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山田暢久と平川忠亮

2008-10-30 18:48:49 | 浦和レッズ
新潟戦の勝因の一つに、スタメンでは右アウトサイド平川、左アウトサイド山田暢久という配置だったのを、後半から入れ換えたことがあります。相馬が出場可能なら、左アウトサイドは相馬で決まりなのですが、相馬がスタメンでは無理ということになり、山田と平川で何とかしなければなりませんでした。

これまでのオジェック監督時代なら、迷わず右が山田で、左が平川です。昨年あたりから、平川の左足が急速な進歩を見せ、トップスピードで突っ込んでも、左足でクロスが上がるようになりました。山田は左アウトサイドはほとんどやったことがありませんから、サポーターの考えなら山田右、平川左でしょう。

しかし、前節の神戸戦で、エンゲルス監督は山田を左で使いました。普通、未知のポジションで出た選手の特徴は、そう簡単には把握できないはずですが、神戸は知らないはずの山田対策をいきなりやってきました。山田には左足のクロスはないということを見切った神戸は、縦の突破は捨てて内側への切れ込みを消してきました。

これで完封されてしまった山田の左アウトサイドはもうないと、誰もが思ったでしょう。しかし、どうやらエンゲルスはドリブラーの山田より、シンプルにクロスを上げる平川を右に置きたいようです。確かに、敗れた神戸戦、G大阪戦でも、平川のところまでは浦和のボールは行っていました。

それだけ、平川がエンゲルスの信頼をつかんだ証明であり、山田は負傷者の穴埋めの便利屋という扱いになってしまったのでしょう。しかし、神戸戦でもわかったように、平川の左はある程度魅力がありますが、山田の左はほとんど魅力がありません。

そんな事実に、ハーフタイムの山田の直訴を聞くまで気付かないエンゲルスもどうかと思いますが、遅ればせながらやってくれたことで、山田の右からのクロスが出るようになり、後半はいい攻撃ができるようになりました。

山田の魅力はいつ出るか分かりませんが、切れているときは何人もちぎることができるドリブルです。よく、サポーターは「スイッチが入る」という表現を使いますが、特に数的不利になって、これはまずいという状況になると、見ることができました。

それをいつも出せれば、1998年、2002年、2006年の3度のW杯にも出ていてもおかしくないですが、実際は一度も出ていません。惜しかった才能ですが、これだけ長く浦和でプレーできたのは本人の努力でしょう。少しずつ出番は減っていくかもしれませんが、まだまだ浦和のために頑張ってほしい選手です。
コメント
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