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持っていた個人技(細貝萌)

2008-10-28 18:44:28 | 浦和レッズ
久しぶりの浦和勝利なので、新潟戦のヒーロー、細貝萌選手を取り上げます。細貝は群馬県の前橋育英高校の出身で、高校3年のときから強化指定選手として浦和で練習していました。その時によほどインパクトを残したのか、勧誘の際に現役選手の岡野、内舘を動員するという、浦和では前例のないことをやっています。

細貝は入団1年目のサテライトでも、十分輝く存在でした。一番の長所はスペースを埋めるポジショニングの感覚でした。なぜそんなスペースがわかっているの?と、新人にしては強烈なインパクトを受けた方です。

ただ、細貝は一年目から当時のブッフバルト監督に抜擢されて、トップのピッチにも立っているのですが、そこではドリブルに弱いという弱点を徹底的に狙われました。細貝は身体能力は高いはずですが、動きの緩急に当時は対応できませんでした。

そのため、細貝の出番はネネの帰国でDFが足りなくなった2005年の天皇杯など、緊急事態限定の穴埋めに限られました。サッカーセンスのある細貝は、それでも何とか穴にならない程度にはこなしていましたが、ブッフバルト、オジェックの2代の監督にとっては便利屋の域を出ませんでした。

そんな細貝にとって、チャンスになったのは、昨年オフの長谷部の海外移籍と、シーズン途中でのエンゲルス監督の就任でした。細貝はエンゲルス監督に、本職のボランチで勝負させて欲しいと直訴します。ちょうど、鈴木啓太の風邪による離脱のタイミングで、細貝は守備的ボランチの地位を手にします。

浦和で試合に出られるようになったことが、北京五輪出場にもつながりました。結果は3戦全敗に終わった日本でしたが、細貝は相手にカウンターを食っても必死で戻る、粘り強さを見につけて帰ってきました。

新潟戦では、今まで見たことがない、DF二人を個人技で抜くという皆を驚かせるプレーで、見事にフリーになって、値千金のゴールを決めています。こんな技術があるなら、どうしてもっと早く見せなかったと思うほどです。

ただ、まだ細貝には課題もあります。高い身体能力で相手のパスをカットする能力は伸び、鈴木啓太を脅かすほどですが、まだファウルが多いことと、ボールを奪ってからの攻守の切り替えでミスをすることがあることです。

下からは山田直輝というライバルも来季トップに昇格しますから、細貝がポジションを取るタイミングは今しかありません。パスセンスに磨きを掛けて、是非浦和の中心選手になって欲しいものです。
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