先日甥っ子がお嬢さんの入学内祝いの品をもって我が家を訪ねてきました。
甥っ子のお嬢さんと、私の二人目の孫は同い年で、学校は違えどどちらも小学校入学。
将来は仲良くなってほしいものです。
ところでこの甥っ子が一年ほど前から蕎麦打ちを始めたのだそう。
蕎麦打ちと聞いては黙っていられないのですが、本人は「いえいえ、まだ全然素人です」と謙遜することしきり。
内祝いの品に添えて、地元の知り合いから手に入れたという挽きたての蕎麦粉もプレゼントしてくれました。
蕎麦打ちの先輩としてはぜひ一緒に打ちたいところで、「今度札幌へ来るときは一緒にそばを打とう」と約束しました。
ついでに何かあげられるようなものはないかと蕎麦打ちこーなーを見渡して、最近はほとんど使わなくなったイベント用の"のし棒"をプレゼントしました。
蕎麦を薄くのすときに使う"のし棒"は、長さ90センチほどの丸い棒ですが、ちょっと上手になって1㎏以上の量を打つようになると、一本では足りなくなります。
のす長さが長くなるので、のしながら蕎麦を巻いてゆく"巻き棒"という長さ110~120センチほどの棒が必要になってきます。
「まだ持っていないようだからこれをあげるよ。いずれ上手になると必要になるけれど、なかなか売ってないからね」
そば打ち道具も面白くなる頃からどんどん道具が増え始めます。
次第に友達が増えると蕎麦打ち道具も買ったりもらったりして数が増えるのですが、その一方で手になじんだ道具がだんだん決まってくるものです。
わたしももう今では使う道具が決まってしまっているので、ちょうど(使われずに眠っているだけの道具はもったいないなあ)と思っていたところ。
飾られている道具が使われるのならば道具も嬉しいことでしょう。
アマチュアそば打ち仲間が高齢化しています。
やがてそば打ちから離れてゆく人も増えるし、高価な道具も使われずに眠っているものが増えるはずです。
趣味において、手に馴染んだ道具は良いものです。
良い道具こそきっちり世代送りをして生かし続けたいものですね。