ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

とりせん @岐阜県岐阜市

2017年11月25日 | 岐阜県(岐阜)

柳ヶ瀬の若宮通りを挟んで北側、弥八町にある焼鳥の店「とりせん」へ。この日は日曜日とあってこちら側で開いている店は数少なく、通りは人影もまばら。若宮通り側には持ち帰り専門の店もあるので、柳ヶ瀬で呑んだことがある人はその匂いに釣られたことがあるかも。こちら、いつ頃からやっているかは知らないが、かなり長いことは確か。最近見かけることが少なくなった縄のれんをくぐって中へ。まだ口開けの時間だったので先客はおらず、焼き場の中では串打ちが続いていた。年季の入った店の奥には小上がり席や座敷席もあって意外と広い。カウンターに座って瓶ビールをお願いする。キリンの一番搾りの中瓶。グイッとやり、まずは「鳥わさ」を注文。

「鳥わさ」は霜降りにしたささみが醤油に漬かっており、刻み海苔が散らしてある。しっかりと鮫肌で擦った本山葵が添えられているのが嬉しい。ちょっと醤油が多いが、旨い。串を焼いてもらう。皮、正肉、砂肝、血肝、心ぞうなど。砂肝と心ぞうは塩で他はたれ。それぞれ価格表示が無いが、ま、大したことはないだろう。どの部位も調子良く、濃いめのたれの付いた串も旨い。以前は塩で頼むことが多かったが、最近はたれの方が好きだ。缶入りの山椒粉が置いてあったので少し振ったりして楽しんだ。ここの山椒も有馬の「冨士屋」。これ使う古い店意外と多いナ。つくねはまだ仕込みが終わっていなかったので、ナンコツとせせり、それにビールを追加。ナンコツは辛子添え。小さいが旨い。せせりだけは名古屋コーチンらしい。「もも焼き」に手を出そうか迷ったが、ちょうどビールが無くなったので勘定してもらった。次は絶対「もも焼き」喰うゾ。(勘定失念)

 

とりせん (弥八店)

岐阜県岐阜市弥八町21

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 弥八地蔵 とりせん弥八店 源蔵庵 若宮通 焼鳥 やきとり 焼き鳥 縄のれん 持ち帰り )

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中村獅童による歌舞伎の見方 @岐阜県各務原市・村国座

2017年11月24日 | 歌舞伎・文楽

「中村獅童による歌舞伎の見方」 (11月23日 村国座)

地歌舞伎が盛んな岐阜県。県内には芝居小屋が10箇所以上も現存している。そのうちのひとつ各務原市の村国神社に隣接する「村国座」で中村獅童が歌舞伎を解説するトークショーが行われた。チケットの発売は同市内の2ヵ所のみでネット販売も無かったので、仕方なく発売時間に仕事を抜けて売場のひとつへ。すでに行列が出来ているが取扱枚数も何も情報が無く、不安だったが何とかチケットを購入出来た。自分の後には間もなく売り切れて無駄足になった人も。危ない危ない。(※屋外写真は別日に撮影)

 

 

当日は嫁と車で出かける。駐車場を心配したが問題なく近くの駐車場に停めることが出来てひと安心(ここよりも翌日の羽島市の歌舞伎公演会場の駐車場が心配だ…)。並びの後尾について場内へ。外からは見たことがあったが中に入るのは初めて。靴をビニール袋に入れて、いったん正面に座るも嫁が2階の桟敷席に行きたいと言ったので席を移る。奇しくも先日行った「東座」と同じような位置。ここは東座よりも小さく、見えっ放しの太い梁など造りは似ているが、照明の数も少なく、壁に隙間も見えてより素朴。なのに舞台上には本格的な廻り舞台もある(なのでもちろん奈落もあるそうだ)。正面舞台上の梁には飾り彫りも見える。

 

 

