第34期棋聖戦七番勝)、山下敬吾棋聖と挑戦者、張栩三冠の第3局は2月3日、4日、大分県別府市で行われ、白番の張三冠が8目半勝ちし、今シリーズ3連勝とした。
第4局は2月18、19日、神戸市の有馬グランドホテルで行われる。
<張三冠の話>
難しい局面が続いた碁だった。2日目に入って白が手厚くなり、自信を持った。また次も頑張りたい。
<山下棋聖の話>
まずい碁を打ってしまった。寄せコウの具合がよく分からなかった。第4局はぜひ勝ちたい。
(読売新聞より抜粋)
「気迫のヨセコウ 張、勝利をもぎとる」、「乱打戦で破れ 山下、崖っぷち」
(週刊碁より抜粋)
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張栩・挑戦者が終盤で3手ヨセコウを粘り抜いて優勢に、あの気迫と粘着力は驚異的です。コウ争いは抜群ですね。
窮地に立たされた山下棋聖、終盤の集中力が心配です。時間を使い過ぎの影響もあるでしょうか。
本シリーズ張・挑戦者の3-0と予想外の展開となりました。私は4-2で山下防衛と予想したのですが、早くも外れてしまいました。
しかし、このままでは囲碁ファンとしても興味が薄れてしまいます。山下棋聖の巻き返しに期待しましょう。
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今回の対局地は大分県別府市のホテル白菊。
もう30年ほど前でしょうか、当地を訪れたことがあります。
別府八湯の鉄輪温泉(かんなわおんせん)の小さな宿に泊まりました。お湯がやけに熱かったですね。
「地獄めぐり」や「高崎山のサル見物」もしましたが、それほどの印象は残っていません。
この時は近隣の「国東半島の寺院」や「臼杵の石仏」を巡りましたが、こちらは日本の原風景を見るようで、もう一度ゆっくり訪ねてみたいと思いましたね。