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女版闘莉王?(澤穂希)

2008-10-29 19:03:26 | レディース
以前、女版闘莉王は浦和の矢野と書いたことがあります。フィジカルが強く、カバーリングもできるCBという意味では似てないことはないですが、矢野には闘莉王の得点力はありません。実はもっと闘莉王と共通点があるのは、意外にも日本女子サッカーの象徴、澤穂希選手ではと思っています。

まず、澤は点が取れます。上背はさほどではありませんが、ヘディングでもゴールを決められますし、大事な場面で決める勝負強さも持っています。北京五輪の初戦、ニュージーランドと対戦した日本は、澤の終了間際のゴールで同点にしています。

このゴールで得ておいた勝ち点1が、結果的に日本を決勝トーナメントに行かせるためには、重要になりました。そんな勝負強さは、澤の売り物です。ただ、9月に浦和対日テレ戦で澤を見たときに感じたのは、闘莉王をボランチに回したときの弱点まで一緒だったということです。

澤はこの試合でもボランチで起用されていて、パスも出せますし、キープ力もありますから、味方の上がりを待てますし、一見弱点などないかのように思えます。しかし、澤はセットプレーではターゲットにするために上がっています。そのセットプレーをクリアされた後の動きが、闘莉王と共通する澤の弱点でした。

一度でも浦和の試合をスタジアムで生観戦した方なら、気付いているかもしれませんが、闘莉王はセットプレーで上がった後の帰陣がかなり遅く、のんびりと歩いていることも珍しくありません。

澤の弱点もこれと同じです。澤は、体力レベルは他の選手と比べて高い方ではないと、自分で認めていますが、それが表に出るのがセットプレーの後です。そのため、日テレは守備のスペシャリストの加藤(旧姓酒井)を置いてカバーさせていますが、澤の戻りの遅さは女子だから仕方ないというものでは、どうやらなさそうに思えます。

なでしこでも、澤の攻撃参加の裏は、安藤あたりがカバーしています。そんなリスクを覚悟しても、なでしこジャパンのダブルボランチに、本来攻撃的MFの澤と阪口を置いた佐々木監督の決断は思い切ったものですし、それで結果を出した以上、ボランチには攻撃的な選手が置かれる流れになるのでしょう。

それを考えると、闘莉王も体力レベルは高くないのではという疑惑が出ます。特に闘莉王は、調子が悪いときに悪いなりに簡単にプレーすることができず、無理にベストのときと同じプレーをしようとしてしまいますから、それが日本のW杯出場に悪影響を及ぼさないか、少し心配です。
コメント
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