天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

2007年賞金ランキング/張栩、1億を突破

2008-02-06 23:16:32 | プロ棋士

今週の「週刊碁(2/11号)、一面トップは当然ながら棋聖戦第2局、「鬼の覚醒」のタイトルと終局後の趙十段の写真が主役です。

7面は「2007年賞金ランキング」。
・1位:張栩、名人・碁聖 116,148,482 円
・2位:山下、棋聖・王座 78,326,523 円
・3位:高尾、本因坊 59,931,163 円
・4位:趙、十段 41,108,882 円

1億突破といえば凄いと思いますが、プロ野球選手に比べればまだまだでしょう。
それでもファン数の比較からすれば、1億はがんばっているという印象です。
また韓国、中国の賞金と比較しても恵まれている状況と思います。

今後、囲碁界の課題は囲碁ファンを増加させ、賞金も増額させることでしょうね。

コメント

第32期棋聖戦第2局/趙十段が勝ち1勝1敗に

2008-02-04 21:26:06 | プロ棋戦

 第32期棋聖戦七番勝負、山下敬吾棋聖と挑戦者、趙治勲十段の第2局は1月30日から島根県益田市で行われ、趙十段が中押し勝ち、今シリーズ1勝目を挙げた。
 序盤、右上で起こった競り合いが右下まで拡大。その後、趙十段が、黒模様深く上辺に打ち込み、黒地が大きくまとまるのを阻んだ。左辺の折衝で形勢を損じた山下棋聖が右上、右下でコウを争って必死の粘りを見せたが、趙十段は冷静に黒の大石を仕留めた。山下棋聖の棋聖戦七番勝負での連勝記録は9でストップした。
第3局は2月7、8日、愛知県田原市の「伊良湖ガーデンホテル」で行われる。

<趙十段の話>
 1勝1敗に持ち込めてよかった。七番勝負の勘が戻ってきた。

<山下棋聖の話>
 左辺で誤算があった。次に向け、気持ちを立て直したい。

                 (読売新聞より抜粋)

    ◇  ◇  ◇  ◇

趙十段、相手陣地へのふところをえぐるような打ち込みが功を奏し、最後は山下棋聖の大石を仕留めて激闘を制しました。
模様の中でのシノギの妙技、趙十段ならでは厳しい打ち回しが冴えたようです。

一方、棋聖戦七番勝負での連勝記録が9でストップした山下棋聖、趙十段の打ち込みに対する対応が甘かったのと、左辺の誤算が敗因のようです。

七番勝負の鬼(趙十段)が本格的に復活するか、冬将軍(山下棋聖)が進軍するか、第三局以降の熱戦を期待しましょう。

「本対局で使用された碁盤について」

----以下、読売新聞より抜粋----

碁盤は市出身で本因坊を獲得した岩本薫九段(1902~99年)の愛用品で、2002年に日本棋院から市に寄贈された。趙十段は「古き良き時代を感じさせる素朴さ。しっくりくる」と評し、山下棋聖は「まずい碁は打てない。気が引き締まる思い」と語った。

TVで対局碁盤を見ましたが今までのタイトル戦の碁盤に比べ、見た目は貧相に見えました。
由緒ある碁盤であることは理解できますが、あくまで鑑賞用ではないかと思えます。
「最高峰のタイトル戦&対局者」にとってはどうでしょうか・・・・?

    ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は島根県益田市。一般的にはあまり馴染みのない街ですが、囲碁棋士、故岩本薫九段、神田英九段の出身地だそうです。
棋聖戦開催は地元関係者の熱烈な誘致で実現したそうですが、盛況な結果でよかったと思います。

----以下、益田市HPより抜粋----

◎位置
 本市は、島根県の最西端にあって山口県と接しており、北は日本海を望み、南は中国山地に至る、山陰と山陽を結ぶ交通の要衝地です。
◎地勢
 本市の北部は日本海に面し、海岸は白砂青松の石見潟を形成しています。南部は中国山地に至り、
恐羅漢山、安蔵寺山などの山々が連なっています。
 また、中国山地に源を発する一級河川高津川及び益田川が主要河川となり日本海に注いでおり、下流部には益田平野が三角州状に広がっています。

