こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

伝えたいこと→私の力量→要求内容

2019年01月05日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

昨日、あんなに威勢のいいことを宣言したものの、ほぼ1週間でなまった体を6時前に寝床から引き剥がすのはなかなかむずかしい。土曜は乗り継ぎの関係で少しだけ遅く起きれるのだけど、それが予定していたよりも遅くなってしまう。そんなわけで、今朝もギリギリ電車に飛び乗った。

来週の講演のスライドがなかなかできない。”できない”というのは内容がまとまっていないということで、どうしたら自分で満足できるような話ができるかというのができていないということ。

講演をするとき大事なのは、自分が伝えたいこと、自分の知識量すなわちその分野での力量、聴衆がもとめていることすなわち要求内容、の3つのバランスだろう。

1。なにを伝えたいか、ということが最も大事なのは言うまでもない。これだけは聞いてほしい、わかってほしいということが明確ならば講演の8割ぐらいは成功している。講演の最後に"take home message"を出す人がいるが、あれは羨ましい。常に泥縄式で講演スライドを作っている私にはなかなかできない。”まとめ”というスライドを作ってはみるけど、せいぜいそれが関の山だ。

うーん、今回はやってみようか。「○○○性疾患のの病理組織学的鑑別には、免疫組織化学的解析を利用した検討が有用である」とかって、”○○○”にはなんでも当てはまるじゃない。これじゃダメだ。

2。自分の知識量、すなわち力量というのも当然のことながら大事。ポツポツではあるけれど、私に講演の話が舞い込んでくるのが不思議なのだけど、それはそれで人が知らないことを私が知っているのだろう。でも、今のインターネットでなんでもわかる世の中、知っていることというよりは、私の観点というか疾患に対する見方・考え方というのが大事なのだと思う。いずれにしても、”コロ健的”疾患の捉え方、というようなのを考えたい。もちろん、知ったかぶりは禁物だから、理論武装はちゃんとしておかなくてはいけない。

3。そして、最後は聴衆の要求内容。その会合で喋ることは何を要求されているか、ということをちゃんと把握していなくてはいけない。腎臓の話をしてくれと言われていて心臓の話をしても誰も喜ばない。一応それは、会の主催者から頼まれた時点でわかっているので、問題はないが、意図を完全に理解しているかは別。よく考えてスライド作りをしてみたい。

ここで1にもどり、そして2、3へとつづき、また1に。試行錯誤は講演の直前まで続く。

あと一息なんだけど

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