第35期棋聖戦七番勝負、張栩・棋聖と挑戦者、井山裕太・名人の第3局は2月2日、3日、富山県氷見市で行われ、井山名人が先番1目半勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。
手厚く打ち進めた井山名人が上辺に黒模様を築き、ペースをつかんだ。張棋聖は右上隅の打ち込みから果敢に攻め、混戦模様に。これに対し井山名人は、右辺に寄りつきを図り、きわどい戦いをものにした。
第4局は17日から兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」で行われる。
<井山挑戦者の話>
細かい勝負となり、最後の寄せに入るまで勝利が確信できなかった。第4局も自分らしく戦いたい。
<張栩棋聖の話>
上辺になだれこんだときには勝機があると思ったが、終始、苦しく難しい戦いだった。気持ちを切り替えて臨みたい。
(読売新聞より抜粋)
「井山の強襲激戦やまず、難解壮絶、張に辛勝」、「土俵割らぬ張の粘り、必死の追撃僅かに届かず」
(週間碁見出しより)
◇ ◇ ◇
張棋聖の追い上げに冷静に戦い抜いた井山挑戦者、秒読みの中で見事な打ち回しでした。
敗れた張棋聖、中盤過ぎから怒涛の反撃でしたが、一歩及びませんでした。
中盤までは井山挑戦者有利との評判でしたが、そこから張棋聖の頑張りは鬼気迫るものがありましたね。第4局以降の熱戦が楽しみです。
本シリーズ、BS-2の中継を録画して見ていますが、解説者・司会者によって雰囲気が変わってきます。
・第1局、解説:小林覚・九段、司会:高倉梢・アマ6段
・第2局、解説:片岡聡・九段、司会:新垣未希・アマ6段
・第3局、解説:横田茂昭・九段、司会:田村千明・二段
小林・九段の解説はユーモアもあり、気分良く見れました。
横田・九段の素朴でマッタリした雰囲気もいいですね。
司会ではプロの田村・二段がアマ二人より、場慣れして安心感がありましたね。
◇ ◇ ◇
今回の対局地は富山県氷見市の「氷見グランドホテルマイアミ」。
「マイアミ」というとアメリカ・フロリダ州で温暖なリゾート地という印象です。北陸の氷見とはイメージがイマイチという感じですが、どうなんでしょうね。
昨日の朝「遠くへ行きたい」という番組で氷見市を紹介していました。
今年は「寒ブリ」が豊漁ということで、市場も活気がありましたね。
高級魚の寒ブリとは別に、「イワシの煮干し」も紹介していました。
昨今、「美味しさの基準」が値段で決まっているような風潮ですが、これってどうかなと思いますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます