Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

引き気味同士が当たると(10/20大宮対新潟)

2012-10-22 19:04:00 | 他チーム
浦和敗戦で気落ちしていた気分を少しでも晴らせばと思って、テレビ埼玉で大宮対新潟という残留決戦を見ました。どちらのチームも「出てこない」チームで、こういう対戦になったらどうやってゴールが決まるのかに興味がありました。

サッカーはリーグ戦の1/3近い試合が引き分けになるスポーツですから、引き分けが濃厚になったときにどう戦うかも重要な戦略です。大宮は降格圏の一つ上の15位で、新潟は降格圏の16位ですから、引き分けになったら喜ぶのは大宮の方で、新潟は無理をしてでも攻めないといけないだろうと思っていました。

ただ、出てこないのが両チームの基本戦略である以上、ロースコア決着は間違いなく、2点入ることはなさそうと予想していました。新潟は8人でブロックを作り、トップのミシェウとブルーノ・ロペスが広く空いた前のスペースを走り回って投網を張るように相手ボールをさらうサッカーをしていたのを以前に見たことがあります。

これに対し、大宮は開幕当初は攻撃で力を発揮するカルリーニョスをボランチに置いて、そこからの展開で勝負するサッカーをしていました。しかし、鈴木監督を解任してベルデニック監督を後任に置いてからは、青木と組むダブルボランチの一角に金澤を置いて、カルリーニョスをサイドハーフに一列上げて慎重な試合運びをするようになりました。

先制点はどうしても勝ちたい新潟に入りました。2トップの後ろのMF4人のラインを少し高めに設定していた新潟は、中央に人数を掛けて守っていた大宮の右サイドのスペースに出たパスに田中亜土夢が間に合い、フリーでシュートを放ち先制します。

こうなると、おそらく新潟は1点を守りに来ると予想していましたが、大宮の同点ゴールは想像より早く入りました。金澤が守備的な役割を一手に引き受けたことで前に出られたボランチの青木が、東とのワンツーでゴール前に入り、同点ゴールを得て、ハーフタイムを同点で折り返します。

こうなると新潟は必死に勝ち越し点を狙って、サイドハーフの藤田に代えてFWの矢野を入れ、さらに逆のサイドハーフの田中亜土夢を下げてFWの鈴木武蔵を入れて4トップ気味にしてきましたが、大宮がカウンターでチャンスを作り、結局試合は1-1の引き分けに終わります。

カウンターとスペースの攻防は楽しめた試合でしたが、新潟にとっては4トップは練習でもやったことはなさそうで、勝ち点の妙とはいえ本来のサッカーができなかった無念さは感じているかもしれません。
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気持ちは見せた(10/20仙台対浦和)

2012-10-21 11:39:09 | 浦和レッズ
昨日の仙台戦、結果は2-3で敗れましたが、サポーターも拍手したように戦う気持ちは見せてくれたと思います。失点の形がミスからだったのはもったいないですが、その直後に点を取り返して試合をもつれさせたことは評価したいと思います。最後のマルシオのシュートを相手GK林がファインセーブしていなければ、勝ち点1を取る可能性もあった試合です。

それでも、結果は敗戦で、残り試合と同じ勝ち点差を追いつくのが限界と言われている以上、目標は優勝からACL出場権に切り替えざるを得なくなったのは確かです。昨年はぎりぎりで残留したチームですから、ここまで楽しませてくれたことに感謝して、残り試合は一つでも多く勝つことを目指すことになります。

サッカーマガジンによれば、浦和の守備に関してはJ1のある監督が「ただ人数を割いているだけ」と厳しい評価をしたように、まだ組織的に守れてはおらず押し込まれて5バックになることも多いです。攻撃に切り替えるときに、4-1-5にして攻める浦和の場合、パスコースが鈴木啓太一箇所しかないため、その鈴木啓太のところを狙うのは仙台の意図としてありました。

また、攻撃も昨日の試合ではアウトサイドを機能させることができませんでした。いいときなら梅崎から思い切ったシュートが次々放たれるのですが、昨日の梅崎はクロスを上げても相手GKに止められるなどあまり有効なプレーができず、宇賀神と交代でピッチを去っています。浦和が勝つときは両方のアウトサイドが機能したときなので、右の平川こそ頑張りましたが、左の梅崎が機能しなかったことで勝つことは難しかったと思います。

それでも、久しぶりにマルシオが好調で、1ゴール1アシストの活躍でした。マルシオはゲームメーカーというよりは点に絡むことを要求される立場ですが、実際に得意な形のクロスを合わせて点を取ることができたので、これからマルシオが点を取っていければまた勝つことはできると思います。

