ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Moanin' In The Moonlight ・Howlin' Wolf / Howlin' Wolf

2015年12月09日 | ブルーズ

 

Moanin' In The Moonlight・Howlin' Wolf / Howlin' Wolf  (2 in 1) (1959/1962)

泣く子も黙るハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)のチェス(Chess Records)でのデビュー・アルバムとセカンド・アルバムのカップリングCD。シカゴ・ブルースの中にあってもアクの強さはピカイチのハウリン・ウルフ。そのダミ声とまさに「吠える」ようなヴォーカルは一度聴いたら忘れられない。御多分に漏れずストーンズ(The Rolling Stones)のルーツを辿っていく過程で次々と彼のレコードを買ったが、実は最初に買ったのが「The London Howlin' Wolf Sessions」や「The Super Super Blues Band」(写真下)という企画盤で、その真髄に触れることなく肩透かしを食ったのも、今となってはいい思い出(今聴くとこれはこれでいいのだが)。

 

その後はシカゴ以前の録音や、もう少し分かりやすい編集盤で、そのヴォーカルの重さと、意外な程のリズムの軽快さを受け止め、楽しんできた。中古屋でこの2イン1CDを見てつい買ってしまったが、もちろん収録曲はすでに所有しているものばかり。でも何回聴いても「唯一無二」の存在感で、他に誰も彼のように歌う(歌える)アーティストは居ない。ひとつひとつの曲が何とも言えず輝いている。バックの面々は、

Hubert Sumlin (g)
Willie Dixon (b)
Otis Spann (p)
Ike Turner (g)
Jimmy Rogers (g)

など、曲によって参加者は違うが「超」の付く猛者ばかり。誰もがリーダーでメインを張れるメンバー。音数が少なくともインパクトは充分。チェス以前の音と比べると洗練されていて「都会的」と言っていいだろうか。アクが強いヴォーカルばかりに目が行きがちだが、バックの演奏もかなりインパクトが強く、シンプル(粗雑)でありながら大胆で、迫力ある演奏だ。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (2001/9/21)
  • Disc : 1
  • Label : ユニバーサル インターナショナル

 

 


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