小山栄美女流名人に青木喜久代八段が挑戦中だった女流名人戦三番勝負第2局が、青木先勝のあとを受け2月15日、東京・千代田区の「日本棋院」で行われ、白番・青木が1目半勝ちし、2―0のストレートで4年ぶりに女流名人位を奪還。通算5期の新記録を樹立した。
<青木新女流名人の話>
運だけで勝ったシリーズでした。女流名人戦は、私には大変ツキがある棋戦です。
子供に「お母さん、金メダルを取ってきてね」と背中を押されたのがよかったのでしょう。
<小山さんの話>
2局ともいい碁だったのですが…。甘さを厳しく反省し、また出直します。
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女流名人戦第1局 /青木挑戦者が半目勝ち
「第18期女流名人戦」三番勝負第1局は、2月9日、神奈川県三浦市の「マホロバ・マインズ三浦」で行われ、黒番の青木が半目勝ちしタイトル奪取へ幸先良いスタートを切った。
(産経囲碁Webより抜粋)
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青木八段が接戦を制し女流名人に返り咲きました。内容的には押され気味でしたが、我慢で勝ち取ったという印象です。
一方の小山五段、中盤までは優勢との評判でしたが、後半の乱れが残念な結果になったようです。
両対局者は「ママさん研究会」で研鑽しているそうですが、家庭、育児を抱えての棋士生活は男性棋士に比べ大変だと思います。
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青木新女流名人は菊池康郎氏が主宰する「緑星学園」出身。
「緑星学園」は山下敬吾九段はじめ幾多の高段者を輩出していますが、菊池康郎氏の存在は偉大ですね。
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もう、7年前ほどになりますが会社の囲碁部で青木喜久代プロ、宮崎志摩子プロを招いての指導碁会があり、私も教えてもらった記憶があります。
その時の印象としては「どこにでもいる、普通のお嬢さん」という感じでしたが、一流棋士になるまでの道のりは大変なものだったと想像されます。