獅童が和装で登場し、マイクを持って歌舞伎の「下座音楽」「所作音楽」「ツケ」など、音楽や効果音を実演付きで解説。舞台前のかぶりつきの席には招待された地元の子供歌舞伎の少年少女がおり、その子らを舞台に上げて立廻りを教えたり、白塗りの化粧を施し「菅原伝授手習鑑」の梅王丸、松王丸、桜丸の隈取を再現するなど楽しい趣向。東座でも同様の趣向があったが、こうして改めて丁寧に説明があると、本をたくさん読んでいても気づかない事、知らない事がまだ沢山あるんだなァと自覚出来て興味深い。獅童が場内を動き回ると、ちょうどその顔が自分達が座っている膝の真ん前を通過する感じで、近過ぎて驚くほど。嫁は「獅童の顔が近いっ」と興奮気味。こんな会場なのでほのぼのとした雰囲気で進行していく。最後には獅童自身が石川五右衛門を化粧無しで演じ「楼門五三桐(さんもんごさんのきり」の有名な台詞「絶景かな、絶景かなァ」と演って終了。とても楽しいイベントだった。

獅童は翌日(24日)岐阜羽島で巡業公演。人気歌舞伎役者って本当にいつ休んでいるんだろう?

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錦水苑 (2) @名古屋市北区・尼ケ坂

2017年11月23日 | 名古屋(東区・北区)

食後の罪悪感が半端無い深夜中華をまたもや実行。前回とても刺激的な担担麺を楽しんだ尼ケ坂の「錦水苑」を再訪。近くのコインパーキングに車を入れて歩いて店へ。もう深夜11時近くだがこの日は先客が。ひと組はテーブル席を占めているグループ客。和やかに話している内容が聞こえてくるが、警察関係、しかも外事に関することだったのでそちらの課の方達だろうか。こんな小さい店で色々話して大丈夫ですかね。自分はカウンター席に座り、若干の諜報活動を続けつつ(笑)、注文したのは「汁なし担担麺」と「餃子」。

まずは「餃子」が登場。緩い包みの餃子はそのままでもしっかりとした下味が付いている。僅かに五香粉のような風味あり。醤油に卓上の辛味ダレを混ぜてつけタレとした。ビールが欲しいがガマン、ガマン…。そして「汁なし担担麺」も登場。前回と違ってこちらはきしめんのような平打ち麺。唐辛子色に染まった油もたっぷりと入っている。ひき肉、それにナッツがたっぷりと入っており、混ぜて手繰ってみる。だらけた平打ち麺はあまり好みでないが、こちらの麺はしっかり張りもあっていい。辛味は見た目ほど強くない(ちなみに辛さ表示は1唐辛子)。卓上の花椒ミルで痺れを追加。頭の後ろを突き抜けるような痺れが麻薬成分(笑)。一瞬ぼうっとするような快感。隣で同じものを頼んでいた後客はしっかりむせかえっていた。この麺はなかなか魅力的だし、直接的な痺れ感は捨てがたいが、やはり大量の油をまとっていてオッサンには重いし(←深夜に食べるからだ)、どちらかというと汁有り(四川担担麺)の方が好みかな。次は一番辛さ表示の多い(3唐辛子)「火鍋ラーメン」か一品料理を(←行く気満々かい)。(勘定は¥1,250)

以前の記事はこちら

 

中国四川料理 錦水苑

愛知県名古屋市北区杉村1-1-7

 

( 名古屋 なごや 北区 尼ケ坂 あまがさか きんすいえん 四川料理 中華料理 本格的 担々麺 担担麺 タンタンメン ダンダンミェン 宜賓燃面 勾魂面 雑醤麺 )

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葉栗屋 @名古屋市中川区・尾頭橋

2017年11月23日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

金山(かなやま)の西、尾頭橋(おとうばし)の老舗食堂「葉栗屋」へ。創業は昭和2年(1927)という歴史ある店だ。菊最中で有名な「不朽園」のある佐屋街道の交差点を西へ向かうとすぐに店が見える。暖簾をくぐって中に入ると昼の遅い時間にもかかわらず完全に満員状態。昼間からおでんで一杯やっている客も多い。というのもすぐ近くにお馬さんの施設があるので、そこに集う男性客によく利用されているのだ。だから店内はオッサン率が高め。ちょうど席を立つ客がおり、給仕の女性が「すぐに片付けます」と席を案内される。よくある麺類食堂ではあるのだが、こちらで有名なのは「味噌かつライス」。自分も「味噌かつ小ライス」を「少なめ」で注文した。何が”少なめ”かというとつけ合わせの千切りキャベツの量。こちらうっかり”普通”で頼んでしまうと後悔するぐらいの山盛りなのだ。その高さざっと25㎝。以前は無かったと思うが写真入りでその量もちゃんと示してあり、普通>気持ち控え>少し控え>控え>半分>少なめ>少し>ほんの少し>4~5本>なしという細かい段階に分かれている(笑)。写真撮りたさに普通で注文をして残したり、調味料を無駄遣いする馬鹿な連中の為に注意書きもある。つい話の種にと”普通”で頼みそうになるが、やはり美味しく食べ切る自信がないし、万が一ということもあるので”少なめ”なのだ。

