加藤啓子女流名人に謝依旻女流本因坊が挑戦している、第20期女流名人戦三番勝負の第1局が、2月13日に東京・市ヶ谷の日本棋院本院で行われ、黒番の謝挑戦者が266手までで半目勝ちした。
謝が一気に二冠達成か、加藤が踏ん張るか、注目の第2局は2月20日に日本棋院で行われる。
(日本棋院HPより抜粋)
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絶好調の謝・女流本因坊が僅差の半目勝ちですか。強いですね。
昨秋の女流本因坊戦では矢代さんに3連勝でタイトル奪取しましたが、そのうち2局は半目勝ち、1局はまさかの逆転勝ちとドラマチックな展開でした。勝負に対する執念が幸運の女神を呼び寄せているようです。
一方、敗れた加藤女流名人、悔しい半目負けですが謝さんの乱戦ペースに、はまった感じですね。明日(2/20)の第2局、気持を立て直して臨んでほしいと思います。
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---以下、「週間碁」より抜粋---
■加藤啓子女流名人の碁風
読みの深い碁でバランス感覚に優れたオールラウンドプレーヤーである。
謝の豪腕をかわして、逆手を取るような展開が勝利につながる。
■謝依旻女流本因坊の碁風
謝の碁は攻めにある。序盤から終盤まで攻め続けるエンドレスファイターである。ときに山あり谷ありの内容で盤側をハラハラさせるが、形勢が悪くとも絶えず逆転の強打を狙い続ける。
謝と打つと、序盤からきわどい読み合いの連続で。相手は謝のペースに誘い込まれて中盤以降はヘトヘトになるらしい。