そういえば、きょうのニュースで広島県恐羅漢(おそらかん)スキー場で、2月3日からスノーボードをしに来ていた男性7人が遭難したとのこと、無事であればいいと思いますが。
この恐羅漢山は広島県と益田市の県境にあるんですね。
地元の誇りのなるようなことで有名になるのは結構ですが、事故や事件で有名になってもね。

2/6追記
男性7人は無事救出、よかったですね。

コメント

玉村町2008/2月度囲碁大会

2008-02-03 19:29:46 | 囲碁

昨日(2/2)は町内の囲碁月例会で参加者は18名、寒さで出足もイマイチというところでしょうか。
今回はこの会を中心的に運営しているS氏が不在で、他の役員とともに準備・組合せ・進行などのお手伝いとなりました。
運営と並行して対局もするわけですが、対局中の割り込みなどで意識が集中できず成績は負越しでした。
あらためてS氏のご苦労に感謝する次第です。

    ◇   ◇

Snow2 今日は朝から雪で5センチほど積もりましたが、午後からは止んで雪はほぼ融けたようです。明日、道路が凍らなければいいのですが。

今回の雪、TVではひっきりなしに気象情報・交通情報を伝えています。
情報量が飛躍的に増え便利になったのは確かですが、自分の感覚で状況判断するることも必要な気がします。
何でも他力本願では本能的な判断能力は低下しますね。

コメント

島根の碁/桑本晋平六段

2008-02-01 16:03:04 | プロ棋士

2008/棋聖戦第2局は地元の熱烈な誘致で島根県益田市で行われましたが、開催に合わせ読売新聞/島根版では「島根の碁」(5回)を特集していました。

 <5>子ども教室「自分磨け」 (1月28日)
 <4>史上最大浜田藩の碁会 (1月27日)
 <3>「道策出身・仁摩でタイトル戦」 (1月26日)
 <2>古里で子ども教える (1月25日)
 <1>岩本九段語り継ぐ石碑 (1月24日)

いずれも興味深い内容ですが、「古里で子ども教える」では桑本晋平六段の近況でした。

--- 以下、「YOMIURI ONLINE」より抜粋 ---

 桑本六段(35)は出雲市大社町出身で、東京から同市に拠点を移して活躍。
市立荒木小4年の時に友達の父から教わり、囲碁と出会った。中学2年でプロを目指して上京し本間明男八段に入門、1992年にプロ試験に合格した。

 桑本六段が帰郷したのは2006年秋。体調に不安を抱えていたこともあり、出雲で冷静に自分を見つめてみようと思った。将棋の里見香奈女流初段が出雲から東京や大阪へ対局に向かう姿も刺激になった。

 対局はほとんどが東京で、上京するのは体力的に厳しい。だが、地方在住の棋士は貴重な存在で、日本棋院は「地方での囲碁普及に欠かせない存在」と評価する。

 出雲市での囲碁教室は昨春、地元指導者から引き継いだ。初段以上が対象で、桑本六段の指導が始まって、生徒は5人から小学生~高校生の14人に増えた。
中には桑本六段の子どものころを上回る実力の小学生もいる。

 桑本六段は「将来のプロ棋士をここで育てたい」と語る。出雲の子どもたちに寄せる期待は大きい。

    ◇    ◇    ◇

Kuwamoto 桑本プロには5~6年ほど前、社内囲碁部の合宿・指導碁会で3度ほど指導にきていただきました。
温厚でユーモアがあり、誰とでも親しくなれそうな印象でした。

地元に帰っていたことは初めて知りましたが、今後は島根を根拠に棋戦での活躍と囲碁普及に是非ともがんばってほしいと思います。

プロ棋士のほとんどは棋院のある東京・大阪・名古屋周辺に在住していると思われます。
対局の関係でやむ負えないでしょうが地方在住プロの存在は、島根県のように地域の囲碁界活性化に大きな影響を与えるとでしょう。もっと増えてほしいですね。

コメント