去年、10月の読書記録でちょっと触れたことがあったが、書いていた学術書がやっと完成し、コロ健、生まれて初めて本を単著にて出版することができた。
つらかった時期に応援してくれた臨床の先生に監修していただき、こちらが勝手に盟友と思っている病理医に執筆に際してのアドバイスをいただき、それぞれ、監修、執筆協力として、表紙に名前を並べさせていただいた。
今回の病理学会にもギリギリ間に合い、書籍ブースに置いてもらうことができた。
相当、狭い領域のことなので内容は割愛するが、その領域について日本の診断水準を向上させるものになって欲しいとの願いを込めて書いた。
書物を書いて、出版した以上、私のこの本が日本の医療の向上に必ずつながると言おう。
病理医がこういったことをなすのは、たいした才能が必要ではない。
コツコツと、毎日毎日、丁寧に記録し、それを蓄積していくしかない。頑張ったのではない、毎日コツコツまじめに過ごしただけだった。
仲の良い病理医にそんなことを、「たいしたことしてないんですよね」といったら、「病理医は、それしかないでしょう」と言ってもらった。
私のような、普通の能力しか持ち合わせない人間でも、コツコツやれば必ず何かものになる。自分がやってきたことは間違っていなかった。
山を捨てた結果、そして、10年以上の山ごもりの結果。
病理医、臨床医さらにはすべての関係者のお役に立てますよう