月刊「碁ワールド2008/2月号」に女流棋士とアマの置碁対局が載っていました。
今月の対局者は中島美絵子初段と作家の渡辺淳一さんの5子局でした。
渡辺淳一さんというと恋愛小説が有名ですが、最近は「鈍感力」がベストセラーになったようです。
対局前の対談で「鈍感力」について語っていました。
渡辺:私よりずうっと才能があり、将来を嘱望された人が、いつの間にか消えてしまう。あれは何なのかと。図太さというか鈍感力が足りないのですね。
記者:碁や将棋の場合は、鈍感力のほかに、錯覚力が必要かもしれません。自分は強いんだ、天才なんだという錯覚。
渡辺:なるほど。それはいいことを聞いた。一流の棋士は鈍感力プラス錯覚力か。
---以下、後略---
◇ ◇ ◇
確かに才能だけで、大成しないケースはよくありますね。
でもこれは一流の世界の話。凡人の場合は鈍感も錯覚もマイナスの場合が多いようです。
対局の結果は渡辺さんが後半乱れて、善戦むなしく敗退でした。
渡辺さんは「美しさに負けた」と書いた色紙を中島プロに贈ったそうです。
さすが恋愛小説の大家ですね。
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