仙台は浦和の特殊な布陣に対しても、特殊なやり方は用いず2ラインをコンパクトに保ついつもの形で勝負しました。結果的にうまくショートカウンターを機能させたのでそれは成功で、浦和相手だと3バックにしてくるチームも多いですが、コンパクトな守備があればどんな相手にも戦えると自信を深めたでしょう。
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自分たちの力を試す(10/16日本対ブラジル)

2012-10-21 11:05:09 | ワールドサッカー
今朝、ようやくブラジル戦の映像を見る時間ができました。本田圭佑の1トップは南アフリカW杯で岡田監督が苦し紛れに打った手とあまりいい印象はありませんでしたが、欧州選手権でビジャがいないスペインがゼロトップを試して実際にMFのゴールで勝利したように、まったくありえない手ではなくなりました。

確かに、本田圭佑ではハーフナーマイクのようにポストプレーを期待することはできませんが、動き回って本田圭佑が空いたタイミングでボールを入れてやればシュートに持ち込むことはできます。本来MFの本田圭佑も、香川も本音では点を取りたいというストライカー的本能は持っている選手で、フランス相手に通用しなかったハーフナーマイクよりザッケローニは可能性を感じたのでしょう。

その可能性に賭けた日本は、思い切って前から仕掛けるサッカーでブラジル相手に果敢に勝負を挑みました。シュートまで持ち込んだことはありましたが、やはり相手はさすがブラジルで、FIFAランキングこそ14位ですが実際は世界トップレベルのチームです。4対6の数的不利でもボールを回せる高い技術には、世界は広いなと痛感します。

久しぶりに見るカカも楽しみにしていましたが、ACミラン時代は強引に一人で持っていくプレーも目立ちましたが、30歳とベテランの域に入ったことで、シンプルにワンタッチではたくプレーが主体でした。それでもミドルシュートで点も取っており、まだブラジル代表でも中心選手でやれるところを見せていました。

フッキは右サイドで長友とマッチアップしていましたが、長友が岡田前監督に認められたきっかけがフッキを止めたことだったため、因縁の再対決でしたが、今回も長友がフッキを抑えることに成功したとみています。

コンフェデ杯こそありますが、W杯の開催国のブラジルは予選免除のため、真剣勝負の機会に飢えており親善試合といえども本気で戦ってくれます。日本にとっては、アジアでは通用してもまだ世界で通用するところまでは行っていない現実を思い知ることで、各自がクラブにその課題を持ち帰ってレベルを上げることを期待したいです。
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ロッテ伊東監督

2012-10-19 20:42:42 | 他スポーツ
噂では上っていましたが、西武黄金時代の頭脳と呼ばれていた元名捕手の伊東勤氏が来季からロッテの監督になります。バレンタイン監督を除いて比較的生え抜きを重用するロッテにしては思い切った人事で、コーチ陣にも西武黄金時代の頭脳も加わると思います。

伊東の現役時代の思い出は打率はだいたい2割5分くらいと平凡でしたが、犠打と打点の数が多い強力な8番打者でした。当時の西武では7番の安部が出塁するのは結構なチャンスで、伊東が送って9番の辻につなげば点になることが多かった思い出があります。

また、野球は大抵投手で勝つか打線で勝つかのどちらかですが、伊東の場合捕手が試合を勝たせることもあるという例を見せてくれました。当時の先発投手はローテーションの谷間の竹下で、しかも竹下自身の出来もいいとは言えず、ストライクを取るのにも苦労していました。

そんな竹下を見た伊東は、さまざまなコースにさまざまな球種のボールを投げさせました。ストレートはまったくばらばらだった竹下ですが、アウトコースのカーブならストライクが取れることに伊東は気付きます。このカーブを、時にはカウントを整えに使ったり、時には決め球に使ったりして、ばらついてどうしようもないストレートも見せ球に使ってとうとう竹下を7回まで引っ張ることに成功します。

当時、西武は慶応大学から即戦力捕手の高木大成を獲得していて、伊東が衰えれば高木大成に捕手を変えることは考えていたでしょうが、このインサイドワークが効いて高木大成は一塁に回り、伊東は正捕手の座を40歳まで守ります。

監督としての伊東は、森野球の正統な後継者的な采配を見せる監督で、俊足、巧打の外野手を置きたがる傾向があります。当時、俊足の佐藤、赤田の1,2番コンビで守備重視の野球をしていました。渡辺現西武監督のように森野球の後継者とはとても思えない攻撃采配を見せる監督とは違って、ロッテでもまず守りからチームを作っていくと思います。

