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エンゲルスの価値(10/8G大阪対浦和)

2008-10-09 18:46:02 | 浦和レッズ
以前、私はこのブログに、エンゲルス監督が天皇杯で2度優勝した過去を引き合いに出して、「ばくち性の強い短期決戦型の監督」と書いたことがあります。しかし、どうやら、その短期決戦の強さは、別の要因がありそうというのが、昨日の試合を見た感想です。

それは何かというと、エンゲルス監督は内容の悪い試合で勝ち点を拾うことが多いことです。確かに、今季を振り返ると、開幕5連勝だった鹿島に勝った試合も内容は良くありませんでした。エンゲルスの会心のサッカーは、アル・カディシア戦のホーム戦や、アウェイの鹿島戦など、ちょっとしか見ることができていません。

しかし、それでもリーグ戦で首位と勝ち点3差、ACLでは貴重なアウェイでの引き分けと、確実に成果は出しています。最初は、いつかエンゲルスの会心のサッカーをたくさん見たいと思っていて、不満の方が強かったですが、それがエンゲルスの持ち味と思えば納得もいきます。

それを確信したのは、押されっぱなしの後半、攻めの駒を投入せず、エジミウソンにまで守備をさせて、格好は悪くてもとにかく勝ち点というサッカーをしたからです。確かに、PKで同点にされたのは残念でしたが、千葉戦でチーム状態に深刻な不安を感じたので、今の状態での引き分けは大きな成果でしょう。

昨年のACLをコーチとして見ていたエンゲルスは、ベストメンバーにこだわって主力選手を疲弊させたオジェック前監督の失敗はわかっているはずです。しかし、それでもポンテに休養を与えなかったり、今回の選手起用には全面的には賛成できません。

しかし、内容の悪い試合でどうやって勝ち点を取るかのノウハウを持っているなら、意外な快進撃もあるのではと、その采配にいつにない期待感を持っています。
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