Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ウズベキスタン戦プレビュー

2008-10-11 21:24:15 | ワールドサッカー
今日、今まで見ている時間がなかったカタール対ウズベキスタンのビデオを見ることができたので、その内容からウズベキスタンを予想してみます。ウズベキスタンは開幕2連敗で、監督が代わったので全然違うサッカーをしてくる可能性はありますが、一応前監督のサッカーを見る限りのネタです。

まず、ウズベキスタンの布陣は、前半は4-2-3-1、後半は4-1-3-2です。1点リードされたために、勝負のためにボランチを下げてFWのゲインリフを入れたので、こういう布陣になっています。試合を見た印象は、欧州スタイルの、極めてオーソドックスなサッカーをするチームです。

攻撃パターンは、比較的単純で、長身のポストプレーヤーのシャツキフに縦パスを入れて、そこで一旦キープしてからサイドのMFが走り込んで、そこからのクロスにFWか逆サイドのMFが突っ込むというスタイルです。ボランチがゴール前に詰めていることはありますが、SBがオーバーラップしてくることはありません。(暑い中東の試合だったので体力的な理由もありそうですが。)

日本がウズベキスタンと当たる10/15に、シャツキフを消しに行くか、それとも走りこむMFの方を消すかは、シャツキフと中澤との力関係をどう見るかによるでしょう。中澤もアジアではトップレベルのDFですが、シャツキフもウクライナのディナモ・キエフという欧州CLの常連チームでレギュラーを張っていた実績があります。

たまたま、私が見たカタール戦は体が切れていない印象でしたが、シャツキフがベストコンディションなら中澤が相手でもキープできる可能性はあります。ただ、途中からカタールがこの狙いに気付いて、シャツキフに入るボールの方をMF陣が厳しく寄せてカットしに行きました。

運動量の多い日本なら、この手が良さそうに思えます。ウズベキスタンは日本のプレスに対し、多少は押し込まれるでしょうから、長いボールをシャツキフ目掛けて蹴ってくる可能性があります。それをカットして、シャツキフを消し、全然ボールが入らない展開にできれば、3次予選のオマーン戦のような快勝もありうると思います。

怖いのは、シャツキフは裏に抜ける能力もありますから、縦パス一本でフリーにしてしまうと決められてしまうと思います。あまり思い出したくありませんが、1997年のフランスW杯予選、6-3で快勝した当時の日本代表から2点を叩き込んだのは、当時18歳のシャツキフです。90分集中して、しっかり抑え込んで欲しい相手です。
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パリーグ優勝監督の現役時代(渡辺久信)

2008-10-11 16:46:53 | 他スポーツ
パリーグは、渡辺久信監督が西武を就任一年目で優勝に導き、その手腕が注目されています。渡辺久信監督は、昨年は西武の二軍監督で、明るいキャラクターが監督向きと判断されて、25年ぶりにBクラスに落ちた西武の再建を託されました。そんな渡辺久信監督のモットーは、「試合中には決して選手を怒らない」という優しさです。

これは、どうも現役時代に指導を受けた、森監督時代の経験が生きていると思います。森監督は、確かにチームを勝たせる能力は高かったですが、選手を駒と割り切って使い、選手に厳しい言葉を浴びせることも多かったと伝えられています。森監督時代の野球は、「一円玉野球」と言われたように、小さなアドバンテージを少しずつ積み重ねる野球でした。

そんな細かい野球の場合、野球を確率勝負のスポーツと見るなら、当時の選手ではいつホームランが出るかわからない秋山より、ホームランは少なくても打率3割をコンスタントに残せる石毛を好んだことは容易に想像できます。渡辺久信も、確かに安定して15勝を残せる投手でしたが、力勝負を好んだことが森監督には好かれなかったのでしょう。

渡辺久信も、二軍で今の若い選手を見ていたときに、今の若者気質は森監督のような指導ではうまくいかず、明るい雰囲気でのびのびとやらせた方が力を発揮すると確信したのでしょう。その結果が、守備と確実性の森野球とは相容れない、攻撃重視の野球でした。

今までは、野球は投手と守備を整備するのが鉄則とされ、守備を得意にする選手を外して打てる選手を入れる発想はあまりありませんでした。しかし、渡辺監督は外野手3人全員を攻撃型にして、しかもサードに守備はあまりうまくない中村剛也(おかわり君)を置く、強気の布陣でした。

しかし、これが見事に当たりました。昨年の主力から、4番打者(カブレラ)と5番打者(和田)が抜けていて、下馬評は低かった西武を、すっかりどこからでもホームランが出る、一発の魅力があるチームに育て上げました。しかも、若手でこういうチームを作ったところに価値があります。

確かに、クライマックスシリーズや日本シリーズのような短期決戦では、そういう守備の弱点は徹底的に狙われる恐れもありますが、彼ら主力が優勝で得た自信は、きっと今後の西武につながるはずです。
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