しかし、球団職員時代から西武一筋で、西武以外のユニフォームを着たことがない伊東がロッテのユニフォームを着るのには、見慣れるまで時間がかかるでしょう。緻密な野球が好みの伊東を敵に回すと怖いだろうなと、来季のロッテ戦をちょっと恐れています。
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仙台戦プレビュー

2012-10-18 18:38:11 | 浦和レッズ
今週末、浦和はアウェイのユアテックスタジアムで目下2位のベガルタ仙台と対戦します。仙台は今年のJリーグの流行りの4-4-2の2ラインをコンパクトに保って縦に速いサッカーをしてきます。

それまでのJリーグがオリベイラ監督の鹿島や、西野監督のG大阪のように、サイドハーフを高く張らせて個人技で勝負するサッカーだったので、こうしたチームに勝てる戦術をいろんなチームが研究しました。手倉森監督の仙台は一番最初に成功させたチームで、昨年の時点でACL出場権まであと一歩のところまで行きました。

ただ、浦和はまったく違ったアプローチで従来型サッカーに勝とうとしてきたチームで、3バックのアウトサイドが4バックのチームにはマークしにくいというギャップを突くサッカーです。最終ラインがコンパクトな仙台のDFは、そのまま守り切れる可能性もありますが、梅崎と槙野が組織的に仕掛けてくる左サイドには苦しむと思います。

仙台は攻撃陣の層は厚いです。普段のFWは赤嶺とウィルソンですが、中原や柳沢が出ても結果を出すことができています。また、磐田時代の切れを思い出した感のある太田吉彰のサイドアタックも脅威です。

弱点があるとすればCBでしょう。鎌田、上本のコンビが多いですが、代表歴はなく、浦和では原口は潰せてもマルシオや柏木に出し抜かれる可能性はあります。

また、仙台の武器の一つは右SB菅井の攻撃参加です。埼玉スタジアムでの仙台戦で菅井の動きを観察したら、周りの選手がこの縦横無尽の動きに慣れていて、普段は攻撃の中心の梁勇基も右SBをカバーする動きに慣れていました。菅井自身も「何であいつがここにいるんだ」というのは武器にしたいとのコメントで、しかもゴール前でのヘディングの競り合いも強いです。

代表選手こそ共和国代表の梁勇基くらいですが、組織力は強くいいチームなので、浦和としてはこういうチームに勝てれば自信がつき勢いが出るでしょう。
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アジア最終予選他カード動向

2012-10-17 18:45:28 | ワールドサッカー
昨日のブラジル戦は体が平日のリズムを消化できずに寝ぼけていたので、後日ビデオで確認することにして今日は穴埋めネタで日本の休み番に他国が試合をしていたアジア最終予選の他カードについて書きます。

日本と同じ組のB組はオマーン対ヨルダン(オマーンホーム)とイラク対豪州(イラクホーム)が行われました。試合前はヨルダンが勝ち点4、他の3チームは勝ち点2の混戦でしたが、オマーンがヨルダンを2-1で下して勝ち点5になり、勝ち抜きの目も出てきました。

3次予選の勝ち上がりが低空飛行だったことを考えると、オマーンはB組では最弱チームのように思えましたが、ホームでは豪州に引き分け、ヨルダンに勝ってオマーンのホームへ乗り込めば何が起こるかわからない不気味さは発揮してきています。日本の次の相手がオマーンのアウェイ戦なので、万全の準備はしておかないといけない相手です。

注目カードだったイラク対豪州は、豪州がアウェイで貴重な逆転勝利を挙げました。この結果、豪州は勝ち点5で2位に浮上して、通過候補の意地を見せました。このイラク戦に敗れればオジェック監督解任の可能性もあっただけに、豪州としてはこんなところではつまずいていられないという意地は見せました。

反対のA組は大混戦になりました。勝ち点7で首位をキープしていた韓国がアウェイとはいえイランに敗れ、最下位のウズベキスタンがカタールに勝利したため、勝ち点7で韓国とイランが並び、勝ち点5でウズベキスタン、勝ち点4でカタールとレバノンという順位になり、どこのチームにも目が出てきました。

イランにとっては大きなチャンスですが、前節にアウェイとはいえ格下レバノン戦を落とすなど戦いぶりが安定していないので、まだまだこの組はわかりません。韓国も引き分け以上で突破が有力だったイラン戦を敗れたので、余裕はまったくなくなってしまいました。

