こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

せっかくのこれまでの努力も風前の灯

2021年04月21日 | 自然災害・事故・感染症
 そろそろいい季節がやってくるであろうことを期待させてくれる好天。帰りも、北風が強かったが、心地よい温度。

 大阪では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、いよいよ3回目の緊急事態宣言が発出されるようで、東京圏もそうなりそうだ。自治体レベルで悲鳴を上げているのに、なぜすぐに発出しないのか、よくわからないが、下々から突き上げられてすぐにオタオタするようではいけないということか(首相、東京・大阪などへの緊急事態「今週中にも決定」)。そんなだから却って打算が透けて、もはや国民は従わなくなっている。

 この第3波、お年寄りだけでなく、若い人にも感染が広がっているというのに、その若い人たちは春のスタートで元気に移動しまくっている。小池都知事のいう”人流”を抑制するということの本質的な意味は、”人が動くと、一部の人は行った先ではおとなしくしていても、用事が終わった後、飲み食いに集まるのがよくない”ということだろう。野球やサッカーも悪くはないが、数千人の観衆のうち、1割にも満たない100人程度でもが祝勝会もしくは残念会を開いたらあっという間に感染は拡大してしまう。

 ”そんなことわかってるよ”と開き直る人は少なくないだろうが、そうやっているうちに当の本人が感染してしまうわけで、そのことをもっと強く知らしめる必要がある。若い人の”路上飲酒”というのも感染拡大に一役買っていると問題になっているが、本人たちは自分が感染したら、脱毛、味覚異常、嗅覚異常などの後遺症に苦しむ可能性があることを知らないでいる。事故でも怪我でも病気でも、いざなって初めて辛さがわかる。インスタでもツイッターでも使ってそういったことをもっとアピールすべきだ。

 巣篭もり生活は苦しいから限界に達しつつある人はとても多い。そんな中には感染してもいいや、と思って会食、カラオケ、接待を伴う飲食店などに行く人はたくさんいるはずだ。でも、ダムは蟻の一穴から崩壊する。家の前の舗装された道路のひび割れに蟻の巣穴を見つけると、それを塞ぐことなどできないと思うが、コロナ禍の広がりも同じようなものだと、暗澹たる気持ちになる。
水は漏れはじめている

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