天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第35期天元戦第2局/張が勝ち1勝1敗タイに

2009-11-25 19:58:17 | プロ棋戦

 張栩天元=十段・王座・碁聖=に山下敬吾棋聖=旭川市出身=が挑戦している第35期天元戦5番勝負の第2局が11月19日、北海道登別市で行われ、黒番の張が中押し勝ちし、1勝1敗のタイとした。
 第3局は12月3日、福岡県柳川市の「柳川 御花」で行われる。

<張栩天元の話>
 序盤は白が攻め過ぎて、黒91まで形よく生きたところでは少し面白いかと思いました。しかし、右辺で白に簡単にしのがれて、難しくなりました。読めていなくて、勝ちと思ったのは最後の数手のところです。

<山下敬吾棋聖の話>
 右辺の荒らし方が悪く、白98で苦しくしましたが、白132まで生きて少し面白いかと。その後中央の白にあまり危機感がなく、黒135に対して白139なら、難しかったかもしれません。

     (北海道新聞より抜粋)

「張栩 起動、山下のスキを突き一気攻勢」

     (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇   ◇

張四冠の攻めが功を奏した一局でした。途中、紆余曲折はあったものの、全体的には張四冠の流れのようでした。
敗れた山下棋聖、本局では序盤から地に片寄ったようで、持ち味の「厚い攻め」が影を潜めた印象です。北海道出身の山下棋聖としては地元での敗戦は悔しいでしょうね。
張四冠は直前の「棋聖戦挑戦者決定戦」で、王立誠九段を破り挑戦権を得ました。これで山下棋聖とは天元位、棋聖位を賭けた12番勝負となります。「山張対決」は続きますね。

    ◇   ◇   ◇

今回の対局地は北海道登別市・登別温泉の「ホテルまほろば」。
「まほろば」は『古事記や万葉集に出てくる言葉で「周囲を山々で囲まれた、実り豊かな土地で美しく住みよいところ」』だそうです。

登別温泉は日本でも屈指の温泉として有名です。
最近は外国からの観光客も増加の一途で、特に台湾、韓国、香港などからが多いようです。そしてこれからは中国でしょうね。
国内旅行に行ってもあちこちで韓国、中国系の団体客に出会います。
日本の旅情に外国語は似合わないように思いますが、これから観光立国として発展するには止むおえないのでしょうね。

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