自分は何のために生きているのだろうと考えることがある。生きる目的、目標があればそれに向かって頑張ることもできるだろうが、それらがぼやけてしまうと頑張ろうとする気力も失われてしまう。昨日の夜中も急に目が覚め、そんなことを考えた。これまでに何かを成し遂げたというほどではないが、自分ができることはせいぜいこの程度だろうと考えてしまうと、もうこの先はどうでもいいような気もする。でも、人生はこの先も続くので、どうでもいいわけではない。世の中、明日何が起こるかわからないとはいっても、何も起こらなければまだまだ生きていかなくてはいけない。命あるものは命を粗末に扱ってはいけないからだ。
若い頃求めていた人生への夢が、いつの間にか生きがいさがしへと変貌して来たのだろうか。そうすると、いよいよ私も”シニア”世代に足を突っ込み始めたということだろう。
人生はこの先もいろいろなことが起こるに違いない。それにはいいこともあるだろうし、悪いこともあるだろう。でも、これまでの自分のこと、自分以外のいろいろな人のことを考えると、いいことと悪いこと、最終的には人生はプラスマイナスゼロになるということもわかって来ているので、この先の人生悪いことが起こったら、それはこれまで貯めて来たいいことを払い戻しているようなものだと考えられる。逆に、この先いいことが続けばそれはこれまでそんなに苦労してきたのかと、自分自身を慰めてやればいい。
プラスとマイナスといっても、では一体何がプラスで何がマイナスかなんてこともよくわからない。幼くして失われた命、戦争で失われた命、災害で失われた命に対して、プラスマイナスの結果だなどとはとても言えない。結局のところ、いま生かされていることに感謝し、人生なるようにしかならないと、目の前にあることに対して誠実に対応していくために生きていくしかない。
欲張りは禁物