しばらくして運ばれた「味噌かつ小ライス」(少なめ)は、かつがどっぷりと味噌だれに浸かっている。たれのとろみは少なめで下に溜まるほど。ご飯の量は小だがそれでも小さい茶碗にぎっしり。キャベツの量はさすがに”少なめ”だけあって普通の量(何だか変な日本語だ)。キャベツの脇には胡瓜があり、てっぺんにはハムが1枚置かれている。他にはミカンとたくあんが付く。かつはいたって普通だが味噌タレをくぐったかつが不味かろう訳がない。辛子は頼まないと出てこなかったが、少し付けたりして美味しくいただいた。あれ?そういえばお吸い物が付いてこなかったな…。中休みが無い店なのでまだまだ客が入って来る。急いで席を空けないと。(勘定は¥1,050)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 尾頭橋近辺はその昔「八幡園」と呼ばれた遊郭があった場所。現在でも路地を歩いていくとその遺構がそこかしこに残っている。初めてじっくりと歩いてみたが、思ったよりも多くの妓楼建築跡やカフェーだったと思われる建物が残っていた。(その他の写真はこちら)

 

 

 

 

 

↓ 佐屋街道の五女子(ごにょうし)にある「金印わさび株式会社・本社洋館」(昭和15年以前・1940・建造)。淡いピンク色の外壁が可愛らしい。すでにあった建物を金印わさびが昭和15年に購入したものだとか。破風のデザインが印象的。

 

 

 


 

葉栗屋

愛知県名古屋市中川区尾頭橋2-2-20

 

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初寿司本店 @岐阜県岐阜市

2017年11月22日 | 岐阜県(岐阜)

全部で何軒あるのか知らないが、岐阜県内に沢山暖簾分けの店が存在する「初寿司」。県内では昔からある誰もが知る寿司屋で、その本店がこちら西柳ヶ瀬にある店「ぎふ初寿司本店」。夜しかやっていないので(たぶん)今まで入ったことが無かった。すぐ近くの岐阜高島屋の方にも別の店があるが、こちらはそれらの店と違ってどれでも1貫150円をうたう廉価店。以前からそうではないと思うが、本店がそういうのって珍しいナ。初寿司に関しては昔県内のどこだかの店に行ったことがある程度であまりよく知らないが、これだけ分店が沢山あるのだから地元でしっかりと支持されているし、こちらで修行して出て行く職人は相当な数だろう。

店に入ってカウンター席に座り、まずお酒(銘柄知らず)をぬる燗でお願いする。提供が早かったので燗付けの機械で温めているかもしれない。漬け場には年輩の方と若いのと2人。ちょっとだけつまんでいくつもりだったのでまず様子見でいくつか頼むが日曜日だからなのか切らしているタネが多い。「赤貝」も「締め鯖」もなし。「中トロ」の見た目の質は良くないが味は悪くない。「アワビ」はゴリゴリの食感。握りはやや小さめ。「ウニ」「穴子焼」「海苔巻(かんぴょう)」を追加。つける醤油がこの地方の古い店では定番だった濃いめのたまり醤油(さしみ醤油)というのも懐かしい。「なみだ巻」(山葵を刻んで握る海苔巻)があったので頼んでみたが、まさか本山葵ではないだろうとは思ったが、中は山葵ではなく山葵漬け。それが辛くて辛くて喰えない(笑)。2貫づつっていう昔ながらのスタイルで久しぶりに食べたが、気軽に食べられるし使い勝手は良さそう。後客で隣に座った女性が西柳ヶ瀬らしく香水をプンプンさせていたので早めに退散した。(勘定は¥2,000程)

ぎふ初寿司 本店 (本店 元点)

