こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

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よりよく生きるにはどうしたらいい?

私とコロの共通項(4/4)同病相憐れむ

2016年05月18日 | 犬との暮らし

コロの高血圧の原因は複合的だ。病院受診で緊張する白衣高血圧が一番、そして、心臓の不調が二番目にあるが、私はそればかりではないと思っている。コロが今回高血圧を示した原因の一つに例のダックスフントを抱いた美女とはしゃぎすぎたせいもあると思っている。マルチーズのコロにどこまで人間の女性に対する審美眼が備わっているかはわからない。たまたま近くにいた彼女が、犬好きだったのがすぐにわかっただけかも知れない。それでもあのお尻ふりふりは恥ずかしかった。

後日、再診したところコロの状態はそれほどひどくはないということに落ち着いた。だが、先生から「コロちゃんはガラスのハートの持ち主ですから、気をつけてあげて下さい」と言われた。私たちが思っている以上にナイーブな性格なのだろう。 それに、コロはいつも家中のことに気を配っていて、先日ナイトが戻したときも、一生懸命吠えて、異変を人間に知らせてくれた。緊急地震速報のときなど大騒ぎになる。というように、常に緊張していたら、美女の有無にかかわらず血圧が上がってしまうのも無理はない。

私にしてもコロにしても、年齢に伴う変化が押しよせてきている。経年劣化とでも言ったらいいだろうけど、そういうものがあると、まわりの環境の変化にもストレスを感じ易くなる。生き物の命というものは、薄い氷の上に乗っているようなもの。簡単にひびが入って割れてしまう。コロと私、互いにいたわりあって生きていくことができるといいのだけど、気難しいコロと付き合っていくにはいろいろ気を遣わなくてはならない。

 

そうはいっても、互いに緊張しやすく高血圧という共通項があると思うと、同病相憐れむで仲間意識のようなものを感じることができる。かれこれ10年、ペットではなく同居犬、そんなつもりで一緒に暮らしているけど、神様が引き合わせてくれた家族の一員、大切にしてやっていきたい。 ところで、私の健診の時、受付をしていた事務の方が綺麗な女性だったということが私の血圧に影響を与えた可能性はないと考えている。

 私ははしゃいだりしないから

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