Googleのトップページを開いたら、今日10月5日は”世界教師デー(World teachers' day)”とあった。教師といっても、いろいろな教師がいる。
わたし的には、小、中、高等学校の教員を教師といって、大学の先生は教員、幼稚園の先生は先生と区別している。なぜなら”教師”というと、朝礼で出席をとってそれから板書しながら教えを施す、そんなイメージを持っているからだ。小学校時代、中学、高校時代それぞれにわたしが影響を受けた先生、教えを受けてありがたい先生は何人もいる。今でも同窓会などにお招きして昔話に花を咲かせることもある。だが、教師はもちろんそれだけではない。
先日、わたしが留学していた大学の先生の訃報を耳にした。その先生の教えを乞うてお願いしたら、幸運にも受け入れてくれた。期間中は日々、先生の病理診断を見学し、それ以外の時間は日本から持参していった先生の書かれた分厚い教科書を読み、わからないところを色々と教えていただいた。その時に学んだことは今でもわたしのスペシャリティーとなっている。
わたしも遅ればせながら、去年から大学教員になって、一病理医であることに加えて教師となった。毎日研修医や医学生が次々とやってくるが、そういった人たちに色々と教えなくてはいけない、というかそういう人たちの相手をしなくてはいけない。ただでさえ人一人を預かるのも大変なのに、英語が下手くそな日本人を預かり、先生はさぞかし大変だっただろう。わたしにとって大恩ある教師だった。Dr.B
のご冥福をお祈りする。
わたしもわたしなりに自分の持っているものを後進に伝えるつもりで、手を抜かないでやってやっていきたい。
師はいたるところに