぇ」
「新しく出来たお店だろう」
「ハリーさん、アンテナが高いからもう行ってみえるんやろうねぇ」
そんな会話が記憶に新しいところ、ハリーさんがブログで早速、紹介されました。
Kさんは、「やっぱりねぇ」「さすが、ハリーさんだね」と感心することしきりでした。
ハリーさんの記事を読んで、ぼくは「たぬき」か「天ぷら」かと、今から悩ましい。
ハハ、奥様にも知っていただいているなんて恐縮です。記事は1ヵ月も遅れていますので
タイムリーとは言えませんし、ウメーウメーしか書いていませんが、少しでも参考に
していただいているのなら光栄です。
本当に市役所新庁舎近辺は熱いです。
9月末までにへそ曲がりラーメンに行ってスタミナタンメンとどて丼を食べに行こうかな。
>新庁舎近くで再オープン
そうなんですか。全く知りませんでした。あの辺りにラーメン屋はほとんど無いので
流行るかもしれませんね。
お昼に、天ぷらセットを食べてきました。
壁に向かって、パーティションで区切られ、一列に連なった席で、黙々として食べるという体験をしてきました。
蕎麦は、そこそこ美味しかったです。
のんびりと酒が呑める雰囲気の店ではないですね。
夜は、分かりませんが。
>壁に向かって
私も壁に向かった席でした。こういう席を設ける店も増えましたね。目の前の食べ物に集中
出来る反面、何か”アレ”ですね(笑)。店としても苦肉の策なんでしょう。
>夜は、分かりませんが
夜もコロナ禍の間はなかなかやりづらいでしょうね。早くこういう状況が改善されるといいのですが。