天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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13路盤選抜プロトーナメント/本因坊秀芳が優勝!

2014-09-09 18:52:40 | プロ棋戦

ファンからの出資により棋戦を行う初めての試み、クラウドファンディング13路盤選抜プロトーナメント戦が8月31日(日)に東京・市ヶ谷の日本棋院で行われた。
候補棋士20名の中から出資者の投票により出場者が決まる仕組みで、トーナメントに出場したのは、高尾紳路十段、25世本因坊治勲、24世本因坊秀芳、山下敬吾九段、張栩九段、王銘エン九段、三村智保九段、蘇耀国八段の8名。
決勝に勝ち上がったのは、高尾十段と本因坊秀芳の二人で、結果は白番の本因坊秀芳が中押し勝ちをおさめ優勝した。 3位は王、4位は張栩だった。
     (日本棋院HPより抜粋)

「秀芳全開、高尾破り13路王者に」 「丁々発止 奥深き13路の世界」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

石田九段(24世本因坊秀芳、66)の優勝ですか、やや意外な感じですね。
「後輩の皆さんが先輩を立ててくれた・・・」、コンピュータ・石田は健在?

準優勝の高尾十段(37)は「秀芳先生は鍛え方が違う」とのコメント、どう違うのか・・・

13路盤プロトーナメント戦は初めての試みですが、出場したプロは13路盤の良さを認識したようです。
こども囲碁教室では9路盤からスタートし、13路盤、19路盤とステップアップしていきます。19路盤に移行するのは20級前後が多いようですが、15級くらいまで引っ張ってもいいかも・・・

      ◇  ◇  ◇

本棋戦の名称は「クラウドファンディング13路盤選抜プロトーナメント戦」となっています。
オジサンには何のことやら・・・

「クラウドファンディング」とは(以下、Wikipediaより)
クラウドファンディング(英語:crowd funding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。

特定のスポンサーではなく、不特定多数の人が資金を提供するということでしょうか。
囲碁ファンとしては、もっと分かりやすい棋戦名にしてほしいですね・・・

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第39期名人戦第1局/井山名人が先勝!

2014-09-07 21:27:43 | プロ棋戦

井山裕太名人に河野臨九段が挑戦する、第39期名人戦七番勝負の第1局が9月4、5日に東京都文京区で行われ、白番の井山が中押し勝ちをおさめ、防衛へさい先の良い勝利を挙げた。第2局は9月18、19日に鳥取県湯梨浜町で行われる。
     (日本棋院HPより抜粋)

「激闘開幕 井山が先勝、力強いシノギ」 「順風河野、突然の変調」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

碁聖戦五番勝負(3-2で井山碁聖の防衛)に続き同一カードとなった名人戦七番勝負。
井山名人が序盤で苦しみながらもポイントを与えず、河野九段の失着をとらえて押し切りました。
敗れた河野九段、序盤から鋭い攻めで名人を追い詰めるも、時間に追われ息切れか・・・

「週刊碁」の記事で、井山名人は「大胆な構想、ヒラメキ、状況判断のセンスが鋭い」と評しています。
一方、河野九段は「努力し続ける能力と研究熱心さ」ナルホド・・・

いま日本囲碁界の頂点は井山6冠ですが、話題性では河野九段と藤沢里菜さんでしょう。
河野臨九段の「臨」という名は一風変わっていますね。
臨さんで連想したのは、朝ドラ「花子とアン」の醍醐亜矢子を演じている高梨臨さん・・・

      ◇  ◇  ◇

今回の対局地は東京都文京区「椿山荘」。名人戦第一局の舞台としては4年連続となります。

椿山荘は都内でも人気の結婚式場で、多い日は一日で50組にもなるそうです。有名ブランドなんですね。
以前は神前が多かったようですが、最近は教会風が人気のようです。何はともあれ、新しい人生の門出に幸あれ・・・

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なぜか「うっかりミス」・・・

2014-09-05 20:17:37 | 囲碁

実戦はもっぱら「ネット碁」ですが、このところ「うっかりミス」が多くなっています。
あとで棋譜を再現してみると「何でこんな単純なミスを・・・」と自己嫌悪に陥ります。
「うっかりミス」の原因は何か

