日中韓3国の勝ち抜き戦、第11回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第10戦が1月23日に韓国の釜山市で行われ、日本チーム最後の一人羽根直樹九段が韓国4人目の朴永訓九段と対戦し、黒番の羽根九段が中押し勝ちをおさめた。
勝った羽根九段は3月9日から中国・上海で始まる第3ラウンド第11戦で中国代表選手と対戦する。
【出場選手】
■日本
羽根直樹九段 (敗退)山下敬吾九段、井山裕太九段、高尾紳路九段、山田規三生九段
■韓国
李昌鎬九段 (敗退)朴永訓九段、尹畯相七段、金志錫六段、金昇宰三段
■中国
古力九段、常昊九段、劉星七段 (敗退)丁偉九段、謝赫七段
(日本棋院HPより抜粋)
「救世主 羽根 連勝、残り4戦全勝の決意」
(週刊碁、見出しより)
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本シリーズ、北京での第1ラウンドでは山下九段、高尾九段が韓国の金志錫六段に敗退、第2ラウンドでは井山九段、山田九段が中国の謝赫七段に敗れて4連敗を喫しました。
後のない日本チームでしたが羽根九段が2連勝し、辛うじて零敗を免れました。
ここまで中国:4勝2敗、韓国:3勝4敗、日本:2勝4敗と中国の優位は変わりませんが、羽根九段の熱闘を期待しましょう。
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国際棋戦での日本勢は相変わらず沈滞模様で、囲碁ファンの風当たりも厳しいものがあります。
本棋戦の持ち時間は1時間、国内棋戦に比べて短く日本勢は不利かと思いますが、不調の言い訳と云われそうです。
不調の要因については日本棋士の甘さ、棋院の運営方法などが指摘されていますが、個人的には国民の意識変化、囲碁人口の減少が問題かと思っています。
国際棋戦での勝敗も無視できませんが、一人でも多くの人が囲碁を楽める土壌作りが大切だと思います。