天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第34期棋聖戦第3局/張栩三冠が3連勝

2010-02-08 21:39:48 | プロ棋戦

 第34期棋聖戦七番勝)、山下敬吾棋聖と挑戦者、張栩三冠の第3局は2月3日、4日、大分県別府市で行われ、白番の張三冠が8目半勝ちし、今シリーズ3連勝とした。
 第4局は2月18、19日、神戸市の有馬グランドホテルで行われる。

<張三冠の話>
 難しい局面が続いた碁だった。2日目に入って白が手厚くなり、自信を持った。また次も頑張りたい。

<山下棋聖の話>
 まずい碁を打ってしまった。寄せコウの具合がよく分からなかった。第4局はぜひ勝ちたい。

   (読売新聞より抜粋)

「気迫のヨセコウ 張、勝利をもぎとる」、「乱打戦で破れ 山下、崖っぷち」

   (週刊碁より抜粋)

     ◇  ◇  ◇

張栩・挑戦者が終盤で3手ヨセコウを粘り抜いて優勢に、あの気迫と粘着力は驚異的です。コウ争いは抜群ですね。

窮地に立たされた山下棋聖、終盤の集中力が心配です。時間を使い過ぎの影響もあるでしょうか。

本シリーズ張・挑戦者の3-0と予想外の展開となりました。私は4-2で山下防衛と予想したのですが、早くも外れてしまいました。
しかし、このままでは囲碁ファンとしても興味が薄れてしまいます。山下棋聖の巻き返しに期待しましょう。

     ◇  ◇  ◇

今回の対局地は大分県別府市のホテル白菊。
もう30年ほど前でしょうか、当地を訪れたことがあります。
別府八湯の鉄輪温泉(かんなわおんせん)の小さな宿に泊まりました。お湯がやけに熱かったですね。
「地獄めぐり」や「高崎山のサル見物」もしましたが、それほどの印象は残っていません。

この時は近隣の「国東半島の寺院」や「臼杵の石仏」を巡りましたが、こちらは日本の原風景を見るようで、もう一度ゆっくり訪ねてみたいと思いましたね。

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2010/02月)

2010-02-06 21:14:42 | 囲碁

今日(2/6)の午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
寒さのせいか遅れてくる生徒も数人いましたね。

今回から「囲碁格言」をシリーズとして、説明していくことなりました。
今日の格言は「大場より急場」。弱点を残したまま大場に展開し、後にそれが致命傷になることがよくあります。
「手抜き」したい場合は、その後の損得勘定をすることが重要ですね。

    ◇   ◇

Tama5 午後は玉村町囲碁会の2月度月例大会、参加者は寒さの影響でしょうか17人と出足も悪いようです。
優勝は中堅クラスのH上さんとY木さん。次回以降、ハンディアップ後の成績に注目です。
私の成績は●○●○の2勝2敗。下位者との対戦で勝負を急いでのが裏目でした。

次月は年度替わりの総会の予定、会員増加と会の活性化が課題ですね。

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NHK大河ドラマ「龍馬伝」

2010-02-04 22:27:22 | テレビ番組

◎企画意図
「幕末史の奇跡」と呼ばれた風雲児・坂本龍馬33年の生涯を、幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描くオリジナル作品。
土佐から江戸、そして世界へ。龍馬の行くところ、時代が怒涛のように動き始める。
土佐に生まれた名もなき男が、幕末の動乱のなかに飛び込み、日本中を駆け巡り世界を動かす「龍」へと成長していく姿を、壮大なスケールで描きます。

   (NHK「龍馬伝」HPより抜粋)

    ◇  ◇  ◇

NHK大河ドラマ「龍馬伝」が始まって1ヵ月経過しました。視聴率も好調で順調なスタートのようです。
ただ個人的にはここ数年の大河ドラマはホームドラマ化しているようで、ワクワク感がイマイチのように思います。

昨年放送の「天地人」も歴史の面白さというより、「愛」が前面に出ているようで・・・。
主な出演者も以前は個性的な俳優が多かったのですが、最近は人気タレントが並んでいるように思われます。
万人向けということで、やむおえないのかも知れませんが・・・。

いろいろゴタクを並べていますが、歴史的な観点でそれなりに楽しませてもらっています。

    ◇  ◇  ◇

今回の舞台は土佐、江戸、長崎、京都などでしょうか。
高知県はじめ観光関係の方々は、大河にあやかっていろいろPR作戦を展開しているようです。
昨年は「天地人」ゆかりの「八海山」に登りました。
高知や長崎も魅力ありますが、遠いですからね・・・。

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第11回農心辛ラーメン杯/羽根九段2連勝!

2010-02-02 21:35:33 | プロ棋戦

日中韓3国の勝ち抜き戦、第11回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第10戦が1月23日に韓国の釜山市で行われ、日本チーム最後の一人羽根直樹九段が韓国4人目の朴永訓九段と対戦し、黒番の羽根九段が中押し勝ちをおさめた。
勝った羽根九段は3月9日から中国・上海で始まる第3ラウンド第11戦で中国代表選手と対戦する。

【出場選手】
■日本

羽根直樹九段 (敗退)山下敬吾九段、井山裕太九段、高尾紳路九段、山田規三生九段
■韓国

李昌鎬九段 (敗退)朴永訓九段、尹畯相七段、金志錫六段、金昇宰三段
■中国

古力九段、常昊九段、劉星七段 (敗退)丁偉九段、謝赫七段

     (日本棋院HPより抜粋)

「救世主 羽根 連勝、残り4戦全勝の決意」

     (週刊碁、見出しより)

    ◇   ◇   ◇

本シリーズ、北京での第1ラウンドでは山下九段、高尾九段が韓国の金志錫六段に敗退、第2ラウンドでは井山九段、山田九段が中国の謝赫七段に敗れて4連敗を喫しました。
後のない日本チームでしたが羽根九段が2連勝し、辛うじて零敗を免れました。

ここまで中国:4勝2敗、韓国:3勝4敗、日本:2勝4敗と中国の優位は変わりませんが、羽根九段の熱闘を期待しましょう。

    ◇   ◇   ◇

国際棋戦での日本勢は相変わらず沈滞模様で、囲碁ファンの風当たりも厳しいものがあります。
本棋戦の持ち時間は1時間、国内棋戦に比べて短く日本勢は不利かと思いますが、不調の言い訳と云われそうです。

不調の要因については日本棋士の甘さ、棋院の運営方法などが指摘されていますが、個人的には国民の意識変化、囲碁人口の減少が問題かと思っています。

国際棋戦での勝敗も無視できませんが、一人でも多くの人が囲碁を楽める土壌作りが大切だと思います。

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