Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

鉄人リストから名参謀へ(秋山幸二)

2008-10-03 21:40:35 | 他スポーツ
ソフトバンクの王監督が退任することで、後任候補に秋山幸二氏の名前が挙げられています。秋山といえば、西武時代を少年時代に見ていた私にとってヒーローなので、その思い出に触れます。

まず、今年、西武の「おかわり君」こと中村剛也選手が、球団の日本人最多本塁打を塗り替えたというニュースがありました。それ以前に、その記録(43本)を持っていたのは秋山です。田淵、清原、和田ら30本を打つバッターは多く輩出した西武ですが、意外にも秋山の43本を越えた打者はいなかったのです。

秋山といえば、進学希望だったためドラフト指名されず、当時あった「ドラフト外」という制度で西武が獲得した選手です。そのため、当時の背番号は72番で、「俺はコーチで入団したのか」と本人が振り返ったほどです。一年目から一軍に入ったことで、背番号はすぐに24番に昇格しましたが、当時の西武ライオンズファンブックでは小さな写真一枚の寂しい扱いでした。

しかし、秋山といえば、清原と組んだ「AK砲」や、走攻守三拍子揃った俊足の中堅手と美しい思い出がたくさん残っています。しかし、本塁打は40本打っても、打率が2割6分台と低いことが多かったので、日本シリーズの本塁打後のバック転ホームインのような派手な活躍をしている割には球団の評価はあまり高くありませんでした。

また、当時の森監督と折り合いが悪かったとも伝えられています。そのため、FA制度ができた年、FAまであと一年を残していた秋山の残留は不可能と西武サイドは諦め、FAで出て行かれるくらいなら代わりの選手を取ろうとして、当時のダイエーホークスと史上空前の大トレードに出してしまいます。

西武球場より俄然広くなった福岡ドームでは、秋山の本塁打は激減し、ダイエーでは守備の良い中堅手というイメージに変わりました。しかし、熊本出身の秋山にとっては、準地元の福岡は居心地が良かったのでしょう。引退後はコーチとして球団に残っています。

今回、監督候補に名前が出たのは、王監督の就任前後に移籍し、ほぼ王監督の14年間を共に過ごしていることと、コーチ歴が十分長いことでしょう。もちろん、監督としての手腕は未知数ですが、指導者もこれから若返っていかなければなりませんから、新しい指導者として球界に一ページを残すつもりで頑張って欲しいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉戦プレビュー

2008-10-03 18:51:24 | 浦和レッズ
あさって、浦和はアウェイのフクアリで千葉と対戦します。前回千葉と対戦したときは、千葉のチーム状態がどん底で、当時のクゼ監督が試合後解任されました。いわば、タイミングのいいときに当たったと言えますが、今回は逆に最悪のタイミングで当たります。

それは、千葉がミラー監督のサッカーが浸透してきて、現在4連勝中と好調だからです。その勝利の中には上位の名古屋を破った星もあります。今、Jリーグで一番勢いがあるチームかもしれません。また、浦和もフクアリを苦手にしています。ACLから続く連戦の疲れも、もちろんあるでしょう。

千葉のサッカーは、1トップの巻またはレイナウドは最後の仕上げだけに役割を絞って、ボールをキープするのは、主にサイドハーフの谷沢と深井です。ミシェウが出るときはトップ下に入ります。

ただ、千葉はどうしてもキャンプからじっくり作ったチームではなく、シーズン途中で作った急造チームですから(浦和もそうですが)、パス回しに若干雑なところも見られます。しかし、千葉の良いところは、ミスをしたら必死で帰りますし、何度失敗しても諦めないでしぶとく向かってくることです。

オシム元監督時代の良いところがこれだったので、ミラー監督の目指すところも同じなのかなと思います。(戦術はオシム氏は3バックのマンツーマンですから、全然違いますが)

ただ、千葉はここまでは何としても自動降格圏を出るんだという必死の思いが、ここまで勝ち点を重ねられた理由と思います。しかし、そういう必死さは、いつもやれと言われるのは厳しいものです。そろそろ疲れが出てきてもおかしくありません。

浦和が残留争いをした1999年、ぎりぎりの状況だった市原戦、平塚戦を連勝して、最終戦を90分で勝てば残留という条件で迎えたときを思い出します。選手は必死だったと思いますが、少なくともサポーターはぎりぎりの試合が続いたことで疲労感がありました。結局降格し、サポーターの間で、「本当に勝たせる応援ができたか」と反省の弁が聞こえたほどです。

一見、千葉優位のように思えるこの試合ですが、そんな心の隙が千葉に忍び寄れば、浦和が圧勝する可能性もあると思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする