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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

今や名物監督(アーセン・ベンゲル)

2010-09-22 19:22:35 | ワールドサッカー
一昨日、NHK-BSにチャンネルを合わせたら、アーセナル対サンダーランドの試合を放送していました。後半しか見ていないので試合の感想は書けませんが、アーセナルを率いるアーセン・ベンゲル監督がもう60歳と聞いて、名古屋時代はもう昔だなと感じました。

ベンゲル監督は、フランスリーグのモナコから名古屋が引き抜いた、当時45歳の若手監督でした。今では欧州CLを狙えるチームのモナコの監督が名古屋の監督になるなど考えられない時代ですが、当時はいわゆる「Jリーグバブル」がはじける前で、相当の条件面での好待遇があったものと推測されます。

ベンゲル時代の名古屋は、日本人は戦術意識が未完成と見抜いて、布陣をどんなときでも4-4-2に固定しました。当時のエース、ストイコビッチはFWの一角に置きました。ストイコビッチと小倉が2トップを組み、小倉に代わって森山が出てくるのが、当時の名古屋でよく行われた交代でした。

森山にはスーパーサブが向いていると見抜いたのもベンゲル監督です。長い時間プレーさせるより、短い時間の集中力を評価したベンゲル監督が、森山をベンチに置く采配を見せました。ベンゲル監督が指揮を執った1995年は、浦和がオジェック体制で初めて勝てるようになった年ですが、名古屋にとっても初めて勝てるようになった年だったのです。

しかし、翌1996年シーズンの途中で、ベンゲル監督にはイングランドの名門、アーセナルからオファーが届きます。日本での生活は快適だったらしいと聞きますが、それでも欧州で名監督として認められたいという欲求は、46歳のベンゲル監督にはまだあったようです。このオファーを断ったら、二度と欧州に戻れなくなるという正直な気持ちを吐露して、ベンゲルはアーセナルの監督になります。

それから、現在に至るまで、ずっとアーセナルの監督を続けていることは驚異的なことです。しかも、アーセナルはほとんど欧州CL圏内を外していません。フランス代表FWアンリをバルセロナに引き抜かれたり、コートジボアール代表DF、K・トゥーレをマンチェスターCに引き抜かれたりしているのですが、セスク・ファブレガス、ベントナーらベンゲルのもとで育った若手は枚挙に暇がありません。

ここまでアーセナルの監督を続けたら、ひょっとしたらアーセナルを最後のチームにする決意は固めているかもしれません。今や、ファーガソンの次はベンゲルと言われるほどの名将ですから、今更弱いチームを指揮することはないと思います。
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馬原の12球

2010-09-21 19:05:28 | 他スポーツ
昨日の西武対ソフトバンク戦、西武ファンの私にとっては絶対にやってはならない3連敗を喫してしまったので、負けたという結果しか記憶に残らないかもしれません。しかし、ソフトバンクの立場から見れば、もし逆転優勝を果たせばこの試合の9回がターニングポイントと印象に残る試合でしょう。

5-4とソフトバンク1点リードで迎えた9回、ソフトバンクは守護神馬原を投入してきました。ただ、馬原自身の調子はあまり良くなく、3連戦の初戦でリリーフに失敗して延長戦に持ち込まれています。それでも、秋山監督は馬原こそ勝ちパターンと信じて投入してきました。

しかし、馬原は先頭の原に右前安打、続く上本には初球を送りバントされ、1死2塁というピンチを招きます。続く代打の坂田を三振にとって、一息つけそうな場面で栗山に右前安打を打たれます。この場面は2塁走者の原のスタートが遅れて、コーチが3塁で慌てて止めることになります。

原のミスですが、野球というチームスポーツは次の打者が打ってやって、原のミスを記録に残らないようにしてやるのが鉄則です。次の打者は西武で一番頼りになる中島で、中島自身も俺が打ってやろうという意欲に満ちあふれていたでしょう。

