北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「中の人」になってみると、違った風景が見える

2017-09-04 23:45:45 | Weblog

 SNSを見ていると、結構多くの友人・知人たちが、幌加内の新そば祭りに来てくれていたようです。

 なかには、「小松さんを探したけれど見つからなかった」という方もいたようですが、会場で会えなかったのは残念です。

 その場で蕎麦のことやイベントなどについて意見が交わせると、会場の風景がまた違って見えたことでしょう。

 それにしても、イベントを外から見るのと中から見るのではまた違ったものが見えてきます。

 我々のスタッフの中に、中で働くよりも外を行き交うお客さんに話しかけて、わがブースに誘うのを得意とする方がいます。

 お客さんの方も、これだけたくさんの種類の蕎麦があると、どうやって選んでよいかなかなか分からないもので、いかにも蕎麦のことを知っている人との蕎麦談義は案外興味津々なのです。

 そういう目で見ると、最後尾を知らせるプラカードを持っている仕事はもったいなく見えるようで、「そこでいろいろな蕎麦に関する話題を教えてあげると結構喜ぶし、『そこまで言うならうちの蕎麦を食べてみようか』という人だって出てくるんだよ」と、袖すりあう多生の縁もお客の誘導に使えるようです。


 お客を寄せるコツの一つに、「蕎麦を待つ列の長さ」があります。仲間の中には、時間帯的に少し列ができ始めると、小声で「あまり急いで蕎麦をださなくていいから。列があった方が、お客さんは安心して前の人に並べるんだ」と言う人がいます。

 ある種の真理を捉えているようで、列を解消させない方が良いというのはなんとなく感じます。


 イベントが終了したところで、わが会の事務局の方と立ち話になり、看板がこれじゃまずいのではないか、という話になりました。

 私の意見は、「オリジナルのつゆでご賞味ください、というのは具体性に欠けて、お客さんの心に響かないのではないか。そもそもどこも、手作りであればオリジナルのつゆなのです。同じ"オリジナルのつゆ"でも、他とはどこがどのように違うのか、を表現した方が良い」というものでした。

 相手の方も素早く察してくれて、「例えば、8種類の素材からなるダシ、とかかい?なるほどね、ちょっと考えてみようか」と言ってくれました。

 毎年使っている看板ですが、この面積でどれだけの情報を提供して、他との差別化を図れるかは売り上げに影響する重要なポイントです。

 イベントも中から見ると、いろいろな事柄が見えてきます。

 外からも良いけれど、何事も「中の人」になってみてはいかがでしょうか。

 

コメント
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