ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

重盛永信堂総本店 @東京・人形町

2015年05月13日 | 東京都(老舗)

 

日本橋人形町の水天宮前の交差点にビルを構える創業が大正6年(1917)の「重盛永信堂総本店」。大きな看板にあるとおり人形焼で有名なお店。今では都内を中心に分店が3軒、支店が9軒あるという。広い交差点に面した売り場には次から次へとひっきりなしに客が並んでいる。お土産として買う観光客から、近所のOLさんらしき人達、進物として買い求める人達など様々。店の奥には手焼きをしているガラスで仕切られた作業場があり、その様子も少し覗く事が出来る。職人が何人か座って作業中で、壁には焼き型がたくさん並んで掛けられている。食べ歩いている途中なので、人形焼ひとつと、餡の入っていないカステラ焼をひとつだけ買い求めた。

勧進帳・弁慶像のある、昔は堀割だった浜町緑道に自転車を停め、木陰でまず小さいカステラ焼を口に放り込む。フワッと柔らかい口当たりで、これだけでもほのかな甘さがある。色んな形があるのも楽しい。うっかり自分が食べたカステラ焼の形をしっかり確かめなかったが、HPで見てみると、鉄兜、銃、日章旗、飛行機など、戦時の色濃いものばかり。時代が窺えて興味深い。人形焼はたっぷりとこし餡が入っている。これも口当たり柔らかく、餡も滑らかで、旨い。

この辺りには路地に入ると、まだまだ見応えのある近代建築が残っている。さすが老舗の集まる人形町。ゆっくり見て廻るのも楽しい。でもシャッターを下ろし、人気の無さそうな建物も多いから、これからどんどん少なくなるのは間違いないだろう。 

 ↓ 午後6時になると角打ち(立ち呑み)が出来るという昔懐かしい佇まいの酒屋「加島酒店」と、緑青が渋い足袋とトロフィー(?)の店「伊勢利」。営業してるかな?

 

 重盛永信堂総本店

東京都中央区日本橋人形町2-1-1

( 人形町 水天宮 重盛永信堂 永信堂 人形焼き ゼイタク煎餅 立ち飲み 伊勢利御誂足袋店 伊勢利トロフィー )

 


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