馬原の心理は、中島を打ち取りたいという気持ちはもちろんあったでしょうが、西武が前の回に4番のフェルナンデスに代走を送っていて、万一中島を歩かせても次の打者は星という心理状態もあったでしょう。

その証拠に、馬原はほとんどフォークボールの連投で、打てそうなコースにはほとんど投げてきませんでした。焦りからか、早いカウントで2ストライクを取られた中島には決定的に不利な状況ながら、フォークをことごとくファウルにして、ついに2-3まで持ってきます。

これでボール球なら見送って、満塁で星(西武はベンチ入りの野手を使い果たしていたのでそのまま打席に立つしかなかった)に賭ける手もあると思っていましたが、最後の12球目を中島が空振りして、三振でゲームセットになりました。馬原にとってはベストの結果で、中島を歩かせていると逆転のランナーが2塁に進むのでできれば勝負したいという意図通りの結果になりました。

もし、ソフトバンクが逆転優勝するようなことがあれば、この中島対馬原の勝負に勝ったことがきっかけと記憶に残るかもしれません。西武のマジックは依然「4」ですが、残り4戦全勝のマジックなので、まだ何が起こるかわかりません。
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白鵬56連勝(相撲)

2010-09-20 20:59:18 | 他スポーツ
今、相撲好きの友人との挨拶代わりは、白鵬の連勝がどこまで続くかです。連勝記録はごまかしの効かない記録なので、一番何らかの失敗をしてしまえばそこで途切れてしまう怖さはあります。それでも、今日は格下の平幕徳瀬川に豪快な投げを見せるなど磐石の相撲で、今場所一杯は続きそうな予感が漂います。

千代の富士の53連勝がついに塗り替えられたという感慨は、オールドファンの私にはあります。当時高校生だった私もこの連勝記録は毎日気になっていましたが、千代の富士本人は双葉山の69連勝の更新を本気で狙っていたらしく、千秋楽の横綱大乃国戦で敗れた後の優勝祝賀会ではご機嫌斜めだったらしいという話も聞きます。

確かに、力士になるような志を持つ人が、この取り組みは負けてもいいなどという気持ちで土俵に上がるはずはありません。やるからには全勝を目指すと公言する北勝力のようなケースは平幕や十両ではまれですが、内心は全部勝つつもりで取っているでしょう。結果的に8勝や9勝で終わる普通の力士でも、全て勝とうとした結果だと思います。

白鵬の場合、ちょうど全盛期を迎えたところで朝青龍がいなくなったというタイミングの良さもあると思います。白鵬本人としては最大のライバルだっただけに、突然の引退は残念だったかもしれませんが、それなら自らが第一人者として相撲界に君臨するというように気持ちを切り替えたのでしょう。見事です。

他の力士に話題を移すと、魁皇が中日で4勝4敗で騒がれていましたが、この成績はいつものことです。今日の把瑠都戦の勝利で5勝目を挙げて、やはりこの大関は他の大関に対し五分の成績を残しているから大関を守れるという事実を示しました。明日の相手は琴欧州ですが、勝ってもまったくおかしくないと思います。

琴欧州は、今日天敵安美錦に敗れて全勝が止まりました。正直言えば、何とか白鵬と当たるまでは持ちこたえて欲しいですが、この大関の失速もいつものことといえばいつものことです。優勝争いが盛り上がるという意味では残念ですが、これで白鵬の優勝の可能性は100%近くになったと思います。
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新潟偵察?記

2010-09-20 11:13:13 | 他チーム
ちょうど、昨日は浦和と次節で当たる新潟の試合がテレビで放送されていたので、偵察と称して見てみました。新潟は今季は鹿島のFWとして活躍した黒崎久志氏が監督になっていますが、黒崎監督は鈴木前監督時代のいいところは残すという方針で指揮を執っているように思えます。

