Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

熱くなったテレビ観戦(U-20日本対ポルトガル)

2007-10-12 21:01:57 | ワールドサッカー
今日は、一番思い出に残っている、代表絡みのネタです。代表と言ってもU-20代表なのですが、テレビ観戦の試合で最も感動した試合です。そのカードは、ナイジェリア開催の1999年ワールドユースの決勝トーナメント1回戦、日本対ポルトガルです。

当時のU-20代表はA代表監督のトルシエが兼任していました。当時、サッカーが少しずつわかり始めた私にとって、トルシエ監督の戦術は革命的なものに思えました。3バックは引いて慎重に戦うための戦術と思っていた私には、トルシエ監督の採用したフラット3の積極性には驚きました。

この試合でも、浅いラインを引き、ポルトガルの攻撃を何度もオフサイドにしています。それでも、ポルトガルも良くボールを回し、戦術的攻防の見られた好ゲームでした。日本を応援する立場を忘れて、このまま0-0で進んで欲しいと思うほどでした。しかし、そんな私の変な願いに反して、後半の開始直後に日本に先制点が入りました。

このゴールを見たポルトガルは、早めの勝負を選択し、後半の15分前後で3人の交代枠を全て使いきるギャンブルに出ました。負けたら終わりの決勝トーナメントですから、この判断自体は間違いではありません。しかし、一つのプレーがこの試合を変えてしまいます。

右サイドからのクロスに走り込んだ高原と、相手GKセルジオが接触し、セルジオが鎖骨骨折でプレー続行が不可能になってしまいました。ちょうど、セルジオの近くに集音マイクがあったため、ベンチに退くセルジオの泣き声がテレビでも聞こえてしまいました。ああ、何という不運だと、このプレーを悲しみました。

これで、ポルトガルはフィールドプレーヤーをGKにせざるを得なくなりました。しかし、10人のポルトガルは、ここから驚異的な粘りを見せます。40度近い暑さの中、どこにこんな力が残っていたんだと思うほどの運動量で、日本を完全に押し込みました。しかも、CKの流れから、同点ゴールを決めています。

また、急造GKエステベスも、無難にシュートを止めました。次第に動きが落ちた日本は、DFまで攻撃参加してくるポルトガルの前に、Vゴールを避けるのが手いっぱいでした。しかし、PK戦にしてしまえば、エステベスの守備範囲は狭く、ポルトガルに為す術はありませんでした。日本が何とかPK戦を拾い、準々決勝進出を決めました。

あのときのポルトガルから、今の代表に入っているのは二人(シモン、カネイラ)います。W杯4強のポルトガルと、今の日本ではずいぶん差がつきましたが、今度は是非A代表で対戦して、日本が90分で勝つところを見たいものです。
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武器はクロス(土橋優貴)

2007-10-11 21:08:31 | レディース
浦和サポだと、土橋と言えば2000年のJ2最終戦でVゴールを叩き込んだ土橋正樹元選手(現ハートフルクラブコーチ)を思い出すでしょう。しかし、今回話題にするのは、同じ土橋でも、浦和レディースの土橋優貴選手のことです。土橋優貴は、当時なでしこリーグ2部だった大原学園から今年浦和に移籍した選手です。

1980年生まれの27歳で、若手の多い女子サッカーでは既にベテランです。この土橋優貴を補強した理由は、昨年目についた右SBの弱さが理由です。昨年見た3試合で、全て相手が浦和の右サイドを仕掛けてきて、しかもそれに対応しきれていませんでした。そのため、土橋優貴は、開幕からしばらく右SBで使われていました。

ただ、土橋優貴という選手は、守備力の高さで相手を押さえ込む右SBではありません。むしろ攻撃的なタイプで、サイドを何度も駆け上がり、クロスを配給する右SBです。おそらく、開幕時点でのプランは、土橋優貴の上がりで相手の左サイドを押し込んでしまおうという狙いだったでしょう。

しかし、7月に久しぶりにレディースを見に行ったときは、土橋優貴のポジションは右のMFに変わっていました。レディースは映像が手に入りませんから、アウェー戦でどういう戦いをしたかは想像するしかないのですが、おそらく土橋優貴の裏のスペースを狙われた試合があったのでしょう。