5位に入れば南米5位とのプレーオフもありますから、今は最下位でも希望は十分あり、最後までもつれそうな雰囲気は大きいです。
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鋼の肉体(ポポ)

2012-10-16 19:08:20 | 浦和レッズ
今日は日本代表のブラジル戦ですが、平日夜の試合の即日更新は例によって勘弁していただき、柏戦、讃岐戦とロスタイムにゴールを決めて一躍浦和の救世主になっているポポ選手を取り上げます。ポポといえば浦和のチームメイトがシャワールームで一緒になると一斉に驚く、強靭な肉体が売り物です。

34歳と年齢的にはもうベテランですが、プレースタイルを見ていると若手のような運動量を見せます。実際、柏時代はテクニックはあるものの運動量が足りなかったフランサをフォローする脇役でした。柏時代はフランサがいたのでFKを蹴ることはありませんでしたが、神戸時代はそのキック力を生かして遠目のFKを蹴っていて、そのFK一発で浦和を破ったこともあります。

浦和に来て、初めて味方としてプレーをじっくり見てみると、最適なポジションはミシャが監督をやることを前提とすれば2シャドーです。運動量も多く、シュートレンジが長いことを考えると、少し引きぎみの位置から思い切り打った方が彼の持ち味は出そうです。

しかし、このポジションは点を取っているマルシオとアシストを決めている柏木がいて、なかなか空かないポジションです。そのため、ポポを使うとすれば1トップということになりますが、伸び盛りの原口のポジションをベテランが弾いてしまうのはどうかという判断なのか、ポポはベンチに置かれることが多いです。

それでも、ポポはベンチに置かれても腐らずにベストは尽くしてくれます。走る能力は高いので、味方がいいボールを出してくれればいい位置でボールを受けることはできます。あまりにもシュートのスピードが速いので、コントロールが効かず至近距離を外すこともありますが、ボールを止める技術はしっかりしていて、1トップも可能というところは見せています。

上背が160cm台なので、CKなどを頭で合わせるのは厳しいですが、追い込まれたときに思い切りシュートを狙うには最適な資質を持っています。諦めずきわどいボールを拾える能力があることは柏戦、讃岐戦で実証されました。できれば結果を出した以上、それに応えて先発で使って欲しいですが、たぶんベンチに置いてもポポはベストは尽くしてくれると信じています。
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驚異的な「スーパーMF」(カカ)

2012-10-15 16:47:05 | ワールドサッカー
今回、ポーランドで対戦するブラジル代表の中で、生で見たことがあるのは、以前話題にしたフッキ以外では2007年のクラブW杯で当時ACミランにいたカカです。当時のワールドサッカーの流行りはベッカムのようなアシスト型のMFの時代は去り、カカとCロナウドのようなドリブルから点を取るまですべてやってしまう「スーパーMF」の時代が来た頃です。

浦和レッズが直接対戦したから余計印象深いという理由もありますが、カカは当時のACミランで頭一つ抜けた存在でした。普通はどれほどすごい選手でも自陣にいるときなら無理をして追う必要はありませんが、カカのドリブルはどこから飛び出すかわからず、今でこそブンデスリーガにいる長谷部や細貝もカカの前では子供扱いでした。

たぶん長谷部あたりはJリーグの感覚ならこれくらいの寄せで取れると思ってプレーしていたでしょうが、カカはレベルが一段違い、このクラブW杯3位を置き土産にしてドイツに渡った長谷部にとってはそれを経験しておいたことがドイツで役に立ったと思います。

Jリーグの感覚なら取れるだろうとスタンドの私も思ったくらいですから、カカの抜き方は身体能力任せの力技ではありません。ただ、これ以上近づいたら取られそうな位置に来たら急速にスピードを上げてくるので、スタンドから見ると「あれが取れないの?」と不思議になってしまう驚異的なテクニックを持っていました。

カカはACミランに加入したときはトップ下にポルトガル代表のルイ・コスタがいて、当時サンパウロからやってきたばかりの若手だったカカのポジション獲得は難しいだろうと傍からは見えました。当時のルイ・コスタはバティストゥータのアシスト役だったフィオレンティーナ時代のイメージがまだ残っていて、ブラジルからやってきたばかりの若造には負けないだろうと思っていました。

事実、同タイプのピルロは自らボランチ転向を志願して、そこで中心選手になっています。カカはあえて厳しい道を選んで、不可能を可能にしたからワールドクラスの選手になれました。今やカカも今年で30歳になるベテランですが、テクニックで勝負する選手なのでまだまだその技術は通用するはずです。もちろん日本中心には見ますが、気がついたらカカの印象もゲームレポートに入れたいと思います。
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甲府J1昇格決定