布陣はきわめて普通の4-4-2ですが、新潟というチームは選手を発掘する能力は高いチームで、今年は以前は当時J1の横浜FCにいたチョ・ヨンチョルをブレイクさせて得点ランキング上位に立たせ、千葉では今ひとつだったミシェウを2トップの一角に据えて結果を残しています。

マルシオ・リシャルデスの欠場の理由はわかりませんでした。しかし、酒井高徳、チョ・ヨンチョルのスピード型の両サイドハーフは威力があり、マルシオ・リシャルデスのFKという怖さはなくなるものの、また違った怖さのあるチームだと思います。

また、この日は新潟のホーム、ビッグスワンの芝生の荒れ方も気になりました。芝生は暑さに弱いので、今年の記録的猛暑にはかなりのスタジアムで芝生がやられただろうと思っていましたが、ビッグスワンの荒れ方はたぶんJ1リーグのチームでは一番ひどいのではと思います。

そのため、新潟の攻撃は荒れている真ん中を使わず、できるだけサイドに回して攻めようという意図は感じられました。今度の埼玉スタジアムではこの制約はなくなりますから、前節の京都戦とはまったく違う攻め方をしてくる可能性もあります。

また、久しぶりに小林慶行を見られそうだという楽しみもあります。基本的に地味な仕事人で、手堅く味方にパスを預けるプレーに徹している選手ですが、東京Vでも大宮でも必要とされた貴重な戦力です。柏ではあまり活躍できなかったようですが、新潟で復活を果たしたことは嬉しい事実です。

レディースとのダブルヘッダーはやってみたい気もしますが、雨が予想されているのと自分自身の体調があまり良くないので、あまり試合前に余計なエネルギーを使うのは避けた方がいいかもと思います。
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清水戦マニアック分析

2010-09-19 10:11:21 | 浦和レッズ
浦和のパスをつなぐサッカーの場合、引いてブロックを作ってくる相手より、昨日の清水のように前に出てくるチームの方が自分たちのやりたいサッカーがはまります。特に左SBの太田がかなり前に出ていたので、ボスナーが引っ張られてCB2枚の距離が離れていて、先制点のエジミウソンのゴールはまさにそこを突いたゴールでした。

しかし、守備面にはかなり課題を残しています。まず、相手の3枚の中盤のマークが徹底せず、小野伸二のところは試合中多くの時間で空いていました。小野伸二の実力は浦和サポなら皆知っていますから、「そんなにフリーにして大丈夫か?」と思ったのも確かです。

本来ならここをマークしなければいけないのはサヌか原口ですが、二人とも守備に強いタイプではないので、二人とも前がかったところを小野伸二に入れるのは清水の策略の一つだったようです。

また、初スタメンの岡本のところは相手に狙われていました。それは左SBに守備的な児玉ではなく、攻撃的な太田を使ってきたところにも現れており、岡本一人ではもたないと思ったベンチがサイドハーフの高橋峻希を「援軍」に当てて対応しました。前節のFC東京戦はMVP級の活躍だった高橋峻希は、これで消耗してしまい、前節のように攻撃では目立つことができませんでした。

岡本の出場は、平川の故障が理由なので、まだ自力でつかみ取ったポジションではありません。相手に狙われても大丈夫な守備力をつけ、体力的にも90分プレーできるようにするのは、岡本の今後の課題でしょう。

この試合で良かったこともいろいろありましたが、一番のものはヨンセンに対しスピラノビッチがヘディングでほぼ完勝を収めたことです。清水は苦しくなるとヨンセンにロングボールを蹴ってきましたが、これをスピラノビッチがヘディングで跳ね返したことで、相手はなかなかヨンセンをターゲットに使えませんでした。

この結果、ヨンセンはサイドに逃げて、背の低いサヌを相手にすれば勝てると判断したようですが、ヨンセンは真ん中にいるから怖いのであって、サイドにいるヨンセンはあまり怖くありませんでした。

