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わかっていたはずだが(10/22浦和対G大阪)

2008-10-23 18:53:08 | 浦和レッズ
G大阪の2トップは、運動量の多いルーカスと、不振のポストプレーヤー、ロニーのコンビでした。ただ、ロニーが良くないときに、前半限りでロニーを下げ、代わりにMFの選手を入れて4-2-3-1にするオプションがあることは、G大阪の試合の映像を見ていればわかっているはずです。

エンゲルス監督がそれをわかっていなければ最悪ですが、今回は相手に4-2-3-1があることはわかっている起用をしました。それは、本来ストッパーの堤を左アウトサイドで起用したことでした。

堤は突破ができる選手ではありませんから、攻撃はアーリークロスで終わってもいいから、とにかくパスをつなぎ、相手が4-2-3-1にしてきたら、いつでも左SBに入り最終ラインを4バックにしろという指示が与えられていたと推測できます。

エンゲルス監督にとっては、堤は自ら発掘した秘蔵っ子ですから、この大舞台で活躍して、自信をつけて欲しいという親心もあったと思います。前半に高原がいつも以上のキープ力を見せ先制点を入れ、何度も速攻でG大阪の最終ラインをえぐったプレーを見れば、それは可能だろうと思ってもおかしくありません。

しかし、そんな計算は二つの誤算で崩れ去ります。まず、途中出場の相手右MFの佐々木に対し、堤がほとんど勝てませんでした。ここで止められないと急造4バックの意味がありませんから、見かねたベンチは急遽、阿部勇樹を左SBに回して対応せざるを得ませんでした。

しかし、これは敗因の一つではありますが、佐々木が絡んだゴールは浦和が前がかりになった3点目だけですから、直接の敗因ではありません。真の敗因は、CKで2点も取られたことです。昨年、浦和のCKの守備は抜群の安定感を誇っていました。

それは、ニアサイドにワシントンを立たせておけば、相手のニアサイドのキックのほとんどをクリアしてくれたからです。それだけ、ニアサイドのCKは重要なプレーで、ここで相手に触られてしまうと、GKはどうしようもないからです。

今回、そのニアサイドで、2度も相手をフリーにして失点しています。G大阪というチームは、あまり長身選手はいませんが、セットプレーでは侮ることのできない相手で、特に同点ゴールを決められた山口には、嫌というほどやられているはずです。

そんな相手に、競っている選手が誰もいない失点を許すのは、チームとしてCKに対する守り方がまったくできていないことになります。神戸戦で明らかになったチーム状態の悪さは、かなり深刻なところまで行っていると思うと、帰りの足取りは重かったです。
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