第32期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、趙治勲十段の第2局は1月30日から島根県益田市で行われ、趙十段が中押し勝ち、今シリーズ1勝目を挙げた。
序盤、右上で起こった競り合いが右下まで拡大。その後、趙十段が、黒模様深く上辺に打ち込み、黒地が大きくまとまるのを阻んだ。左辺の折衝で形勢を損じた山下棋聖が右上、右下でコウを争って必死の粘りを見せたが、趙十段は冷静に黒の大石を仕留めた。山下棋聖の棋聖戦七番勝負での連勝記録は9でストップした。
第3局は2月7、8日、愛知県田原市の「伊良湖ガーデンホテル」で行われる。
<趙十段の話>
1勝1敗に持ち込めてよかった。七番勝負の勘が戻ってきた。
<山下棋聖の話>
左辺で誤算があった。次に向け、気持ちを立て直したい。
(読売新聞より抜粋)
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趙十段、相手陣地へのふところをえぐるような打ち込みが功を奏し、最後は山下棋聖の大石を仕留めて激闘を制しました。
模様の中でのシノギの妙技、趙十段ならでは厳しい打ち回しが冴えたようです。
一方、棋聖戦七番勝負での連勝記録が9でストップした山下棋聖、趙十段の打ち込みに対する対応が甘かったのと、左辺の誤算が敗因のようです。
七番勝負の鬼(趙十段)が本格的に復活するか、冬将軍(山下棋聖)が進軍するか、第三局以降の熱戦を期待しましょう。
「本対局で使用された碁盤について」
----以下、読売新聞より抜粋----
碁盤は市出身で本因坊を獲得した岩本薫九段(1902~99年)の愛用品で、2002年に日本棋院から市に寄贈された。趙十段は「古き良き時代を感じさせる素朴さ。しっくりくる」と評し、山下棋聖は「まずい碁は打てない。気が引き締まる思い」と語った。
TVで対局碁盤を見ましたが今までのタイトル戦の碁盤に比べ、見た目は貧相に見えました。
由緒ある碁盤であることは理解できますが、あくまで鑑賞用ではないかと思えます。
「最高峰のタイトル戦&対局者」にとってはどうでしょうか・・・・?
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今回の対局地は島根県益田市。一般的にはあまり馴染みのない街ですが、囲碁棋士、故岩本薫九段、神田英九段の出身地だそうです。
棋聖戦開催は地元関係者の熱烈な誘致で実現したそうですが、盛況な結果でよかったと思います。
----以下、益田市HPより抜粋----
◎位置
本市は、島根県の最西端にあって山口県と接しており、北は日本海を望み、南は中国山地に至る、山陰と山陽を結ぶ交通の要衝地です。
◎地勢
本市の北部は日本海に面し、海岸は白砂青松の石見潟を形成しています。南部は中国山地に至り、恐羅漢山、安蔵寺山などの山々が連なっています。
また、中国山地に源を発する一級河川高津川及び益田川が主要河川となり日本海に注いでおり、下流部には益田平野が三角州状に広がっています。
そういえば、きょうのニュースで広島県恐羅漢(おそらかん)スキー場で、2月3日からスノーボードをしに来ていた男性7人が遭難したとのこと、無事であればいいと思いますが。
この恐羅漢山は広島県と益田市の県境にあるんですね。
地元の誇りのなるようなことで有名になるのは結構ですが、事故や事件で有名になってもね。
2/6追記
男性7人は無事救出、よかったですね。