このあたりの要素を総合すると、この試合は勝っておきたかったですが、得たものは大きかった試合だったので、次の新潟戦では勝利を期待したいと思います。
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浦和を救った闘志(9/18浦和対清水)

2010-09-18 22:20:48 | 浦和レッズ
タイトルの「浦和を救った闘志」を見せてくれたのは細貝です。阿部勇樹が抜けて自分がやらなければという気持ちに満ち溢れ、何度も相手の決定機をヘディングでクリアしてくれました。運動量も増え、ザッケローニ監督次第では代表定着もあるのではと期待させてくれます。

しかし、結果は1-1の引き分けでしたから、喜んでばかりはいられません。先制点はサヌが市川に仕掛けて奪い、ポンテ→エジミウソンとうまくカウンター気味の攻めがつながった見事な形です。その後もエジミウソンや原口が決定機を迎えますが、相手GK西部のファインセーブもあって追加点は入れられませんでした。

すると、前半終了間際、同点ゴールを入れられてしまいます。この場面、真ん中で守備をしていたのが山田暢久と岡本だけで、枚数が足りませんでした。理由はサヌの戻りが遅れたため、藤本のドリブルでスピラノビッチが引き出されてしまいました。

それでも、スピラノビッチが確実にクリアに逃げていればなんてことのないプレーでしたが、藤本が一枚上で、スピラのスライディングをうまく外してクロスを上げています。岡崎のオーバーヘッドも見事ではありましたが、ここに誰も詰めていない浦和の守備の方が気になります。

後半頭から、ポンテに代えて田中達也を入れ、2トップ気味にして反撃を試みます。清水が引いてくるチームではなく、前に出てくるチームなので、浦和が中盤で取れば結構スペースがあります。特に、左SBの太田は普段は負けているときのオプションで、前に出るのが得意なSBです。

そのため、サヌ、田中達也、原口などが結構ドリブルで攻め上がり、空き始めた中盤を浦和ペースに持ち込むことはできていました。特に、田中達也が相手クリアをお腹に当てて押し込む一歩手前でボスナーにクリアされていたプレーは残念でした。内容的には勝てる試合を引き分けたので、不満もありますが、ようやく涼しくなったことで浦和らしくボールを回して攻めるサッカーはできていたと思います。

これで最近の4戦は2勝2分けとようやく調子が出てきました。もう10位に沈んでいるので、今から勝っても遅いかもしれませんが、とりあえずあと2勝でJ1残留、大きな連勝をすれば3位以内もあるかもしれません。少しは希望を得ることのできた引き分けではと思います。
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意外性から確実性へ(香川真司)

2010-09-17 22:40:22 | ワールドサッカー
ちょっと時期を逃しましたが、先日の代表2連戦のヒーローの香川真司選手を取り上げます。香川は16歳の若さで、FCみやぎバルセロナからC大阪入りしていますが、当時はU-17代表で活躍していたチームメイトの柿谷の方が有名な存在でした。

しかしトップで活躍して、反町監督が率いる五輪代表の親善試合に、大会直前の時期になって呼ばれます。当時、香川はアピールの時間が短い途中出場ながら、アルゼンチン相手に意表を突くロングシュートを放ちます。相手GKは全然予想しておらず、ファインセーブで辛くも弾き出しましたが、香川がボールを持てば何かやってくれるという期待感は残します。

このプレーが効いたのか、逆転で五輪代表に選ばれた香川ですが、そこでの経験は苦いものでした。中国の荒れたピッチに対応できなかった香川は、ナイジェリア戦で横パスを相手にカットされてカウンターを食い、失点のきっかけを作ってしまいました。

しかし、C大阪でJ2ながら点の取れるMFという評価を勝ち取った香川には、リベンジのチャンスは意外と早くやってきました。2008年10月のW杯最終予選のウズベキスタン戦に、出場停止の松井の代役として左MFに入ります。

