先週土曜日に開かれた都市計画学会北海道支部の総会では、同学会会長で東京大学教授の出口敦先生に特別講演をしていただきました。
テーマは「ポストコロナに向けた都市計画を考える」ということで、現代の課題に対するヒントを数多くいただきました。
その際のレジメのなかで、都市計画の今後のあり方と方向性として『全体的コントロールからアジャイル型マネジメントへ』という記述がありました。
私自身、この『アジャイル型』という単語の意味が分からなくて調べてみました。
すると"アジャイル"というのは、英語の「俊敏な」とか「素早い」という形容詞で、アプリなどを開発するときに、とりあえず短期間で作ってみてすぐに使ってみて修正を重ねるような作り方のことを言うのだそう。
ソフト作りのときの「アジャイル型」に対する反対語は「ウォーターフォール型」と言って、求められる機能から仕様を決め、全体ができてから公開をするというやり方を言います。
従来のソフト開発は大体ウォーターフォール型でやってきましたが、これでは途中の仕様変更に対応するのがとても面倒なのと、そうやって時間をかけて出来上がったころには、時代遅れになっていることがある、というのがデメリット。
それに対してアジャイル型では、どんどん初期バージョンから公開して、使いながらバージョンアップを繰り返してより良いものにしてゆくという作り方をします。
常に使いながら改善を繰り返すという「アジャイル型」をまちづくりにも取り入れる方が良い、まずはやってみて修正をしてゆくようなマネジメントが良い、というのが出口先生のご意見でした。
ともすると完璧と思われる計画を作ってから実行に移すことが多い都市計画だったりまちづくりですが、「まずはやってみる」という気楽さを兼ね備えてはどうでしょう。
動きの速い時代の変化に対応するには、のんびり完成するのを待っているのでは遅すぎるようです。
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さて、出張の二日目。今日は釧路から帯広へ移動してきて宿泊するのは久しぶりの帯広。
今日の夕食は地元十勝のインデアンカレーで、ちょっとした節目を祝っています。
祝っているのは、今日のこのブログの記事でこれまで書いた記事が6000話になったこと。
今のgooというブログサイトに映った最初の記事は2005年4月7日のもの。
ほぼ16年にわたる積み重ねですが、アジャイル型で始めて見たようなものだったんですがねえ(笑)。