同居している孫の発熱に続いて母親である娘が今度は発熱と咳。
発熱外来へ行ったところまずはコロナ検査からでしたが陰性とのことで家中ほっとしています。
今年の北海道はなかなか暖かくならず、ずっと寒々しい気温の日々が続いていました。
そんななか、ときどきカァッと熱くなる日もあったりして、季節の変わり目なので皆さん体調にはお気を付けください。
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さて、今回の大腸ポリープの切除ですが、一応手術という事で入っている生命保険の手術給付金の対象になるのではないか、ということで保険会社に問い合わせてみました。
電話口のオペレーターの女性は本人確認と証券番号を照らして「給付の対象になります」とのこと。
手続きについて説明を受けると、今は郵送での書類もあるのですがデジタル申請でも受け付けるとのこと。
保険会社から送られたURLにアクセスして給付の種類や日付を入力し、手術をしたことを証明する診療明細書を写真で貼り付けて送信すればそれで受け付けてくれるのだそう。
郵送で書類が送られてきてまた郵送で送り返すようなことに比べると格段に手続きがスムースで、何しろ早い。
デジタル社会ってこういう事なんだよな、と思うのですが、ではこれを日本社会や日本国民は良いと思っているのでしょうか。
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昨今マイナンバーカードの不手際が大きく報道され、いかにも不具合のオンパレードのように喧伝されていますが、それでまたマイナンバーの意義が棄損されているのは残念に感じます。
そもそもマイナンバーで何であれ、国民一人ひとりが一つのアカウントをもって登録されているという事自体が一つの情報インフラであり、それによって個人の収入を把握して、公正公平な社会づくりと行政の効率化を行うというのがその趣旨のはずです。
一人ひとりが協力をしなくなることで公平公正な社会づくりが成り立たず、結果として行政の非効率を残す形になってしまうのは残念なことです。
社会保障の原則は、「能力に応じて負担し、必要に応じて給付を受ける」ということです。
サラリーマンという形態の雇用であれば概ね給与所得は把握されるので負担能力が掴めますが、自営業や農林水産などの業種では必ずしも正確に収入が把握できません。
逆に困っている人に給付しようにも、誰がどれくらいの収入で困っているのかを把握することもできません。
なのでコロナのときに一律十万円給付などと言うのは必要のない人にまで配るような悪政の一つだと思っていますが、結局誰が困っているかが把握できなかったツケが、子孫に付け回しされただけに見えます。
そういう公平・公正な社会を目指そうという大きな流れに対して、個別の自治体の担当者の不手際がクローズアップされて、機運がしぼんでしまうのを私は恐れます。
ある意味、公的権力を信頼して味方につけるのか、どうしても信用せず結果的に自分を守る力を弱体化させているようにも見えてしまいます。
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システムのエラーや、窓口担当者の不手際は批判されても仕方がありませんが、行政をあまり虐め過ぎずに、トラブルを乗り越えて皆で参加してよりよい社会システムにしようという日本国民の気風や覚悟が問われているような気がします。
まあ今はなくなってしまった住民基本カードから持っていた私としては、「今度こそうまくやってよね!」と言いたい気持ちなのですが。