しかし、ここでも香川は結果を出すことができませんでした。ウズベキスタンが香川を知らなければ、引いた位置からの意外性で見せることもできたでしょうが、実際はウズベキスタンは香川を知っていて、2枚で寄せる激しい守備を仕掛けてきました。

ここでのアピールに失敗した香川は、当分代表での出番は回ってきませんでした。J2得点王を取ってアピールもしましたが、南アフリカW杯も「サポートメンバー」というベンチ外の帯同選手でした。

そのため、ドイツのドルトムントからのオファーには驚きました。ドルトムントといえば1997年のトヨタ杯優勝チームで、ブンデスリーガでも上位が定位置のチームだからです。正直、香川の21歳の若さを買った、「青田買い」の可能性もあると思っていましたが、香川は実力でドルトムントのトップ下を奪ってみせました。

代表では若手の香川ですが、パラグアイ戦、グアテマラ戦ともすっかり中心選手のプレーで、ボールを呼び込む動きもスペースへ飛び出す動きも両方できています。これなら、一気に本田圭佑をも追い抜くかもしれないという期待もできるのではと思っています。
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清水戦プレビュー

2010-09-16 19:16:00 | 浦和レッズ
何か昨日の水曜は寂しいなと思っていると、この日程はACL準々決勝第一戦のために空けていた日だったのですね。今日、スポーツ紙から外国チームの試合結果が入ってくるのを見て、ここに日本チームがいない寂しさを改めて感じます。

しかし、結果だけではネタにならないので、今日は1日早いですが、今週末のリーグ戦、浦和対清水のプレビュー記事にします。清水は現在4位と上位にいますが、前節の大宮戦で0-3の惨敗を喫し、1週間でどこまでチーム状態を立て直しているかが問われる試合になります。

清水の長谷川監督は敗因として「運動量で大宮に負けた」と明確に言い切りました。それを考えると、清水はコンディションを回復させるメニューを多くした練習をやりそうです。見違えるように動けるようになっている清水を見る可能性がある反面、新しい戦術的な試みはなさそうな気がします。

この仮定が正しいとすれば、清水の柱はヨンセンです。ヨンセンという強力なポストプレイヤーが立っているからこそ、岡崎も点が取れます。前回の対戦では坪井、山田暢久のCBではヨンセンにかないませんでしたが、今回はスピラノビッチがいます。

当然、スピラノビッチも193cmの自分がヨンセンを消す役割ということはわかっていると思います。成功例はナビスコ杯予選リーグでの対戦で、苛立ったヨンセンがサイドに流れ出しました。ヨンセンもサイドに追いやってしまえば、あまり怖くありません。

また、清水はリーグ最多得点を誇りますが、失点も多いです。負傷者続出で急造攻撃陣の浦和ですが、頼みの綱のポンテは好調を維持しています。前節のFC東京戦では原口、高橋峻希の横のラインと、エジミウソン、ポンテの縦のラインがまだ連係不足気味でしたが、1-0の辛勝とはいえ結果が出たことはチームにとって自信になっているでしょう。

もちろん、そう何度もPKをもらえるはずはないので、この試合はエジミウソンに期待したいです。点は取っていますが、圧勝試合のダメ押し点だったり負け試合の2得点だったりと印象が薄いので、この試合はエジミウソンで勝ったとはっきりわかる試合を、昨年の磐田戦以来見てみたいです。
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少しずつだが進化(高橋峻希)

2010-09-15 19:17:15 | 浦和レッズ
浦和勝利の後なので、個人的にはFC東京戦のMVPではと思う高橋峻希選手を取り上げます。高橋峻希はもともとは右SBの選手ですが、このポジションはベテランの平川が頑張っています。FC東京戦は本来のポジションではない右サイドハーフでの出場でした。

浦和サポにとっては、高橋峻希は元U-17日本代表で、韓国開催のU-17W杯に出場しているので、ユース時代から名を知られる存在でした。若くしてトップの練習にも合流して、高校卒業より一年早くナビスコ杯で出番をもらいます。

