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4-2-3-1対3-5-2(千葉対浦和追記)

2008-10-06 18:48:19 | 浦和レッズ
千葉は4-2-3-1で、浦和は3-5-2です。昨日の試合を見てから思い出したので、後の祭りですが、この布陣がぶつかるときには、3-5-2の方が気をつけないといけません。3-5-2はもともとトップ下を置かない、ボックス型の4-4-2に対抗するために考えられた布陣です。

相手がボックス型の4-4-2なら、3バックのリベロを一枚余らせて、両ストッパーが相手FWにつき、相手のサイドハーフには両アウトサイドがつくことで、ある程度消せます。しかし、相手が4-2-3-1だと、この計算が狂います。

まず、1トップに3バックが対応するのは、守備側が二枚余ってしまいます。相手の攻撃的MFの3枚にマークするのは、トップ下にはボランチがつけばいいですが、相手のサイドハーフに対する守備が中途半端になるリスクがあります。

慎重に守備を意識するなら、両アウトサイドがサイドハーフにつくことになるでしょうが、それだと普段より守備の枚数が一枚多くなるので、どうしても誰か一枚攻撃に回したいのが、点を取るためには出てくる発想でしょう。

このときに、誰を攻撃に回すかの判断を間違えると、最終ラインの安定感が狂い、相手に予想外のスペースを与えます。一番象徴的なのが、開始0分の失点の場面です。本来、平川が見るべき相手サイドハーフの谷沢に対応していたのが、ストッパーの坪井でした。

坪井が引っ張り出されたことで、最終ラインは二枚になって相手にスペースを与えました。しかも、1トップの巻ではなく、逆サイドハーフの深井が走り込んできたため、本来なら相馬が一緒に走り込まないといけないのですが、それがなく、スペースを埋めるリベロの闘莉王のカバーが遅れて失点しています。

昨日は坪井と闘莉王のミスを指摘しましたが、実際は全員のバランスの悪さが招いた失点です。それでは浦和はどうすれば良かったのかというと、平川一枚を最終ラインに入れるか、もしくは平川と相馬をSBにして、闘莉王に攻撃の自由を与えるか、どちらかだったでしょう。

欧州では、3バックでは4-2-3-1への守備が難しいという理由で、ほとんどのチームが4バックです。それくらいのことはエンゲルス監督も知っているはずです。やはり、戦術的準備が足りなかったのではと、浦和の作戦ミスを指摘したくなります。
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