岐阜県岐阜市柳ヶ瀬通り5-12 

 

( 岐阜 ぎふ 初寿司 はつずし ぎふはつずし 初寿司本店 初寿司元点 握り寿司 鮨 鮓 寿司 )

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平和園 @名古屋市昭和区・川名

2017年11月22日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の昭和警察署の横にある中華料理店「平和園」。創業は昭和44年(1969)だそうだ。以前その店の(まだ上に看板があった頃の)佇まいを何かで拝見して、いつか必ずと思っていた憧れの店。でもその道は遠かった。昭和区近辺をよく散策するようになった今年の初夏以降に店を目指したのだが、いつも店は閉まっている。ある日、車を降りて店に近寄ってみると貼り紙が。この店が”夏休み”を取るとは知らなかった(有名らしい)。7月からの3ヵ月間は夏休みなのだ。10年程前からそうなったとのこと。貼り紙には「体力不足のため」との記述が。それから10月になるのを心待ちにして、10月になったばかりの1日に伺うと、色褪せたサンプルが並ぶショーケースの上にまたもや別の貼り紙が…(写真下)。

曰く、「お客様へ・長い夏休みを戴き有難う御座いました・勝手では有りますが近日中に営業させていただきますので、よろしければ又、名古屋の味 ラーメン定食など喰べに来て下さい・平和園」とある。しまった…勇み足(涙)。近所ならまだしも遠くからわざわざやって来ているので仕方なく別の店を探す。最近この近辺の店の記事が多かったのはそういう訳だ(笑)。

そしてある日曜の昼にやっと念願の店内へ。年季の入った店の入口のレースカーテンをくぐる。良かった、営業していた。カウンターに座る。先客は数名。老齢の主人は夏休みを取るくらいだから余程弱った方かと思いきやそうでもない。奥様と2人で切り盛りしていらっしゃる。定食が値打ちだということは知っていたが、ごはん粒を制限していたので「特製チャーシュー麺」をお願いした。待っている間にも懐かしいピンク電話がジリリリと何度となく鳴り、予約なのか出前なのか注文が沢山入っている。みな再開を心待ちにしていたんだろう。自分の分の麺はすでに茹で湯の中に入っていて麺を上げるかどうかという時に、奥さんが電話で訊かれたことを主人に何度も確認するもんだから、途中で手を休めて「もう餃子は無いよー」なんてゆっくりとやり取りをしている。「オレの麺が伸びちゃうよー」とハラハラ…。

少しくらい他事をしても問題ないと言わんばかりに泰然として調理が進み、渡された「特製チャーシュー麺」は、デカいチャーシューが3枚、炒めたもやしと刻みネギ、メンマがのっており、炒め油だろうかほんのり胡麻油の香りがする。麺は中細ストレート。スープを啜ってみると、なんとも優しい味。でも物足りなさがある訳ではない。年代物のラーメンだから化学も使っているようだが醤油味がピタッと決まっている。いやぁ、旨いなァ。麺は少し柔らかめではあるがこのスープにはピッタリ。チャーシューもしっかり肉の味が残るバラ肉で旨い。これが店自慢の”名古屋の味”なのだ。あっという間に手繰り終わってしまい名残惜しいほど。この旨いラーメンがワンコインだというから恐れ入る。他のメニューも全部食べてみたいなァ、願わくばビールと共に。(勘定は¥500!)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 


 

↓ 南区にある「道徳公園・クジラ像」(昭和2年・1927・建造)。愛敬ある顔のクジラ像は市の認定地域建造物資産に指定されている。昨年ボランティアによって綺麗に再塗装された。

 

 


 

 

平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

( 名古屋 なごや へいわえん 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 叉焼麺 名古屋の味 夏休み 近代建築 認定地域建造物資産 )  

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Malcolm Young (AC/DC) 1953-2017

2017年11月21日 | ハードロック・へヴィーメタル

 

 

