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替わりの効かない存在(ファーガソン)

2011-02-26 18:04:51 | ワールドサッカー
私がサッカーファンになってもうすぐ20年になりますが、その間一度も監督が替わっていないチームがトップレベルでは1チームだけあります。そのチームはマンチェスターU(以下マンU)で、アレックス・ファーガソン監督が20年を超える長期政権を築いています。

普通、それだけの長期間結果を出し続ければ代表監督のオファーがありそうですが、ファーガソンはスコットランド人でイングランド代表監督に一切興味がなかったことが、これだけの長期政権の理由の一つでもあります。

よく、名監督は育成型と用兵型に分けられます。元日本代表監督のトルシエは育成型、元浦和監督のブッフバルトは用兵型と断定できます。理由は、その特徴を発揮させてもらえないチームでは結果を出せなかったからです。

トルシエは日本代表監督のときはユース代表の指揮を執るなど、若い選手を長期的な視野で育成したので結果を出しましたが、即結果を求められたカタールでは結果を出せませんでした。ギドの場合は「兵隊」の足りないドイツ2部のアーヘンは途中解任されています。

ファーガソンの優れた点は、育成も用兵も両方が可能で、何度も黄金時代を作り、そうでない年でも決して欧州CL圏内を外さなかったことです。育成の方はベッカム、ネビル兄弟らユース上がりの選手を主力に育て上げて1999年に欧州CL優勝に導いています。

ベッカムがRマドリードに移籍してからは、マンUはルーニー、Cロナウド、テベス、朴智星ら他チームに移籍金を払って獲得した選手が中心選手になってきました。そういう選手たちを率いても結果を出せるのがファーガソン監督のすごいところで、ファーガソンイズムは全員で走ることです。

2008年にクラブW杯で来日したときに見ましたが、テベスと朴智星で前からプレスを掛けるマンUの勝ちパターンこそ、後半のビディッチの退場で見ることができませんでしたが、前線をルーニーとCロナウドの2枚で何とかしてしまえるあたりは、マンUの走るサッカーが機能した結果でしょう。

ファーガソン監督は69歳で、監督という激務をこなせる時間は長くはないと思います。しかし、誰がやってもファーガソンと比較される後任監督にはプレッシャーが掛かります。いつまでやってくれるかはわからないですが、ファーガソンという人物がサッカーの歴史に残る監督なのは間違いありません。
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