残念ながらJ2に降格した広島ですが、もし主力を引き留められれば、水準的にはJ1中位レベルのものがあります。代表招集がかかる駒野には他チームのオファーが殺到するのは仕方ないでしょうが、一年でのJ1復帰を目指すなら残して欲しい代表格は柏木陽介選手だと思います。今日はその柏木選手の話をします。
柏木のプレーが初めて印象に残ったのは、五輪代表でのプレーです。テレビだと運動量の多さは伝わりにくいので、生で見ることが難しい広島の選手のプレーの印象は、どうしてもスポーツマスコミの評価に頼らざるを得ません。そこで、「走れるファンタジスタ」と呼ばれて評価の高かった柏木が、どこまでできるのかと思って五輪代表でのプレーを追ってみました。
その第一印象は、スペースのあるところに顔を出す、クラブW杯で見たACミランのセードルフタイプの選手だということです。攻守両面で効くセードルフと同様、柏木も前からプレッシャーは掛けますし、戻りも早く素早く守備の体勢に入れます。ただ、今季は柏木にとっては試練の年になりました。
それは、初めての五輪代表とチームとの両立です。U-20代表時代はクラブの試合を欠場して合流していましたから、遠征が続く代表から帰ってトップの公式戦を戦うという経験はおそらく初めてでしょう。そのため、生で見られる好機と思って出かけた、駒場での大宮戦では遠征帰りの疲労が隠せず、どこにいるかわからないほどの不出来でした。
本当にわずかな差で降格したのですから、柏木自身も「あの試合でもっと動けていたら」と振り返る試合は何試合かあったでしょう。しかし、五輪への出場が決まったこともあり、天皇杯に入った途端に柏木のプレーに切れが出ました。今日のFC東京戦、得意のスペースに飛び出す動きは何度も出ていて、1ゴール1アシストの大活躍でした。
ただ、柏木にはまだ課題もあります。スペースに飛び出すまでなら日本でもトップレベルに上りましたが、そこから上がるクロスの精度はこれから上げていかなければなりません。特に利き足でない右足のキックは、A代表を狙うなら克服しなければいけない課題です。将来的には、同タイプの羽生と代表のポジションを争うことになるでしょうが、是非もっとうまい選手になって、日本代表を背負って立つ選手になって欲しいものです。
柏木のプレーが初めて印象に残ったのは、五輪代表でのプレーです。テレビだと運動量の多さは伝わりにくいので、生で見ることが難しい広島の選手のプレーの印象は、どうしてもスポーツマスコミの評価に頼らざるを得ません。そこで、「走れるファンタジスタ」と呼ばれて評価の高かった柏木が、どこまでできるのかと思って五輪代表でのプレーを追ってみました。
その第一印象は、スペースのあるところに顔を出す、クラブW杯で見たACミランのセードルフタイプの選手だということです。攻守両面で効くセードルフと同様、柏木も前からプレッシャーは掛けますし、戻りも早く素早く守備の体勢に入れます。ただ、今季は柏木にとっては試練の年になりました。
それは、初めての五輪代表とチームとの両立です。U-20代表時代はクラブの試合を欠場して合流していましたから、遠征が続く代表から帰ってトップの公式戦を戦うという経験はおそらく初めてでしょう。そのため、生で見られる好機と思って出かけた、駒場での大宮戦では遠征帰りの疲労が隠せず、どこにいるかわからないほどの不出来でした。
本当にわずかな差で降格したのですから、柏木自身も「あの試合でもっと動けていたら」と振り返る試合は何試合かあったでしょう。しかし、五輪への出場が決まったこともあり、天皇杯に入った途端に柏木のプレーに切れが出ました。今日のFC東京戦、得意のスペースに飛び出す動きは何度も出ていて、1ゴール1アシストの大活躍でした。
ただ、柏木にはまだ課題もあります。スペースに飛び出すまでなら日本でもトップレベルに上りましたが、そこから上がるクロスの精度はこれから上げていかなければなりません。特に利き足でない右足のキックは、A代表を狙うなら克服しなければいけない課題です。将来的には、同タイプの羽生と代表のポジションを争うことになるでしょうが、是非もっとうまい選手になって、日本代表を背負って立つ選手になって欲しいものです。