サケ釣りの師匠と先日の釣りについて話す機会がありました。
「とりあえず釣れてよかったですね。私なんかはあまりホッチャレたサケがかかったりしたら可哀想なのでリリースしたりするんですが、『全部もっていく!』というので、すごいなあと思いました。結局持って行ったのは一匹でしたけどね(笑)」
「ああ、そうか。持って帰れないと思えばリリースという手がありましたか!いやあ、あのサケが釣れた状態ではリリースするなんて全く思い浮かびませんでした。興奮していたんでしょうねえ」
「いや、小松さんがブログに書いていたように、『獲ったどー!』であって、『釣ったどー』じゃなかったんですよ、きっと。釣ったのならリリースということもあるでしょうが、獲ったんですから獲物は俺のもの、でいいんじゃないですか(笑)」
「しかし結局持って帰っても大きな冷凍庫があるわけではありませんし、困ってしまうことに、陸に上がってから気が付きました。取りすぎてもだめなんですね」
「いえ、冷凍してせいぜい焼きシャケで食べようと思うから量が多いのであって、違う食べ方を覚えればいいんですよ。麹で漬け込むとかスモークにするとかね。獲ったサケに対する礼儀として、ちゃんと食べる方法を多様に持つように努力する方が前向きだと思いますよ」
「それ!それです!妻にも『スモークの仕方を覚えてくれませんか』と言われたところです。そうすると食べ方のバリエーションが広がりますもんね」
「ではそういう準備をしてください。来年の楽しみが増えましたね」
釣りという入り口に一たび入ると、随分多くのことを学ばなくてはならなくなります。ついには魚の食べ方にいたり、ここから先は料理の世界。
釣った魚はちゃんと食べることは一つの供養と言えるでしょうがいよいよ奥が深くなってきました。
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夕方からは浜頓別へ移動。昨日の稚内道路事務所に続いて浜頓別道路事務所での除雪出陣式です。
浜頓別道路事務所では宗谷管内の国道管理延長284kmのうち、137kmの管理をしています。
昨日と同じように挨拶、訓示、諸注意を述べた後で受注者の若い現場代理人さんから安全宣言をしてもらいました。最後は全員で記念写真。いよいよ気が引き締まります。
昨日に続いて関係者一同の懇親会の中で、現場のいろいろと厳しい状況を教えてもらいました。
こちらのエリアの中にはそれほど高くない峠があって、吹雪の時は立ち往生する車もあるのだそう。
「立ち往生している車のところに到着して、仕方がないので牽引しようとロープの準備をしていたらその車に後続車がドーンと追突してきたことがありました。もうすっかり見えなかったんでしょうね。危機一髪でした」
危険も多いことでしょうが、皆さんの健康と無事故、無災害を祈るばかりです。ともにこれからの五か月の冬を乗り切りましょう。