ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Classics / The Byrds

2020年07月23日 | クラシック・ロック

Original Album Classics / The Byrds (2013)

最初は批判的だったのに堰を切ったように集め始めてしまった簡易紙ジャケCD5枚組の「Original Album」シリーズ。今回購入したのはザ・バーズ(The Byrds)。自分は彼らのオリジナル・アルバムは1枚も持っておらず、数多のコンピレーション盤に収録された有名曲とベスト盤を1枚持っているだけ。やはり初期フォーク・ロック期のディラン(Bob Dylan)のカヴァー曲のイメージが強く、それらの良さがあまり分からなかったので縁が無かったが、中期のサイケデリック・ロック期、後期のカントリー・ロック期の曲がだんだん引っ掛かるようになってきた。そこで便利なこの5枚組。収録されているアルバムは、

・「Mr. Tambourine Man」(1965)
・「Turn! Turn! Turn!」(1965)
・「Fifth Dimension」(1966)
・「Younger Than Yesterday」(1967)
・「The Notorious Byrd Brothers」(1968)

の5枚。オリジナル・アルバム収録曲に加えて、各アルバムにボーナス・トラックが収録されていて、それらだけで30曲にもなるヴォリューム。後期カントリー・ロック期以前のアルバム群ということになる。ギターのロジャー・マッギン (Roger McGuinn)の12弦ギターの音色と流麗なコーラス・ワークが特徴的だが、初期の朴訥とした感じから中期の混沌とした感じに移行していく変遷が興味深い。サイケデリック期には(まだディランのカヴァーはやっているが)ドラッグに影響を受けたかのような、あるいは当時の流行りと言えるインド的な雰囲気も強く出てきて煌びやかに。個人的にはやはりパティ・スミス(Patti Smith)やトム・ペティ(Tom Petty)がカヴァーした「So You Want to Be a Rock 'n' Roll Star」が収録されている4枚目あたりが好み。ちょっと苦手意識は消えたかな。この後バンドはグラム・パーソンズ(Gram Parsons)を加えてカントリー・ロックに移行していき、その後はクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)、フライング・ブリトー・ブラザーズ(Flying Burrito Brothers)へと繋がっていくことになる。

オークションにて購入(¥1,487)

  • CD (2013/8/27)
  • Disc : 5
  • Format: Box Set, Import
  • Label : Sony Legacy

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2 コメント

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「Original Album」シリーズ (ムンドリ)
2020-07-23 08:29:19
こんにちは、ハリーさん。
未所有の場合、簡易紙ジャケCD5枚組はオイシイですよね。アーティストの権利は!なんて野暮なことは言わずに(笑)
ハリーさんがバーズのオリジナルをもってないとは意外。

僕もこのシリーズお世話になってるなぁ、バーズ5枚ともLPでもってるのでコレはパスだな。

でも...

ボーナス・トラック収録

それらだけで30曲

.金額が昔のLP1枚分にも満たないのがもどかしい(笑)
返信する
Unknown (ハリー)
2020-07-23 09:26:42
ムンドリさん、こんにちは。

>「Original Album」シリーズ

こいつは毒ですね(笑)。どうしても流し聴きしてしまうので「ダメだダメだ」と思ってはいるのですが…。最初は批判的だったくせに最近は少しでも気になるアーティストだったら手当たり次第にとエスカレート…。

>アーティストの権利は!

このセットそれ自体での権利は守られてはいると思いますが、私が中古で購入していることについては目をつぶってください(笑)。

>バーズのオリジナルをもってない

ハイ、数曲を除いてずーっと苦手だったんです。ディランのカヴァーも、あのコーラスワークも。これでちょっと払拭されました。

>昔のLP1枚分にも満たない

昭和の人間は「こんなに安いのに買わないのか!」と思ってしまいますよね。そもそも昔と違って洋楽の人気がガタ落ちですから仕方がないのかな。今の若い人達は恵まれているんですけどね。物量が溢れるっていうのも考え物です。
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