マルコム・ヤング(Malcolm Young)が亡くなった。AC/DCの屋台骨で強力なリズムを刻み続けたギタリスト。もちろんオーストラリアの国家遺産”ヤング兄弟”の1人で、アンガス(Angus Young)の兄である。AC/DCのイメージといったらやはりアンガスのキッズ制服スタイル。ステージを所狭しと駆け回り、服を脱ぎ捨てヘッドバンギングしながらギブソンSGの鋭いギターを掻き鳴らす。その弟をしっかりと支えるのがマルコムのリズム・ギター。欧米人には珍しく兄弟揃って小柄なのでグレッチを抱えるその姿はアンバランスだが、いつも地味なランニング・シャツとジーンズで、すっくとアンプの前に立ち実直にリズムを刻み続ける。ベースのクリフ(Cliff Williams)と一緒にお約束でマイクの所まで数歩前に出る場面はあるが、すぐに下がってまたアンプの前へ。それは一貫して変わらない。その間、弟とヴォーカルのブライアン(Brian Johnson)は好きなようにステージを駆け回るのだ。その関係が何とも愛おしい。

その4人が揃ったステージを2010年の「Black Ice World Tour」の来日公演で見ることが出来た。もちろん万難を排して関東(さいたまスーパーアリーナ)と関西(京セラドーム大阪)を廻り、計3回全部見に行った。そこでは様々な映像で見た通りの相変わらず地味なマルコムの姿が確認出来、改めてその関係性に感動したのだった。ただしその後数年経ってからマルコムが認知症になり、もうステージでは演奏しない(出来ない)と知らされる。全く予兆を感じさせなかったので驚いた。ただしバンドはその後もメンバーを入れ替えて続き、現在ではガンズン・ローゼズ(Guns N' Roses)のアクセル(Axel Rose)までをもヴォーカリストに迎えて存続している。いくらアンガスが健在でも、さすがにそのバンドには興味が沸かない。

何とか安らかな余生を、と願っていただけにこのニュースには驚きしかない。認知症で死ぬことはあるのかどうだか知らないが、何らかの病気を患っていたのかもしれない(死因は発表されていない)。昨年のボウイ(David Bowie)の時にも思ったが、もうこれからロック・レジェンドは皆そういうことが起こっても仕方のない年齢に達しているのだ(マルコムはまだちょっと若いが…)。小さい頃からそんな人達をずっと聴き続けてきた人間にはなかなか辛いものがある。新規で購入した訳ではないが、上に挙げたのは母国オーストラリアでのみ発売されたオリジナル・アルバムの初期ジャケット4枚。これらを含むアルバム全部を聴きながら追悼。R.I.P.

 

              Malcolm Young  (1953-2017)

 

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BAROSSA(バロッサ) @岐阜県岐阜市

2017年11月21日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市金宝町にあるバー「バロッサ」へ。以前からずっと名は聞いていたけれど店がどこにあるのかは知らなかった(高名なバーテンダー氏の名前はよく目にしていたが…)。住所を頼りに店の前に来て「あぁ、ここの2階なのか」と合点がいく。1階(半地下)は「バル・バロッサ」というスペイン・バルで、何度も前を通ったことがあったが名前が同じなので混乱していた。1階ではなく、その2階がかの有名なバーなのだ。こんなところに…知らなかったなァ。意を決して階段を昇り2階の扉を開ける。下の店と違って照明が落としてあるが、ここは表側に窓が無くオープンなので下の喧騒も聞こえる。見たところ1人客が多いようだ。案内されたカウンター席に座って好きなギムレットを注文。

バーテンダー中垣氏のクールな所作を眺めながら供された一杯。「むぅ!」と唸るほど旨い。キリッとした味はライムの新鮮さはもちろん、全体のバランスは崩さないままグッと前に出てくるような旨さがしっかりと舌に伝わってくる。こっちは初訪でまだ緊張しているので時間をかけてじっくりと味わっていく。皿に盛られたチャームが置かれた。薄くスライスされたサラミやチョコレートなど。サラミはその白カビをまとった姿と味からするとたぶんココのかな(未確認)。ゆっくりと落ち着いた物腰で話す主人と話していると明るいマダムが上手に盛り上げてくれ、隣に座っている常連と思しき紳士も雰囲気の良い方で和む。もう一杯、モスコミュールを追加。定石通りカッパー(銅)のカップで供される。こちらもフレッシュな素材(ジンジャー)をそのまま使い、鮮烈な香りと口当たり。深いなァー。指に伝わる冷たさが心地よい。改めて言うまでもないが、カクテルって作る人によって定番のものでも全然違うもの。また違う世界を見ることが出来た感じ。凄い人がいるもんだ。また寄ってみようっと。(勘定は¥3,240)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 

cocktailier BAROSSA (バロッサ)