2012-10-14 21:18:06 | 他チーム
試合を見たのは最後の10分程度でしたが、今日甲府が湘南と2-2で引き分け、ホーム中銀スタジアムでJ1昇格を決めました。この引き分けの結果、J2の記録を更新する20試合無敗の記録も継続しています。甲府の戦力を見ると、ダヴィが得点ランキングを独走する活躍ですが、アシスト役に獲得したフェルナンジーニョが効いています。

ダヴィは点を取ることは得意ですが、基本的にスピードで前に行きたがるタイプで、前線に起点を作るようなプレーは得意ではありません。開幕の時点では、それを高崎にやらせようと城福監督は思ったかもしれませんが、結果的には名古屋に移籍したダニエルの外国人枠が空いていたことで、フェルナンジーニョという即戦力を入れることができました。

フェルナンジーニョは途中加入ながら、アシスト数はチームトップという、MF的なFWで、FWというポジションにはこだわらず、広い範囲を動ける選手です。161cmと小柄なのでハイボールでは勝てませんが、技術的にはしっかりしているので、低いボールを出してやれば正確に足元に止めることはできます。

サイドハーフにも、柏、井沢という去年まではサブだった選手が台頭して選手層が厚くなり、今やハーフナーマイクがいたチームという面影はありません。首位でJ1に昇格することが濃厚になった以上、ただ残留するだけでなく、今年の鳥栖のようにJ1で旋風を起こしたいでしょう。

たぶん、来年は来年で違った戦術があると思いますし、城福監督もJ1で指揮を執った経験がある以上、今の戦力に上積みをしてJ1で戦うことは考えていると思います。今やるべきことはダヴィの残留でしょうが、彼はお金で動く選手なので、今年の活躍で価値が上がった以上、移籍は考えているかもしれません。

もちろん、補強ポイントはあるでしょうし、J1に上がるチームとなれば想像以上のビッグネームが加入する可能性もあります。大木監督時代に甲府が昇格したときは、初めてのJ1だったので、「探検」という気分だったようですが、今度は予算の割には強いチームと呼ばれたいと思います。
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クライマックスシリーズ

2012-10-14 17:24:36 | 他スポーツ
今日はクライマックスシリーズの第二戦、西武対ソフトバンクを見ていました。ソフトバンクは杉内とホールトンと和田、西武は帆足をFAなどで失っているだけに、先発投手の頭数が足りないのは両チーム共通の課題です。今日のソフトバンクの先発は高卒ルーキーの武田で、自信をつけて欲しいという思いもあるかもしれませんが、そこまで先発投手が足りないのかと思ったのは確かです。

西武も計算できる先発投手は牧田と岸くらいで、今年はローテーションの谷間が多いとファンとしては嘆きたくもなりますが、その牧田で第一戦を落としているだけに、この第二戦は翌日先発予定の石井以外は全員投入する覚悟の総力戦をやらないと次の試合はありません。

西武にとってしびれる試合を覚悟していましたが、3回に7点という大量点が入ったので、見る方としては楽に見られる試合でした。武田が四球で崩れたことと、終盤戦で当たりが止まっていた中島や中村にタイムリーが出ることが重なり、8-0となった後はいかに試合を無難に終わらせるかという継投になりました。

もともと、クライマックスシリーズの戦い方は、3回戦中2勝が必要な第一ステージの方がきついと言われています。日本シリーズだとかつての名将、森監督は3敗まではしてもいいというゲームプランを立てていましたが、第一ステージで2勝1敗を狙うと大抵失敗します。

とにかく2連勝しかないとプランを立て、昨年も西武が日本ハムのダルビッシュの先発する第一戦を捨て試合にせずエース涌井をぶつけて勝利を得たように、結果として2勝1敗になることはあるにせよ、最初の心意気は2連勝のつもりでいないといけません。

また、第一ステージで実戦を戦っている2,3位チームと、勝者を待っている1位チームではどちらが有利かは微妙なところで、以前は待っているチームは不利と言われていました。今は1位チームに1勝のアドバンテージがあることと、6回戦制ながら移動日がなく同じ球場で行われることを考えると、1位チームの方がうまく練習試合を組むなどして実戦の勘を維持できれば有利です。

これで、西武は明日がある立場になりました。先発石井は10勝は挙げていますが、完投能力には疑問があるので、駄目なら2回や3回でも替えるつもりでいかないと、相手に試合を決められてからでは遅いです。
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