ただ、このナビスコ杯名古屋戦は高橋峻希にとって苦い思い出になります。まだ体力レベルが未完成だったこともあり、相手が誇る両サイドハーフの小川とマギヌンを高橋峻希のサイドに寄せられると、高橋峻希は戸惑う場面も目につきました。結果的にその小川に先制点を取られているのも苦い思い出でしょう。

浦和もいつまでも山田暢久と平川が右SBを争う状況はマンネリを招くと思うので、右SBの若い力は必要です。その最有力候補が高橋峻希なのですが、昨年の千葉戦のプロ初ゴールのときに足がつりそうだったことを告白してしまうあたり、まだ体力は未完成という印象は拭えませんでした。

天皇杯東京国際大戦は久々の登場で、この試合で及第点の出来を見せたので、負傷のエスクデロの代役が回ってきました。高橋峻希はどちらかといえば攻撃型の右SBですが、サイドを使いたい先日の浦和のゲームプランをよく理解していました。運動量も増え、左サイドのフォローに回る場面もありました。

もっとも評価できるのが、平川の戻りの遅さを見抜いて自らカバーに走っていたことです。この日、平川のコンディションは良くなく、上がったまま戻らない場面も何度も見られました。これはまずいと気づいた高橋峻希は、本来右SBということもあり、この位置を埋め、相手のカウンターに備えました。

そうか、あのひ弱なユース上がりが、人のフォローまでできる選手になっていたかと思うと、少しずつですが進化していることを感じます。浦和ユース上がりで山田直輝に次ぐ、代表入りを目標にして欲しいです。
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現実主義の「前後分断」(9/11新潟対G大阪)

2010-09-14 19:11:20 | 他チーム
Jリーグが昼と夜の分散開催になったことで、スカパーを持っている私にとっては「ハシゴ」が可能になります。土曜日は猛暑のためにNack5スタジアムの生観戦は早々と断念して、家で「ハシゴ」に決めました。

ただ、私はチャンネル優先権を持っていないので、ようやく新潟対G大阪を見ることができたのは後半の頭からでした。まず目についたのは、東北電力ビッグスワンスタジアムの芝生の荒れっぷりでした。これには両チームとも困った様子で、少しでも芝生の荒れていないサイドから攻めようとしていました。

ボール支配率を考えると、この試合を思い通りに運んでいたのは新潟の方でした。マルシオ・リシャルデスの欠場で出番が回ってきた新人の加藤が中盤でボールをキープし、チョ・ヨンチョルや内田潤といったサイドプレーヤーも元気でした。サイドから攻める新潟の意図はチョ・ヨンチョルのゴールで実現します。

しかし、G大阪も単に回されたわけではありませんでした。遠藤、宇佐美、加地の欠場で選手層の薄くなっていたG大阪は、前の3人と後ろの7人の役割分担を明確に分ける「前後分断」のサッカーを選択します。この言葉は、オジェック時代の浦和が良くないときに使われた言葉ですが、G大阪はチームのコンディションが良くないことをにらんで、あえてこの形できました。

結果的には、このG大阪の省エネサッカーが、チームに勝利を呼び込みます。G大阪は遠藤がいればカウンターサッカーも可能なチームで、遠藤にボールを預けてロングボールで展開する形は得意にしています。しかし、遠藤がいないのにカウンターを狙ったG大阪は、得意のCKで高木が合わせて同点に追いつきます。

このスタイルでは、G大阪も好調時のようにゲームを組み立てるのは難しかったですが、最後はドドが決めてこの厳しい試合を2-1で勝利に持っていきます。暑さと続出するけが人、どこのチームも苦しんでいますが、この日のG大阪はとにかく勝てばいいと現実主義に割り切ったことが勝利を呼び込みました。日本の夏が暑い限り、このスタイルには多くのチームが追随することになるかもしれません。
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