岐阜県岐阜市金宝町1-12 Port-A 2F

 

( 岐阜 ぎふ バロッサ バーバロッサ バー オーセンティックバー BAR コクテリエ 中垣繁幸 カクテル ワールドクラス ワールドクラス JAPAN )

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Ollie @岐阜県関市

2017年11月20日 | 岐阜県(中濃)

知人と一緒に岐阜県関市の市街から離れたところにある洋風居酒屋「Ollie(オーリー)」へ。よく一緒に呑むのだが、出来れば行ったことがない店がいいなァと2人で適当に選んだのがココ。一応電話を入れておいたのだが、店の前まで行くと駐車場には車がいっぱい(写真は帰りがけに撮影)。オイオイこんなに混む店なのかと2人で顔を見合わせて中へ。店に入るとベンチシートのカウンター席とテーブル席。テーブル席には先客が2組ほど。そしてテーブル席には…女子がいっぱい…。あー、やっちゃったか。いわゆる女子会か。オッサン2人で来るような店じゃなかったと後悔しつつ着席。きっと向こうは「何でオッサンが2人でこの店に?」と訝ってるんだろうナ…(←気にし過ぎ)。

まずはビールで乾杯。メニューを見ると「枝豆」だの「牛どて煮」だのオッサンの好きな物も沢山。迷わずそれらを含む和洋のつまみを次から次へと沢山お願いした。「カルパッチョ(鯛)」「とろとろ揚げ出し豆腐」「豚唐揚げおろしぶっかけ」「生春巻」「ベーコンポテトピザ」などなど。ドリンクメニューには梅酒が大きくフィーチャーされていて種類も多い。自家製のものもあるのだとか。普段はあまり呑んだことがないが、この日はソーダ割りなんてのもいただいた。後から来た客には年輩の男性客も居てホッと…。ワインなんかも何杯か頂いていい気分になって店を出た。さあ、バス亭まで歩くか。(勘定は¥6,500程/人)

和欧Dining Ollie

岐阜県関市東山11-20

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき オーリー OLLIE 居酒屋 洋風居酒屋 イタリアン 梅酒 うめしゅ ワイン )

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浪花餅本店 @名古屋市瑞穂区・堀田

2017年11月20日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区 老舗)

堀田駅近くの「シューカドー」へ行った際に近くをぶらっと散歩。その途中で見つけた和菓子屋「浪花餅本店」。一度は通り過ぎたのだが、何となく気になって戻ってきた。渋い店舗のガラス引戸が空いていたのでそのまま中へ。誰も出てこなかったので奥に向かって声を掛けると女将が出てきた。色々な菓子が並んでいたが、バッグの付いていない方のバイクで来たのでパックや大きい包みのものは持って帰ることが出来ず、結局テーブルの上に並べてあった「きびだんご」と、ショーケースの上に鎮座していた「焼き栗きんとん」をお願いした。

このあたりで「きびだんご」って珍しい気がするがどうだろう。そういえば先日岡山へ行った時にも結局口に入れることは無かった。「きびだんご」はビニール袋に9本とたっぷり。砂糖がまぶしてある団子は茶色と緑色の2色。緑色のプラスチック串に3つづつ刺さっている。砂糖の入ったきな粉を押し固めた風味でずっしりとしていて、しっかりと濃い味。もう少しふわっとしたもんだと想像していたので意外だった。これには熱くて渋いお茶が要るなァ。「焼き栗きんとん」は表面に焼き色の着いた栗きんとん。当たり前だが中と食感が変わり、皮のようになっている。焼き色といっても焦げの匂いは無い。やや甘めのきんとんは少し口に粒が当たる仕上げ。以前中津川の店で”おこげ”をいただいた事があったが、なるほどこれも旨いものだ。(勘定は¥430)

浪花餅本店

愛知県名古屋市瑞穂区柳ケ枝町1-33

 

( 名古屋 なごや 堀田 ほりた なにわもち本店 なにわもちほんてん 浪花餅 黍団子 くりきんとん カステーラ くりこもち 栗粉餅 )

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