あまり認めたくはないのですが、加齢の影響もあるのでしょうね。
思考に柔軟性がなくなり、「思い込み」が激しくなっている・・・

あと知識の量は増えているのに、適正に制御できない・・・

「ネット碁」の場合は生活感が集中力を減退させている・・・

    ◇   ◇

いろいろ自己分析してみると、今後の棋力アップは幻(まぼろし)か・・・

趣味だから「楽しみ」第一優先、「棋力アップ」は二の次というのもアリですが、生涯「棋力アップ」という幻を追っていきたいですね。

Sunset

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明日から名人戦七番勝負

2014-09-03 22:16:26 | プロ棋戦

井山裕太名人(25)=六冠=に河野臨九段(33)が挑戦する第39期囲碁名人戦七番勝負が9月4日、開幕する。昨年の名人奪還で「大三冠」(名人、棋聖、本因坊の独占)となり、第一人者の地位を不動のものにした井山名人は2期連続4度目の名人位がかかる。今年絶好調の河野九段は名人初挑戦。充実の両者による激闘が始まる。
     (朝日囲碁Webより抜粋)

    ◇    ◇

いよいよ名人戦七番勝負が始まりますね。
挑戦者に名乗りを上げたたのは河野九段。先の碁聖戦では奮戦するも2-3で井山6冠に敗れました。ただ内容的には僅差、リベンジに燃えていることでしょう。

迎え撃つは井山名人・6冠。碁聖戦と同様に激しい碁になりそうですが、力碁では負けないと闘志を見せることでしょう。

これまでの直接対決では井山名人が20勝10敗とリードしていますが、今年の勝ち星ランキングで河野九段は43勝13敗とダントツ。予想としては井山名人やや優勢の気分ですが・・・

    ◇    ◇

名人挑戦権はプレーオフで河野九段が山下敬吾九段に半目勝ちで獲得したのですね。

それにしても山下九段は無念だったでしょう。名人戦リーグでは6連勝とトップを走り挑戦権はほぼ確定と思っていましたが、第7戦、第8戦と連敗、プレーオフも河野九段に敗れてチャンスを逃しました。

山下九段は先の「本因坊リーグ」でも同様の悔しい敗戦がありました。
6連勝でトップ走りながら最終第7戦で伊田篤史七段に半目負け、6勝1敗で伊田七段とのプレーオフも敗れて挑戦権を逃がしています。

本因坊リーグ、名人リーグに続く「棋聖リーグ」ですが、山下九段は4連勝でAリ-グ優勝を決めています。
Bリーグ優勝者との決定戦で井山棋聖への挑戦権が決まりますが、今回こそ「先行逃げ切り」なるか・・・

Grape

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第39期碁聖戦第5局/井山が防衛! 3連覇達成!

2014-09-01 21:23:14 | プロ棋戦

第39期碁聖戦挑戦手合五番勝負の第5局が8月29日に東京都千代田区の日本棋院市ヶ谷本院で行われた。結果は白番の井山裕太碁聖が河野臨九段に中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績3勝2敗でタイトル防衛を決めた。井山は碁聖3連覇。棋聖・名人・本因坊・王座・天元とあわせて六冠を堅持した。

第39期碁聖戦第4局/河野がタイに戻す!
第39期碁聖戦挑戦手合五番勝負の第4局が8月25日に大阪市の日本棋院関西総本部で行われた。結果は白番の河野九段が山碁聖中押し勝ちをおさめ、シリーズ成績を2勝2敗のタイに戻し、勝負を最終局に持ち込んだ。
   (日本棋院HPより抜粋)

第5局「井山3連覇、薄氷の六冠堅持」 「河野 無念の逆転負け、敵失に動揺!?」
   (週刊碁見出しより抜粋)

    ◇   ◇

碁聖戦三連覇の井山六冠、中盤のミスを跳ね返しての逆転劇でした。
敗れた河野九段、難解の続く消耗戦でスタミナ切れでしょうか。
白熱のネジリ合いが続いたこの五番勝負、井山六冠必死の防衛戦でした。

井山・河野対決は今週9月4日から始まる名人戦七番勝負に移ります。
勝ち星ランキングトップ(39勝11敗)を走る絶好調・河野九段に最強・井山六冠がどう迎え撃つか・・・

Inaho

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