右SBには昨年CBだった森本を入れて、守備重視にしてきました。ただ、右MFに移ったことで、土橋優貴は裏を気にすることなく、思い切って攻撃参加することができていました。ただ、レディースの場合、中央でターゲットになれるほどヘディングの強い選手はいません。土橋優貴のクロスは、一つの武器ですが、なかなか得点に直結はしていません。

土橋優貴に求められるのは、アーリークロスではなく、サイドを深くえぐってからのマイナスのクロスということになるでしょう。基礎体力の高さは光る選手なので、できればアシストのような、目に見える結果が欲しいでしょう。これから、終盤戦に入るなでしこリーグでは、是非彼女に活躍してもらい、打倒日テレを果たして欲しいものです。
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武蔵野の秋

2007-10-10 18:17:27 | 埼玉
レッズの試合が、次は10/20としばらく空くので、選手たちも休養を取っている頃でしょう。このブログも、今日はレッズネタはお休みにして、今や死語の感がある「武蔵野」について思いついたことを述べてみます。関東以外の方に説明すると、「武蔵」は埼玉県と東京都の旧国名で、武蔵野というとその郊外に残る自然という意味で使われています。

使用例としては、「武蔵野の面影を残す自然」という言い方をします。そんな武蔵野のイメージは、私にとっては「屋敷森」というものがあります。今でも新座あたりの旧家では一部残っている家もありますが、要するに家の北側を木々で覆って、冬の北風から家の傷みを防ごうとする考え方です。

今でこそ、立木は台風の強風に倒されることがニュースでよく話題になっていますが、昔は家を建てる技術がそれほど発達していなかったので、立木より風に強い建物はないという前提で家を設計していました。また、立木は葉っぱをつけてくれますから、風が来ても大抵はさえぎってくれます。

そのため、家の北側を森で覆うのは、関東地方のように冬は北西から空っ風が吹く地方では有効な防護策でした。正直に言うと、屋敷森はいかにも旧家のシンボルのような気がして、決して旧家ではない我が家にとってはちょっとうらやましい存在でした。その屋敷森は、冬の風を防ぐという役割を与えられている以上、常緑樹でないといけません。

しかし、常緑樹と言っても、一部の葉は落ちて枯れ葉になります。そんな葉を利用したのが、秋の風物詩の焚き火です。私の少年時代は、よく落ち葉を集めて、家の庭で焚き火をして、暖を取るとともに焼き芋を食べる子供達を見ました。かつては、家の近所にも空き地がたくさんありましたから、焚き火も可能でした。

今では、マンションが立ち並ぶ地になってしまい、焚き火など夢のまた夢です。私の育った時代も、既に遠い過去になったかと、秋はちょっと寂しい気分になったりします。ただ、現代になって良くなったことも確実にあります。

家の近くの川は、少年時代は合成洗剤が流れ込んで悪臭を発する、「死の川」でした。しかし、今では下水道が発達して、すっかりきれいになり、鯉が住む川になりました。どんな時代にもいいことと悪いことがありますから、生きていく上では、良いことを喜んで生きて行きたいものです。
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フィジカルの強さ(阿部勇樹)

2007-10-09 21:17:00 | 浦和レッズ
今シーズン、初めて阿部勇樹という選手を味方として見ましたが、以前持っていたイメージとはだいぶ違う持ち味のある選手です。千葉の頃は、ボランチとリベロが定位置の選手ですから、フィジカルよりカバーリングとパスセンスで勝負する、繊細なテクニシャンというイメージがありました。

しかし、実際の阿部勇樹は、フィジカルの強さが武器の選手です。ACLで対戦する外国のチームが相手でも、決してフィジカルで負けていません。また、思ったよりもいろいろなポジションをこなします。千葉時代のボランチとリベロ以外にも、左右のストッパーや左SBもこなしました。右SBこそ未経験ですが、やれと言われればできるでしょう。

道理で千葉時代、相手のトップ下にマンツーマンでつけて消せという役割が与えられていた訳です。今の阿部勇樹は左ストッパーで出ることが最も多いですが、長身のポストプレーヤーが相手でも、ドリブラーが相手でも、そつなく守ることができます。ACLの準々決勝で対戦した全北現代は、闘莉王の高さを避けて阿部勇樹や坪井を狙っていましたが、決して負けずに守りました。

本来なら、オーバーラップもできるはずですが、どうしても闘莉王が上がるので、阿部勇樹の攻撃参加はなかなか見られません。スペースに出ていくことはありますが、簡単に短いパスを出して終わることが多いです。一つだけ、欠点があるとすれば、それはプレッシャーが掛かったときにたまにパスミスがあることです。

