天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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囲碁書籍/「落日の譜」

2014-09-13 20:38:33 | 本と雑誌

Rakujitsu◆書籍紹介
・書籍名:「落日の譜」雁金準一物語
・発行所:筑摩書房
・著者:団 鬼六
・発行年月:2012年12月
◆内容紹介
若い頃から囲碁の才能に秀で、伊藤博文に可愛がられて人望厚く、次期本因坊を確実視されながら悲運一転、野に下った伝説の棋士・雁金準一。その雁金が再び本因坊に挑戦、一世一代の勝負、大正大争碁に挑むまで。

    ◇  ◇

「雁金準一」の名前は聞いたことがありましたが、その実像はほとんど知りませんでした。
本書を読んで雁金師の輪郭が、ある程度理解できたと思っています。
内容紹介では「悲運」とありましたが、「不遇」の印象が強いですね。

本書は雁金師の一代記ですが、明治~昭和初期の囲碁界を知る書籍としても価値があると思います。
囲碁界にとっては波乱の時期だけに、策略家のような棋士も登場します。
それを思うと現代の棋士は恵まれていると思いますね。

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