北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

母の会いたい人

2023-06-25 23:23:51 | Weblog

 

 老いた母親に何か用事はないか、と電話したところ、「今度の休みに札幌のまちなかまで連れて行ってほしい」とのこと。

「何があるの?」と訊くと、「小学校の同級生に会いたいんだけど、もうその日くらいしか合う日がなくてさ」と言う。

 聞けば、毎年小学校のクラス会で会っていた仲間の一人とのことですが、母ももう90歳。

 周りが少しずつ参加できなくなり、会いたいというその人も耳が遠くなり認知症が少しずつ進行していて、「もう今年が最後かもしれないと思ってさ」

 そういう母ももう100m歩くのも覚束なくなり、歩くときには歩行補助カートがないと歩けません。

「帰りはタクシーでいいと思うんだけど、行くときにカートを乗せてそこまで行くのに自信がなくてね。連れて行ってもらうと助かるわ」

 会いたい人には会える時に会っておきたい。

 こうやって一人ずつ会えない人が増えてゆく。

 できる親孝行はしておきたいものです。

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