おそらく、阿部勇樹ほどの選手なら、ミスをしないことを優先して、タッチラインの外へ蹴り出すことはできるでしょう。しかし、阿部勇樹はつなごうと意識し過ぎてミスになっていると思います。ただ、阿部勇樹からどんな正確なロングフィードが出るかと思っていた私は、そういう選手ではないという結論にせざるを得ません。

ただ、どのポジションが欠けても、阿部勇樹さえいればほぼ埋まるという安心感をオジェック監督は持っているでしょう。これから、終盤戦もフル出場が予想されますが、持ち前の体の強さで乗り切って欲しいと思います。
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技術の好試合(10/6柏対G大阪)

2007-10-08 16:48:07 | 他チーム
おととい、テレビ中継のあった柏対G大阪を見てみました。どうしてもレッズサポだから、2位のG大阪を蹴落として欲しくて、柏を応援する気持ちで見ていました。しかし、この試合は両者が持てる技術を最大限に発揮した、「クリーンな死闘」という感じの試合でした。

柏はフランサが光ります。初めて見たときは、あそこまで1トップが下がってしまっては4-5-1が4-6-0になってしまうと思ったのですが、柏というチームは攻撃的MFの3人がフランサを信じて上がって行けるチームです。フランサは相手の意表を突ける、高い個人技を持っている選手ですが、あまり持ちすぎることはなく、ツータッチ以内でさばくことが多いです。

そうやって攻める柏に対し、G大阪はバレーの単独突破を軸に組み立てました。播戸をスタメンから外し、トップ下の寺田を起用したので、ボールキープ率は上がると思いましたが、バレーはポストプレーヤーではなく1トップ向きではないので、どこまでバレーを生かせるかが鍵と思っていました。

しかし、バレーは動き回ってうまくスペースを突きました。攻める柏だからうまくはまったところはありますが、開始1分でいきなりポスト直撃のシュートを放つと、その後もシュートを連発し、G大阪が優位で前半を終えました。しかし、前半終了とともに、バレーは負傷交代し、これまた1トップ向きではない播戸が代わりに入ることになりました。

先制点は柏に入りました。李忠成のドリブル突破からのマイナスのクロスを、フランサが強烈なミドルで突き刺しました。このシュートは、小技の多いフランサが、実は強力なシュート力も持っていることを証明するものでした。

しかし、G大阪は、以前の課題だった先制点を許した後の戦い方を、すっかり修正していることを見せました。強引にこじ開けるバレーから、いいパスに反応するタイプの播戸に代わったことで、サイドからのクロスで勝負するサッカーに変えました。その結果の同点ゴールです。加地のクロスの質の高さと、播戸のヘディングシュートのコントロールが光りました。

最後は、寺田が倒されたPKを遠藤が決めて、2-1でG大阪が勝ちました。浦和サポとしては残念な結果と言えなくもないですが、両者が持てる技術を最大限に発揮したこの試合は、これがサッカーだと面白さの凝縮した試合でした。そんな試合を、浦和のACLで見たいものです。
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帰ってきた駒場(10/7浦和対大分)

2007-10-07 13:13:22 | 浦和レッズ
懐かしの駒場バックスタンドに座りました。土橋のVゴールなど、思い出のいっぱい詰まった場所で、帰ってきたという気分になりました。試合も良い内容になることを願っています。

以下、試合後の追記。

駒場から帰ってきました。サッカーの勝利には理の必然がある試合が多いというのが私の持論ですが、この試合はなぜ勝てたかわからない試合です。たまたま、うまく個人の力が二度、かみ合っただけで、個人能力で大分をねじ伏せた、格好の悪い勝利です。しかし、韓国に二度移動するなど、激しい日程の7連戦の最終戦、格好は悪くても勝ったことに意義を見出したいと思います。

それだけ、大分がいいサッカーをしたことは間違いないです。確かに、大分の選手は、一人一人を比較したら、浦和の選手を個人技で上回る選手はいません。しかし、ボールを支配する要因になったエジミウソンの高いキープ力を武器に、いろいろな選手が信じてスペースに走り込んでいきました。

高松のポストプレー、藤田のクロス、山崎の運動量、鈴木慎吾の思い切った突破など、一人一人が自分の持っている武器を最大限に発揮し、チームとしてのサッカーの内容では浦和を上回りました。これがシャムスカマジックの正体なのでしょう。決して奇策を使う監督ではないことはわかっていましたが、持っている力を最大限に引き出すことに関してはJリーグトップだと思います。

