こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

早起き鳥のさえずりをききながら

2016年05月20日 | 鎌倉暮らし

朝、いったん家を出たら帰ってくるのは夜遅く。それほど遅くなくても、明るいうちに戻ってくることはできない。家にはただ寝に帰るだけ、いることができるのは日曜日だけという毎日だと、都内まで通勤する人間がわざわざ鎌倉なんかに住む必要などないのではないかと思う。娘も高校を出て子育て環境を考える必要もなくなった。



最近、よくそんなことを考えるが、夜明けが早くなり、少し考え直すことがあった。それは小鳥たちの声。今朝のようなことがあると、鎌倉ならではのことかと考えたりする。
年をとると、朝早くに一度目が覚めることが多い。冬場はまだ真っ暗なのでそのまま二度寝に入ることができるが、今のように明るくなっているとそうもいかない。この時期だけだが、朝の空気は湿度が低く、爽やかだ。せっかくなので窓を開け、空気を入れ替える。そしてもう一度布団に入ると、小鳥たちの声が聞こえてくる。
今朝の早起き鳥は二羽のウグイス。裏山から声が聞こえてくる。一羽が「ホーホケキョ」とさえずると、少しの間を置いてもう一羽がこれに応じるかのように「ホーホケキョ」。さえずりにはいろいろと抑揚もあって、聞いていて飽きない。互いに意識しているのかいないのか、競い合うかのように情感たっぷりにさえずっている。
しばらくの間、そんな風にこの二羽だけがさえずっていた。私からは二羽それぞれが同じぐらいの距離にいるように聞こえる。時々山から出かけるカラスが慌ただしく「行ってきます!」と言っているように鳴いたり、「朝ご飯だよー!」と合図をしているかのようなシジュウカラの声が聞こえてきたりもする。それに混じって新聞配達のバイクの音。人も起き出してきた。それぞれの音がいったんおさまると、あの二羽のさえずりが続いている。びっくりするほどほかの音は聞こえてこない。東の空が明るくなってきたけど、少し雲がかかっている。顔を出して裏山を探すが、ウグイスは用心深い鳥、姿はもちろん見えない。



そんなさえずりを聞いているうちウトウトしたら、目覚ましの音。いつの間にかすっかり明るくなっていて、多くの鳥たちがにぎやかにさえずっている。ご近所も起き出して、また一日が始まった。このあと、一つのびをしたら、身支度をして、朝食を済ませて出かける。都内まで満員電車に揺られ、通勤客でごった返すターミナルに突っ込んで行く。通勤時間や通勤のストレスのことを考えたら、職住近接が良いに違いないと判っていても、今朝のようなことがあると少なくとも体力が持つ間はこのまま頑張ろうと考え直したりする。

 ナイトが元気な間は引っ越せないか

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