浦和は、ダブルボランチが強く最終ラインにやや難がある大分を攻略しようと、ワシントンのポストプレーを軸にしようとしてきました。ワシントンが下がってポストプレーに来ると、どうしてもエジミウソンがつかざるを得ず、エジミウソンの持っている最終ラインをサポートできる守備力を削ぐことができるからです。

ただ、駒場の芝生の悪さと、大分の修正があって、次第にポストプレーで受けたボールを大分に奪われる場面が目につくようになりました。ワシントンは2ゴールですから、点を決めるという意味では十分活躍してくれましたが、ポストプレーがうまく決まらなかったと言う意味では、監督から相当注意も受けたのではと思います。

ポンテもホベルトに消されましたし、永井に至っては鈴木慎吾に裏を突かれてポイントを作られました。山田、坪井に休養を与えた今回の布陣は、あくまで緊急用で、もう試すことはないと思います。
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世界女子のトップレベル(なでしこ対ドイツ)

2007-10-06 20:34:32 | レディース
9/17に行われた、なでしこジャパン対ドイツ女子代表の試合を今更ながらビデオ観戦しました。ドイツが最終的には今回の女子W杯を優勝したので、女子サッカーのトップレベルと当たったときのなでしこの出来はどこまでだったのだろうと思い、0-2で負けたという結果だけは知っていたこの試合を見てみました。

確かに、シュート数でもスコアで見ても、圧倒的な差がついた試合でしたが、内容を見ると、なでしこは意外とパスを回せています。運動量、敏捷性だけなら、日本の女子はそれほど世界に負けていません。パスの技術もドイツ相手に通用していました。ただ、個人の持っている高さだけは、どうしても世界のトップレベルとは差があります。

そのため、なでしこを率いる大橋監督が立てた作戦は、守備の人数を増やして、帰陣を早くすることでドイツの個の力に対抗しようとしました。ただ、そうすることによって、FWが永里一枚になってしまい、なかなかドイツの強力なDFに対抗できなくなってしまいました。

そんな工夫で、何とか耐えていたなでしこですが、どうしてもかなわない点が一つ見つかってしまいました。それはCKです。相手が正確にボールを入れてくると、どうしても体の強さに差があるため、最初の競り合いで相手に有利なようにボールを落とされてしまいます。

こればかりは、なでしこの全員を168cm(最長身)の宮本にするわけにはいきませんから、どうしてもどこか弱いところが出来てしまいます。また、ドイツはここで攻めると決めたときの集中力の高さは抜群でした。うまくなでしこのミスを拾うと、あまり手数をかけずに単純に攻めてきます。その攻撃で、なでしこは次第に体力を消耗していきました。

ただ、思っていたほどの完敗では無かったことは、北京五輪に向けて一つの収穫です。一方的なプレッシャーにさらされて負けたわけではなく、CKとPKの2失点です。澤の個人技もある程度通用していました。あとは、荒川、永里の2トップをスタメンで出しても守りきれる技術がなでしこにつくかどうかでしょう。

川渕キャプテンが、女子の方が世界のトップレベルは近いと話していましたが、確かに昨年の男子のドイツW杯での日本対ブラジル戦に比べたら、遥かに善戦です。できれば澤が現役のうちに、なでしこが世界を驚かせる試合を見たいですが、北京でその可能性はわずかですがあると感じました。
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キンモクセイの花

2007-10-06 13:56:47 | 雑記
自宅のキンモクセイが満開になりました。秋晴れの空に、この芳香が漂ってくると、秋本番を実感します。しかし、かつては自宅にキンモクセイがあることに気付いていない時期もありました。マラソンに明け暮れた当時は、自宅の庭に目をやることはなく、単に走って通り過ぎるだけの場所でした。

そんな私が変わったのは、病気療養の期間でした。ふさぎこむ私を、父が散歩に誘ってくれました。そんなときに、キンモクセイの香りを教えてくれて、「ほら、これが秋らしい香りだろう」と言ってくれました。それまで、家の周りの植物など気にしたことのなかった私は、この散歩以来家の周りの花を見るようになりました。

人間、何歳になっても成長できるとは言いますが、この散歩は大人らしい落ち着きを覚えるきっかけになったのではと思います。今も、父には感謝しています。
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大分戦プレビュー

2007-10-05 20:47:07 | 浦和レッズ
試合はあさってですが、浦和は今節、大分と駒場で対戦します。浦和の選手のコンディションは決して良くないでしょう。城南一和戦の残り10分の運動量の低下は、レギュラーメンバーがそろそろ限界に来ていることを表しています。内舘や堀之内もいるのですから、何人か主力を休ませて欲しい気もします。

しかし、リーグ優勝のかかる浦和は、極端にはメンバーを落とさないと思います。せいぜい啓太と坪井が休むくらいかなと思っています。気になるのは、駒場の芝生の悪さです。千葉のアマル監督が、こんな芝生では試合にならないと激怒したくらいです。ただ、浦和は韓国で悪い芝生への対処法を身につけていますから、それほど大きな混乱にはならないと思います。

対戦相手の大分は、多少余裕はありますが、まだ降格の影がちらつくチームです。その原因ははっきりしています。昨シーズンのオフに、チームの攻守の中心だったエジミウソンとトゥーリオのダブルボランチを放出してしまったからです。右アウトサイドに高橋大輔という新星が現れ、今季チームトップの9ゴールを決める活躍はありました。

しかし、もともと最終ラインが強くない大分にエジミウソンやトゥーリオのサポートがなくなってしまえば、守備の崩壊は目に見えています。そのため、シャムスカ監督は中断期間の補強で、エジミウソンを呼び戻しました。コンビを組む相手は元福岡のホベルトに変わりましたが、大分のダブルボランチの強さはある程度復活したと見るべきでしょう。

また、「シャムスカマジック」とよく言われますが、決して奇策を用いる監督ではありません。ただ、フィールド全体にバランス良く選手を配置するのが売り物です。こういう相手には、1対1で勝って相手のバランスを崩すことが有効です。個人技で崩せる、ワシントンと永井の2トップが有効に思えます。

また、エジミウソンやホベルトはドリブルで長い距離を上がってきますから、大宮戦でレアンドロのドリブルにやられた失敗を繰り返してはいけません。鈴木啓太が仮に温存ということになったら、代役の選手は相当ドリブルに気をつけていないといけないと思います。
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これが韓国サッカー(10/3城南一和対浦和)

2007-10-04 20:43:16 | 浦和レッズ
昨日のアウェーの城南一和戦、内容的には負けの試合でした。結果的には失点して追い付かれたのですが、よく引き分けに持ち込んでくれたというのが正直な感想です。城南一和というチームは、これまでにJリーグやACLで対戦したどのチームにもない特徴を持っていました。

決して華麗なテクニックを見せるチームではありません。うまいなと感心する選手はFWのモタくらいです。しかし、城南一和の選手は、激しくスペースを狙って動き回り、何度でもこぼれ球に詰める動きができます。グラウンド状態が雨で良くなかったこともあり、韓国サッカーの一般的な特徴が発揮しやすい状況でした。

そのため、パスはカットされ、こぼれ球は相手に一方的に拾われ、前半終了時点の0-1の状況では、負けを覚悟していました。ただ、できれば1点でもいいから、アウェーゴールは取って欲しいと思っていました。

しかし、浦和はこういうチームには、運動量で勝負せず、テクニックで勝負した方が良いと気付いていたようです。同点ゴールの場面で、ポンテの見せた田中達也へのピンポイントクロスは、まさに技術を見せた成果だと思います。

また、ワシントンなら韓国のDFが相手でも当たり負けしないという、もう一つの攻略ポイントもちゃんと狙っていました。シュート自体は入りませんでしたが、ワシントンにボールを入れられると個人技で打開されるという意識を相手に植え付けたことでしょう。その結果が、金東鉉にワシントンが倒されたPKにつながったと思います。

PKキッカーは今後もポンテですね。しかし、浦和の選手のコンディションは相当限界まで来ているようです。後半の残り10分の足の止まりぶりには、なんとか引き分けでしのいでくれと、祈る気持ちで見ていました。次の大分戦はかなり心配ですが、今はよく戦ってくれた選手を讃えたいと思います。

また、雨の中、合羽も着ないで濡れながら、DHLのお揃いのレプリカで応援したサポーターにも頭が下がります。ACLの戦いはサポーターにとっても死闘なのですね。ホームの第2戦に参戦しますが、そんなサポーターの心意気を感じて、試合を見たいと思います。
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